税理士の集客方法を解説!低リスク・低コストで始める顧客獲得の手順
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税理士の集客方法を解説!低リスク・低コストで始める顧客獲得の手順

更新日:2023年11月21日




税理士登録者数が増え、中小企業数は横ばいという現状が続く中、税理士業界では新規顧問先獲得が年々難しくなってきています。


また、顧問料が安くなると謡う税理士紹介会社などの影響もあって、「希望の顧問料で契約するのが難しくなってきた」という声も良く聞きます。


以前と比べれば、確かに新規顧問先の獲得の難易度や、希望の顧問料で契約するためのハードルは上がったかもしれません。


しかし、税理士さんが希望の顧問料で、理想のクライアントと出会うための方法が存在します。


今日はその方法について、具体的にご紹介させて頂きます。


 

ー目次-

小さく始めて大きく育つマーケティング活動のすすめ

 

理想の顧客と出会う集客のロードマップとは?


まずは、税理士さんが理想の顧客と出会うための集客のロードマップをご紹介させてください。



税理士さんが理想の顧問先を獲得するために必要な工程は、大きくわけると3つしかありません。


それが、


①集客の設計図を作る


②集客媒体を作る


③多くの人に見てもらう


の3つです。


たった3つですが、どれか一つが欠けても集客はうまくいきません。



例えば、ブログ・SNSの投稿を毎日やっていても、なかなか集客がうまくいかない場合があります。


ブログ投稿やSNS投稿は「③たくさんの人に見てもらう」の工程にあたります。


もし、集客で成果が出ていない場合は、③の見てもらう人がまだ少ないという可能性もありますが、①、②のいずれか、もしくは両方が欠けてしまっていたり、間違ってしまっているのかもしれません。


このように、3つ全てをしっかり実施頂くことが大切になってきます。


これらを漏れなく実施頂くために、ステップ化したものが、以下の12のステップです。



それでは、この12のステップを、


①集客の設計図を作る

②集客サイト(又はページ(LP)・DM(郵送・メール))を公開する

③多くの人に見てもらう


の3つのフェーズ毎にそれぞれご紹介させて頂きます。



フェーズ①集客の設計図を作る



ステップ①ニッチなターゲットに絞る


税理士さんの強み・やりがい・情熱を基に、先生が理想とする顧客像を決めます。

それが、先生のターゲットになります。




ステップ②フロントエンドサービス(集客サービス)をつくる


①で決めたターゲットが抱える悩みを解決するための、入口となるサービスを用意します。

集客サービスは、利益獲得よりも、新規顧客の獲得を目的として用意します。



ステップ③バックエンドサービス(顧問契約)につなげるトークを用意


バックエンドサービスの目的は利益の獲得です。


税理士さんにとっての利益獲得サービスは顧問サポートをおいて頂いてます。


集客サービスを利用して頂いた方に、顧問サポートを受けると、さらに理想の状態になれることを伝え、契約してもらうようにします。


顧問サポートから売ろうとする時に比べて、高い顧問料で契約することができます。


なぜなら、集客サービスで既に信頼関係が築けているため、顧問の比較検討がされにくくなるためです。



ステップ④リードマグネットをつくる


集客サービスを利用しようか迷っている方で、まずは情報だけ欲しいという方を見込み客化するために、無料又は非常に安価な情報提供用のレポート等を用意しておきます。


すぐに商談になる方は、今すぐ悩みを解決したいという、いわゆる「今すぐ客」という方々になります。


一方、リードマグネットに反応する見込み客は、「そのうち客」と呼ばれます。


「そのうち客」の獲得の方が難易度が低く、よりたくさんの反応を獲得することができます。


「今すぐ客」の獲得はもちろん、「そのうち客」の獲得にもしっかり注力することで、常に見込み客リストが溜まっていき、その中から一定の数が「今すぐ客」になっていくという、安定した集客の仕組みを作ることができます。



