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税理士がホームページで創業融資を集客する方法。4つのステップで即実践



今、税理士業界では融資業務を入口に顧問契約を獲得する事務所がはやっていますね。

その中でも、創業融資は、支援する為の業務難易度が低く、また、創業融資を大々的に集客している事務所も比較的少なく、ねらい目のテーマとして、これから取り組みたい税理士様も多いのではないでしょうか。

本日は、税理士がホームページで創業融資を集客する方法をお伝えいたします。


1.なぜ今、創業融資が税理士に人気なの?

今、税理士業界では、創業融資のサポートを掲げる事務所が増えてきました。

なぜ、最近になって創業融資に取り組み始める税理士が増えたのでしょうか。

1-1.日本国内における開業者の増加

まず、日本国内における開業者の増加が挙げられるでしょう。

税理士業界の顧問獲得パターンとして、税理士変更よりも、まだ税理士に依頼していない方と出会い、契約する方がスムーズに顧問契約が決まりやすいため、取り込みたい事務所が多いのです。

1-2.会社設立手続き入口で集客する事務所の増加

開業者を集客する方法として、税理士事務所が「会社設立」を入り口に集客をする方法がありますが、今や、各地域で多くの会計事務所が参入しており、熾烈な戦いを繰り広げています。 (※一部地域ではまだ、会社設立を入り口として集客の競業状況が緩い地域が存在します。)

そこで、創業融資を切り口として集客することで、集客コストを抑える事務所が出てきました。

1-3.実は、創業融資入口で契約する顧客の単価は高い傾向にある

創業融資を入り口に集客し契約できるお客様は、契約単価の総額が、会社設立を入り口に獲得したお客様よりも高い傾向にあります。

まず、融資の手数料を頂戴することができます。

また、継続的に資金繰りを確認したい社長が多く、顧問サービスの中でも、より手圧いサービスを選んでくれる場合が多いのです。

2.まずは、創業融資のサポート商品を作ろう

ホームページで集客をするからには、売り物が無ければいけません。

まず、競合に勝てる創業融資のサポートを作りましょう。

創業融資のサポートは、多くの税理士が成功報酬のパターンを採用しています。

融資実行額に対して、1%~5%で設定している事務所が多いです。

着手金については、なし~10万円までを採用している事務所が多いです。

創業融資の支援は、税理士として業務的にそこまで難しくはありません。

業務内容で大きく差別化することが難しいため、まだ実績もない最初のうちは、競合に合わせて価格を決めることをお勧めします。

その際に、情報収集したいのが、競合の創業融資サポートの料金です。

インターネットで「税理士 創業融資 【ご自身のエリア】」などのキーワードで検索し、検索画面に表示される事務所のホームページをチェックしましょう。

一方、とはいっても、自社だけの創業融資サポートの付加価値を増していく為の工夫も忘れてはいけません。

事業計画の作成の内容で付加価値をつけるか、アドバイス内容で付加価値をつけるか、自社の創業融資サポートが、値下げ以外で、商品力を増せるよう、強化していく努力をしていきましょう。

また、創業融資のサポートは0円とし、財務顧問などの商品を、税務顧問・記帳代行に加え受注することで、単価をアップさせる方法もあります。

競合を見ながら、どう差別化していくかを考えましょう。

ちなみに、よく、ホームページに顧問契約のサポートしか記載していない税理士の方がいらっしゃいます。

よほど特徴的・魅力的・差別的な顧問サービスでなければ、そのサービスに問合せが入ることは無いでしょう。

顧問契約に誘導するための入口商品を作ることが大切です。

そのために、創業融資のサポートをしっかり作り込みましょう。

昔は「会社設立」が入口商品だったのですが、今や、競合が多く、集客が難しくなっています。 ※エリアによっては、「会社設立」でも、まだ競合が少ないエリアが存在します。

3.創業融資サポートを売るための、入口商品を作ろう

まず、あなたと何も信頼関係ができていない状態で、見込み客はあなたから有料のサポートを買ってくれることは無いと思ってください。

見込み客と信頼関係を築く必要があります。

その為に、創業融資サポートにつなげるための入口商品を作りましょう。

この入口商品は、有料でなくて構いません。

当社のおすすめは、無料の創業融資診断です。

かつ、面談ではなく、電話で行うことができるなど、よりホームページを見ている人が感じるハードルを下げたものがおすすめです。

創業融資診断とは文字通り、お電話で状況をお伺いし、創業融資を成功させるうえでの懸念点などを整理してあげ、アドバイスを行うというものです。

より確実な返答をしたいのであれば、一旦、いただいた情報を持って日本政策金融公庫の担当者に電話で相談し、その回答を踏まえ、創業融資診断の申込者に伝えてあげるだけでも、お客様には十分なメリットを提供することができます。

一番良いのは、あなた自身が創業融資診断をその場で行うことができるスキルを持つことです。

電話融資診断以外にも、面談での無料相談や、数千円のセミナーなども良いでしょう。

とにかく、入口商品をつくるポイントは、「まだ信頼関係のできていないお客様から問合せを頂くハードルを下げる」ことです。

可能な限り、ハードルを下げた入口商品を設計しましょう。

4.創業融資について特化したホームページを作ろう

創業融資のサポートが出来上がったら、そのサポートを掲げてホームページを作りましょう。

注意したいポイントを1つずつ説明していきます。

4-1.屋号を決め、高いポジションから情報発信

より高いポジションから、見込み客にメッセージを発信できる屋号を設定しましょう。

そのポジションの高さが競合を差し置いて、あなたが見込み客から選んでいただける信頼感になります。

例として、「【エリア】創業融資サポートセンター」や、「創業融資に特化している〇〇税理士事務所」などです。

4-2.創業融資サポートへの入口商品を最も目立つように配置

創業融資サポートは有料サービスであるため、信頼関係の