フェーズ②集客媒体を作る


ステップ⑤基本のセールスライティングをする


集客サービスと、リードマグネットについてセールスライティングします。


セールスライティングとは、相手が欲しくなるような文章を作成することです。


セールストークを、文章にしたと思ってください。


ここで作成した文章をもとに、集客ページをつくったり、実際の面談でのセールストークとして活用して頂きます。


ポイントだけお伝えすると、サービスやものの良さを説明するのではなく、見ている人の悩みが解決できることを説明することがポイントです。


セールスライティングにはおすすめの型があります。

ゼマーケオンラインという弊社の会員制サービスをご利用頂けると、税理士さんにおすすめのセールスライティングテンプレートを提供しております。

そちらも、ぜひ、ご参考頂けますと幸いです。



ステップ⑥社会的証明を用意する


セールスライティングした文章の反応率をさらに上げるのがこの「社会的証明」です。


まだ、先生と取引の無い相手は、サービスに興味があるが、本当に信用して大丈夫かな?という疑念を持つことになります。


その疑念を払拭するのが、「社会的証明」です。


具体的には、「相手の不安を払拭するお客様の声」と、「信頼を獲得する自己紹介」を用意して頂きます。



ステップ⑦心理トリガーを用意する


セールスライティングしたページの反応率を上げたり、面談でクロージングした際の契約率を上げる効果がある、3つの心理トリガーの用意をおすすめしています。


まず1つ目は、「今申込まなければいけない!」と思ってもらうための「デッドライン」です。


2つ目は、「相手のリスクを下げる」ための「保証」の追加です。返金保証や、担当者変更保証など、相手が契約をためらう可能性のあるリスクを先に取り除きます。


3つ目は、「先生の提案をより魅力的にする」ための「特典」です。たとえば、役立つツールを提供したり、追加で別のサービスもつけてあげたりなど、色々と企画することができます。


例えば、集客サービスを買ってくれた方に、顧問サポートの〇ヶ月のお試し特典をつけるなども効果的です。そうして頂くと、集客サービス→顧問サポートのアップセルの確率が上がります。これはあくまで一例ですので、ぜひ、色々と考えてみて頂ければと思います。



ステップ⑧集客媒体を公開する


セールスライティングした文章に、社会的証明と心理トリガーを盛り込んだら、集客サイト・ページ(LP)や、DMとして公開します。


今では、簡単にインターネット上にページを公開できるサービスがたくさんあります。


いずれも、既に文章ができあがっていれば、すぐにページを公開して頂けます。


集客ページさえあれば、集客することが可能です。


よくあるのが、事務所紹介のホームページに先に予算を割くことです。


事務所紹介ページは自己紹介や、採用としては効果的ですが、集客には不向きです。


セールスライティングして頂いた文章をページにまとめた集客サイト・ページさえあれば、新顧問先の獲得は十分行って頂けます。


まずは、24時間先生のサービスを営業してくれる集客サイトをご用意頂くことをおすすめしています。




フェーズ③多くの人に見てもらう


作って頂いた集客媒体を多くの人に見てもらいましょう。


今は、オンラインを活用した集客が最も効率的です。


集客媒体として、集客サイトを活用した場合について、フェーズ③のたくさんの人に見てもらうの解説をすすめていきます。


集客サイトの場合、最初に目指して頂きたいのは、月間500アクセスです。


そして、あくまで目安ですが以下を目標にして頂ければと思います。

※あくまで目安となりますことご了承ください。比較される競合の質・数や、獲得するアクセスの内容によって異なります。



ステップ⑨無料でアクセスを獲得する


まず、無料でアクセスを獲得できる方法として、以下の方法をおすすめしています。


SEO対策(サイト設定/ブログ)


グーグルマップへの登録


SNSでの情報発信



まず優先して実施頂きたいのが、検索エンジンからのアクセス獲得です。


なぜなら、検索エンジンで調べものをしている人は、悩み解決の欲求が高いタイミングで検索エンジンを利用するからです。


一方、SNSは暇つぶしで利用する媒体になるので、検索エンジンと比較すると、問合せしてくれる確率が下がる傾向にあります。




ステップ⑩有料広告で今すぐ客のアクセスを獲得する


広告の良いところは、お金さえはらばすぐにアクセスを獲得できることです。


その中でもまず実施頂きたいのは、検索エンジンに広告を出せる「グーグル広告」です。


かなり細かく、広告を出す相手を絞ることができます。

簡単にいくつかご紹介すると


・どのような言葉を検索した人に

・どのエリアにいる人に

・どの時間帯に検索エンジンを利用している人に


など、詳細に設定することができます。


広告が表示された回数、広告がクリックされた回数など、広告の成果が数字で管理できるため、分析・改善をしながら反応を高めていくことが可能です。




ステップ⑪有料広告でそのうち客のアクセスを安く大量に獲得する


次におすすめしたいのが、「グーグルディスプレイ広告」と「Facebook広告」です。


グーグル検索広告と比べると、アクセスした人が問合せをするコンバージョン率は低いが、安く大量にアクセスを獲得することができます。



ステップ⑫継続的な情報発信をする


すぐお仕事にならなかった方や、リードマグネットに申込んだ見込み客、既存の関与先様に向けて、継続的に情報発信をして頂くことをおすすめしています。


見込み客との関係構築をして行くことで、集客サービス、バックエンドサービスの受注につなげていきます。


また、関与先様へも情報発信して頂くことで、紹介の促進や、解約率の防止につながります。




オンラインをフル活用して低コストで効率的な集客を!


集客をするときにはなるべく費用を抑えながら、新規獲得したいと思われるかもしれません。

そこで、費用をかけずに実施できる集客方法をご紹介させて頂きます。

オンラインを活用した効率的な方法なので、営業の手間も削減して頂けます。

安定して顧客を獲得したい税理士さんはぜひご覧頂けますと幸いです。


オンラインのアクセスを4つに分類!自社に合うアクセスは?


集客する際に、「①どのようなターゲット」を、「②どのような方法で集めるか」によって、大きく4つに分けられます。


ターゲットは大きくわけると、「今すぐ客」と「そのうち客」の2つに分類されます。

「今すぐ客」は下記図の「依頼したい方」を指し、「そのうち客」はそれ以外の方を指します。



次に、アクセスを集める方法ですが、「有料」「無料」に分けられます。

【有料】 ・リスティング広告(検索結果に表示させる広告) ・ディスプレイ広告(サイト画面上に表示させる広告)

・SNS広告


【無料】 ・SEO対策(検索結果の1ページ目に表示されるように行う対策)

・MEO対策(グーグルマップ対策) ・メール

・SNS



以上の2つの切り口から、ウェブマーケティングは大きく4つに分類することができます。

それぞれについて、「競合状況、費用」という点でみていきましょう。



今すぐ客を獲得する為に有料の広告で集客を行う


▼競合状況 → △

ターゲットが少なく、狙っている税理士さんが多く、最も競合状況が厳しくなっています。

有料広告で検索上位に自社サイトを表示させる方法は、誰でもすぐに始められるため参入障壁が低くなっています。

3,4年前であれば、インターネットで有料広告を使用している税理士さん自体が少なかったために、少ない広告費で多くの問合せを獲得できました。

しかし、今や多くの税理士さんが有料広告を利用しているがために、その費用対効果は落ちてきています。

数年前に集客で成功している税理士さんの真似をして有料広告をかけてみたが、思った以上に問合せが少ない、又は、問合せが無いという経験をされた税理士さんも、多いのではないでしょうか。


▼費用 → △

有料広告を行う事務所が増えたために、以前と比べ、広告費がうなぎ上りで高くなっています。 もちろん、エリアによって差異はありますが、御社の広告を見て競合が取り組み始め、高い確率で広告費は増えていくことになります。


☆おすすめ度☆


そのうち客を獲得する為に有料の広告で集客を行う


▼競合状況 → 〇

ターゲットが多く、取り組む事務所は少ないため、①ほど競合状況は厳しくありません。

まず1つ目の理由が、ほとんどの税理士さんが「今すぐ客」を取りたいがために①に集中しているためです。

次に、「そのうち客」から無料特典ダウンロードや、メルマガ登録、無料相談等で接点を持った後に「そのうち客の育成」が必要なのですが、「そのうち客の育成」の方法を知らなかったり、その手間を嫌う税理士さんが多いため、競合が少なくなっています。

「そのうち客の育成」の仕組には一定の試行錯誤と、運営の手間が必要です。

そのため、仕組を作れていない事務所よりも、高い参入障壁を持つことが可能となります。

一方、有料広告自体の参入障壁が低いため、有料広告だけに依存しないことをお勧めいたします。


▼費用 → △

①の競合と異なるキーワードに対して、有料広告出稿する場合は、①よりも広告費を抑えることができます。

①と出稿キーワードが被ってしまった場合でも、対象ターゲットが①より多いため、クリック率が高く、広告の品質が上がり、低い広告費でも上位を獲得できるようになります。

しかし、②に取り組む同様の競合が出れば、広告費は上がっていくことになりますので、そのことを承知の上で取り組んでいきましょう。


☆おすすめ度☆



今すぐ客を獲得する為に無料の対策で集客を行う


▼競合状況 → 〇

ターゲットが少なく、①程では無いにしろ、狙っている税理士さんが一定数存在します。

「エリア × ビックキーワード(税理士、会社設立、創業融資、経理代行 等)」で検索すると、自然検索部分に、既に取り組んでいる税理士さんが検索上位に表示される場合がほとんどです。

しかし、最新の検索エンジンのルールにのっとり、上位に表示されているホームページが少ないため、正しいサイトの制作を行い、正しいやり方で継続的な情報発信・更新を行えば、後発でも十分に勝つことが可能です。


さらに、SNSを活用して記事を拡散させることで、検索エンジン以外からもアクセス数を獲得することが可能になります。


リスティング広告は即日アクセス獲得できるのと比較し、SEO対策、MEO対策、SNS対策は成果が出るまで数ヶ月ほど時間がかかります。


一定の頻度を保ち、情報発信を継続していく必要があります。


常にマーケティングに一定の時間を割く必要があり、胆力が必要なため、実践できる税理士さんが限られます。

そのため、参入障壁が高くなります。


▼費用 → ◎

自然検索経由でユーザーがホームページに訪問した場合、費用は発生しません。

そのため、検索順位が10以内になり、1ページ目に表示されるようになると、無料で多数のアクセス数を獲得することができます。


☆おすすめ度☆


そのうち客を獲得する為に無料の対策で集客を行う

▼競合状況 → ◎

ターゲットが多く、取り組む事務所が少ないため、競合状況は厳しくありません。

③で解説したとおり、SEO対策やSNS運用自体が胆力と期間が必要な施策であるため参入障壁が高いのに加えて、「そのうち客の育成」を行う仕組みは、一定のリストが溜まって初めて効果がでるため、他の事務所がすぐに真似することができません。


▼費用 → ◎

③と同様、自然検索経由でユーザーがホームページに訪問した場合、費用は発生しません。


☆おすすめ度☆


小さく始めて大きく育つマーケティング活動のすすめ



②~④の分野をカバーした、美味しいとこどりのマーケティング手法があります。


それが、コンテンツマーケティングです。


面倒や時間がかかるので競合もあまりやりたがらず、費用も①よりかからないため、費用対効果が高いのが特徴です。


しかし、取り組む上での手軽さで言えば①に劣りますが、既に競合の多い①に参入しても費用対効果が悪い可能性もあります。


せっかく取り組まれるのであれば、②~④が攻略できるコンテンツマーケティングに時間やお金を投資頂くのがおすすめです。


コンテンツマーケティングで持続的にアクセスを獲得

コンテンツマーケティングとは、有益な情報(=コンテンツ)発信・提供を一貫して行うことで、サービスの導入につながる可能性のある方(潜在顧客)や、サービスの導入を検討している方(顕在客)と接点を作り出し、信頼関係を結び、ニーズを喚起することで見込客化し、契約、更にはファン化までを行う為の一連のマーケティング手法のことをいいます。

特にインターネットと相性が良く、ホームページを基点に情報発信を行うことがおすすめです。


競合が少なく、母数の多いターゲットを狙うマーケティング手法

お客様は下記の①から③のプロセスを経て、クライアントになります。

①潜在客:サービスの導入につながる可能性のある方

②顕在客:悩みの解決方法を探している方

③見込客:貴事務所様のサービスに興味のある方


そして、①から③に進むほどに、お客様は限られ、その数は少なくなります。

今、税理士業界で行われているマーケティング手法は、そのほとんどが③をターゲットに行われています。

母数の少ない③をターゲットに、多くの税理士さんが集客活動を行っています。 その中には全国対応の大手税理士事務所様や、地域一番点事務所様などが参入しており、その競合状況は厳しいものとなっています。

そこで、母数が多く、競合が少ない①、②をターゲットに集客を行う方法をおすすめしています。

そうすることで、競合よりも大きく差別化できる要因が無くても、コストもあまりかけず、値引きもすることなくお付き合いすることが可能になります。


リストの獲得と育成に注力する、積み立て型のマーケティング

コンテンツマーケティングは、発信した有益な情報をきっかけに、潜在客、顕在客に、存在を気づいてもらうところから始まります。

次に、用意した更に有益な情報やツールと引き換えに、潜在顧客・顕在顧客の連絡先(メールアドレスなど)を取得します。

連絡先を取得した後は、メールマガジンなどの継続的な情報発信を行いニーズを育てます。

そして、定期的にフロント商品のご案内を行うことで、サービスの購買意欲に火をつけ、見込客まで導きます。

商談や無料相談につながり、一度見込客化された方が受注に至らなかった場合、また、継続して情報発信を行うことで育成します。

受注に至らなかった場合、多くの税理士さんが、自分のサービスに興味が無かったと決めてしまいがちですが、そんなことはありません。単にタイミングの問題であることも多いのです。

情報発信をし続ける限り、潜在顧客・顕在顧客・見込み客のリストが溜まっていき、受注も継続して発生するマーケティングが、コンテンツマーケティングなのです。

今の税理士業界では、一部の税理士さんにしか潜在顧客・顕在顧客・見込み客のリスト化と育成に重点が置かれておらず、多くの税理士さんが今すぐ客だけを獲得しにいく掛け捨て型のマーケティングに取り組んでいます。

今すぐ客向けに広告を出している税理士さんが少ないうちは、今すぐ客向けの集客の方が短期的な費用対効果が高い場合もありますが、今や日本全国、今すぐ客向けの広告が溢れかえっています。

今すぐ客向けのマーケティングで短期的な成果を目指しつつも、中長期的な安定した成果を求め、コンテンツマーケティングにも取り組むことをお勧めいたします。


参入障壁の高いマーケティング

コンテンツマーケティングは参入障壁の高いマーケティング手法です。

まず、発信した情報の量と、見つてもらえる潜在顧客・顕在顧客の数が比例するため、先に始めた事務所が有利になります。

あとの項目でご紹介しますが、コンテンツマーケティングはSEO対策ととても相性が良く、情報発信(ブログ記事作成など)の量がアクセス数獲得に比例します。

今すぐ客をターゲットに、集客用ページを作成しリスティング広告をかけアクセスを集める作業は、数日もあれば始めることが可能です。

今や、無料でホームページを簡単にできるサービスが数多くリリースされ、リスティング広告のサービスもカスタマーサービスが充実しています。

モデルのサイトの要素を真似て作成し、リスティング広告をかけることは簡単にできてしまうのです。

一方、ホームページ上で有益な情報(記事)を発信(作成)する作業は時間がかかりますし、それまで発信(作成)してきた情報の量が多いほどに、これから参入する税理士さんにとって、参入障壁が高いものとなります。

また、リストの獲得と育成を主としたマーケティングであるため、先に参入し、獲得したリストを積み上げるほどに、これから参入する税理士さんにとって、参入障壁が高いものとなります。

比較されず、良質な顧客を獲得する為のマーケティング

潜在顧客・顕在顧客のリストから、見込み客、そして顧客に育成していくための階段を作る必要があります。

例えば、下記のような流れです。

情報冊子無料ダウンロード(リスト獲得) 特別価格での限定個別セミナーのご案内 セミナー参加者限定の無料コンサルティング 商談 受注

面白いことに、この階段を上っていく過程では、見込み客は先生のことしか見えなくなってしまうのです。そのため、相見積もりされることが少なくなります。

また、階段を次に進める時に、「限定」「特別」「個別」な要素を加えることで、顧客は「得をした」という心理が働き、先生に対する信頼関係が醸成されてゆきます。

その為、値下げの要求などは少ない、良質な顧客を得ることができます。


SEO対策(検索結果上位対策)との相性が抜群

今や、ほとんどの方が検索エンジンで情報を収集します。

検索エンジンでは、日本においてシェアのトップはグーグルであり、次ぐヤフーもグーグルの検索技術を利用しているため、グーグルの検索エンジンに対する対策を行うことが、日本でのSEO対策のポイントです。

グーグルの検索エンジンは、サイトを評価するアルゴリズムを変更し、いわゆる「質の低い情報」は上位表示されないようになりました。

「質の低い」というのは具体的には、直帰率が高い、滞在時間が短い、また、テキスト・単語数が少ない、同じ表現の繰り返しが多い、他のサイトからの転用である、というものが該当します。

また、昔に流行った被リンク対策として、過剰に外部のサイトからリンクが貼られていたり、関係の無いサイトからリンクが貼られていたり、逆に、外部のサイトに過剰にリンクを貼っていたりする場合も、低評価を受けやすくなっています。

逆に、オリジナルの、ユーザーを思いやって書いた、ユーザーがつい読み進めてしまうような内容であるほどに、SEO対策の効果を発揮します。

コンテンツマーケティングは、未来の顧客のニーズを満たすコンテンツ(情報)を発信することです。つまり、SEO対策ととても相性が良いのです。

そのため、従来のSEO対策は、目標検索キーワードの上位表示が3~6ヶ月かかるといわれている中、当社のクライアント様では、早ければ1~2ヶ月で検索上位に表示される事務所様もいらっしゃいます。


税理士さんが扱うサービスに適している

コンテンツマーケティングは、BtoB(企業対企業)間で行われるサービスに適しています。

BtoBのサービスは、BtoC(企業対一般消費者)のサービスと比較し、サービス導入までの検討期間が長く、見込み客が多くの情報を得ようとするためです。

コンテンツマーケティングの基本は、潜在顧客・顕在顧客・見込み客に有益な情報を与えるマーケティングであるために、BtoBのサービスを主とする税理士さんにとても適したマーケティング手法になります。


税理士さんにおすすめのコンテンツマーケティングの進め方

未来の顧客像を明確化する

マーケティングを行う上でまず重要なことは、先生が顧客にしたい未来の顧客像を明確化することです。最低限想定したいのは、下記項目になります。

仮想の名前 性別 年代 結婚か未婚か 家族構成 学歴 職業 役職 年収 価値観の優先順位(仕事・お金・健康・家族・人間関係) 先生のサービスを利用することでどんなことができる・解決されるか? この方を一言で言い表すと?

こうすることで、集客を行う際に未来の顧客が「どのような情報を求めているのか?探しているのか?」を的確に予想することができ、より早く集客の成功を実現することができます。


未来の顧客像に向けた集客の設計図を作る

次に、未来の顧客を集めるために、集客の一連のプロセスを考えます。


まず、最低限、以下の流れをご検討ください。


例えば、融資業務を切り口に顧問契約を取る場合は、下記がその一例です。

見込客獲得の為の無料小冊子:例)通過率群と上げる、創業融資完全ガイド

無料相談:例)融資無料相談

集客商品:例)融資サポート

利益商品:例)税務顧問、財務顧問


情報コンテンツを作る

役立ち情報・最新情報

まずは、先生が知っている、ターゲットユーザーに役立つ情報・最新情報を記事にしてホームページにアップします。

悩みを解決する為のノウハウ記事

ユーザーの悩みを解決するノウハウをまとめて記事にしましょう。

事例

ユーザーが頂く悩みについて、これまで先生が解決をしてきた事例が効果的です。

事例は、読んでいるうちに先生へ依頼をした後に満足できる経験を仮想体験できるため、見込客化までの育成を早める効果もあります。

ebook(PDF形式の小冊子)

ebook(PDF形式の小冊子)の無料ダウンロードも効果的です。 過去ブログ・コラムで投稿した内容や、事例をまとめたものをまとめてebookにしましょう。

逆に、ebookを先に作成し、その文章をブログ・コラムでも発信していくことで、文章作成の手間が省けるため、効果的です。

動画

そのほかにも、動画を活用した方法もあります。

アイフォンやPCでの動画撮影が用意になり、ユーチューブなど、簡単に動画を配信できるプラットフォームもあるため、すぐに始めることができます。

これまで書いてきたブログやebookで人気のあるもの解説を動画で行うことで、動画の内容をゼロから考える作業を省きながら進めることができます。

逆に、動画をまず先に取り、その内容を外部の業者に文字起こししてもらうことで、ブログ・コラム記事として活用することも可能になります。


情報配信方法を選ぶ

インターネットを用いた情報発信を基本とします。

情報発信の方法としては、「費用が発生するもの」と「費用が発生しないもの」の2つがあります。

それぞれ、適したターゲットがあります。 下記の図をご覧ください。



まずは、費用が発生しないものからご紹介します。


SEO対策

まず、必ず押さえたいのがブログ・コラムの更新によるSEO対策です。

ユーザーの悩みを解決する記事を作成し発信します。

コンテンツマーケティングはSEO対策(検索上位表示対策)と大変相性が良く、検索エンジンで情報収集することが一般的となった今、検索エンジンの対策につながるためとてもお勧めです。


メールマガジン

次に、メールマガジンについてご紹介させて頂きます。

メールマガジンは、必ず実施されることをおすすめいたします。

先生主導で情報を届け、顧客を育成することが可能になります。

一度、先生のサイトに訪れた方から、メールアドレスを入手することを常に考えましょう。

すでに多少のメールアドレスをお持ちでしたら、ブログ・コラム、事例の更新や、新しいebook・動画を作成した時に、メールマガジンでお知らせしましょう。

その方の顧客育成になるだけでなく、メールマガジンからホームページにリンクさせ、そのページやサイトのアクセス数を稼ぐことで、SEO対策にも効果的です。




次に、費用が発生するもの(有料広告)をご紹介します。

有料広告全般に言えることですが、どの税理士さんもすぐに始められることから、参入障壁が低いため、広告出稿における競合が短期間で増えやすいのが特徴です。

広告がクリックされ、ホームページに送客が行われる度に費用が発生します。

競合を調査し、費用対効果が合うかのテスト期間を設けることがおすすめです。


リスティング広告

まず、リスティング広告をご紹介します。

こちらは、検索画面に出稿する広告です。

ユーザーが検索エンジンを利用するときは、まさにユーザーが悩みを解決したいタイミングに相当します。よって、ユーザーが悩みを解決したいタイミングで広告を出稿することができるため、問合せ率が高いことが特徴です。

(問合せ率とは、広告経由で獲得したアクセス数のうち、問合せに転換した割合を指します。)

問合せ率が高く、反響に結びつきやすい分、特に競合の参入が多く、広告費用が高いのが特徴です。


ディスプレイ広告

次に、ディスプレイ広告です。

ホームページの広告枠に出稿する広告です。

リスティング広告と比較して、ユーザーが悩みを解決したいタイミングに出せる可能性が下がり、問合せ率も低くなります。

一方、費用が安く、リスティング広告の1/2から、安い時では1/10の費用でホームページに送客することが可能です。


SNS広告

ツイッター、Facebook、インスタ、スレッズなど、SNSを利用しているユーザーに、有料で広告を出すことができます。

リスティング広告と比べると、アクセス獲得の単価は安くなります。

ターゲットを狭めるほどに、アクセス獲得の単価は高くなる傾向にあります。

小予算から出して頂けるため、先生業の方がちょっとしたテストで出される場合にもおすすめです。



サイトマップを作成する

まずは、全体構成としてのサイトマップを作成しましょう。

「サービスを売るためのページ」と「情報を提供するためのページ」は異なります。

どちらが不足しても集客は成功しません。

また、代表挨拶や会社概要等、全てのページが「顧客育成にかかせないコンテンツ」です。

サイトマップ作成の時点で、全体の構成を明確にしましょう。

<例>

・TOPページ

・無料コンサルティングページ(サービス提案用) →サンクスページ

・融資サポートページ(サービス提案用) →サンクスページ

・財務顧問ページ(サービス提案用) →サンクスページ

・ブログページ(情報提供用)

・メールマガジン登録ページ →サンクスページ

・無料情報コンテンツダウンロードページ →ダウンロードサンクスページ

・事務所概要 →代表挨拶 →スタッフ紹介 →アクセスマップ

・お客様の声・融資実績


未来の顧客が「検索しそうな検索ワード」をリストアップする

先生は、どのような悩みを持っている人をお客様にしているか、今一度振返ってみましょう。

そして、その悩みを持っている人は、悩みを解決するために、どのようなキーワードで調べますか?

「先生のターゲットが調べるキーワード」を特定することが、ホームぺージ集客を成功させるために必要不可欠な要素となります。

属性が違えば調べるキーワードも違います。抑えるべき5つの属性があります。 まず、先生のターゲットは、大きく3つの属性に分かれます。


サービス提案ページ(申込獲得ページ)の作成

次に、集客のゴールともなる、サービス提案用ページを作りましょう。 この時、先に出したキーワードをメインビジュアルに含めることが大切です。



強烈なキャッチコピーの書き方をご紹介します。

サービス提案用ページにしても、そのページを宣伝する際の有料広告の広告文にしても、共通して大切なのは、キャッチコピー(ユーザーに見せる第一文)です。下記の質問に答えることで、魅力的なキャッチコピーを書くことが可能になります。

<魔法の質問リスト>

ユーザーが夜中、眠れないまま天井を見つめていることがあるのはなぜか?

ユーザーは何を心配しているのか?

ユーザーは何について怒っているのか?誰のことを怒っているのか?

ユーザーのフラストレーションのトップ3は何か?

ユーザーのビジネスや暮らしはどのようなものか?

ユーザーが熱烈に求めているものはなにか?

そのユーザーがつい目をとどめてしまう、こちらからのなげかけは何か?


継続的な情報発信ページ(ブログ・コラムなど)の作成

次に、ユーザーとの関係構築と、SEO対策に役立つ、情報提供用のページを作ります。下記のポイントに沿って作成しましょう。

・目次出しを行い、各見出しごとに作成することで、記事の制作がはかどります。

・目次を掲載することで、ユーザーの見やすさが増し、検索エンジンに評価されます。

・各見出しの後に、なるべく写真を入れることで、ユーザーの見やすさが増し、検索エンジンに評価されます。

・まとめを設けましょう。検索エンジンは、タイトル、リード文、見出し、そして、まとめを重点的にみます。まとめに、上位表示させたいキーワードを入れることで、検索エンジンに評価されます。


ー記事のレイアウトサンプルー



お客様の声ページ・実績ページの作成

まず、効果的なお客様の声をページを作成するために、お客様の声を引き出す5つの質問をご紹介させて頂きます。

お客様の声を読んだユーザーが、契約にいたるまでの仮想シュミレーションをできる内容にすることがポイントです。

質問1.〇〇事務所に相談・依頼する前にどのようなことに悩んでいましたか?

質問2.何がきっかけで〇〇事務所を知りましたか?

質問3.〇〇事務所を知って、すぐに相談・依頼しようと思いましたか?しなかったとしたらなぜですか?

質問4.何が決め手となって〇〇事務所に相談・依頼しましたか?

質問5.実際に相談・依頼してみていかがですか?

次に、実績ページに記載する情報についてご紹介させて頂きます。ポイントは「お客様の状況」と「その成果を出すことができたポイント」を記載することです。

例えば、融資を例にしますと、下記のような項目となります。

業種、資金使途( 例:運転資金、設備資金など)、自己資金(創業融資の場合だけ)、調達額、調達金融機関、融資獲得のポイント


会社概要・代表挨拶・スタッフ紹介ページの作成

会社概要ページ

事務所の「哲学・経営方針」等を記載しましょう。

明確な「哲学・経営方針」等を示すことで、先生が求める顧客が反応してくれます。また、ぶれない「軸」を示すことで、その事務所への信頼が生まれます。

「沿革」などの事務所の歩みを記載することで、自己開示となり、事務所に対する共感が生まれます。

代表挨拶

先生が理想とする顧客に対して、どのような悩みを解決したいかについてメッセージを記載しましょう。

先生の専門性を裏打ちする実績を、可能な限り打ち出しましょう。 なぜ今の仕事をしているのかその動機を記載しましょう。

スタッフ紹介

得意分野を打ち出し、専門性を裏打ちする実績を、可能な限り記載しましょう。


最短で、最大限の成果を得るための運用ポイント

継続したブログの更新管理のポイント

・上位表示させたい検索キーワードを一覧に出す

・それぞれの検索キーワードを含めたタイトルを作成する

・ホームページにアップするスケジュールを組む(最低週1回)

・記事を作成する担当を決める

・スケジュール通りにアップをする



SEO対策に効果的なページタイトルの付け方

検索エンジンに評価され、SEO対策に効果的なるタイトルの付け方についてもご紹介させて頂きます。

下記のポイントに沿って、タイトルを作成しましょう。

・対象キーワードを可能な限り前に置く

・対象キーワードを必ず含ませる

・同じキーワードを2回以上使用しない

・32文字以内に抑える

・ページ内容が一目で分かるタイトルをつける。ユーザーが得られる情報を簡潔に書く

例)日本政策金融公庫の担当者が思わず褒める計画書の作り方

・関連がある複合キーワードをうまく組み合わせる

例)日本政策金融公庫の審査を一発で通る計画書の作り方

>元素キーワード:日本政策金融公庫  複合キーワード:計画書、審査→関連がある

複合キーワードをうまく組み合わせ、不自然にならないように作成する。

キーワードの網羅性が高まります。

ボリュームが多いキーワードを優先的に利用することがおすすめです。


AIやライター活用で記事作成の手間をカット

記事の作成は時間がかかります。

ぜひ、記事の作成は習慣づけて欲しいのですが、その手助けとなる方法があります。

チャットGPTなどの生成AIを活用する方法や、外部ライターの活用です。

たたき台や目次出しをAIに検討してもらい、詳細を執筆していくパターンや、丸っと外部ライターにお任せするパターンなど、色々な手段があります。



メールマガジン実施の流れ

・メールマガジンのテーマを決める

・メールマガジンの名前とキャッチフレーズを決める

・メールマガジンのテーマを決める

・メールマガジンの配信日を決める

・メールマガジンの構成を決める

先生の名前→今日伝えたい情報の説明→該当ブログページのリンク→PS(追伸)

※PS(追伸)では、顧客になった方に人気だった記事のおすすめか、直近で開催予定のマーケティングキャンペーンを告知するのがおすすめ


マーケティングキャンペーンの策定と運用

そのうち客の育成を行うために、「マーケティングキャンペーン」を取り入れましょう。

一定期間、限定数に対してサポートを提供することで、購買意欲をくすぐり、次の商品へステップアップさせる方法です。

各サポートに対して限定枠を設けることはせず、常時受付ける形を取っている税理士さんがほとんどですが、マーケティングキャンペーンを設ける方が、供給が限定され、売り手市場になることができます。

1回当たりのマーケティングキャンペーンで、何件の集客商品(フロントエンドサービス)を売るのか目標を決めます。

そして、年間の獲得目標から逆算し、開催するマーケティングキャンペーンの回数を決めましょう。

マーケティングキャンペーンについて、先生のキャパシティを設定し、サービスを受けられる人数に上限を設けることが大切です。

上限を設定する際には、そのキャンペーンが定員いっぱいになる可能性の高い上限を設定しましょう。

上限に達した実績は、次に同様のキャンペーンを行う際に、ユーザーの後押しをしてくれます。



まとめ

税理士としての成功は、専門的な知識や技術だけでなく、効果的な集客方法にもかかっています。

今回ご紹介した集客方法を実践することで、多くのクライアントとの出会いを増やし、独立を目指す方々にも新しい道が開かれることでしょう。

独立を考えている方、またはすでに独立しているが集客に悩んでいる方に、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。




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著者Profile

解説:山本雄幸

マーケティング支援の㍿VentureForward代表取締役。

元々は税理士様の集客支援からスタートし士業、コンサル業様のサポート実績多数。

税理士業界では累計3,000件以上の顧問先獲得を支援。

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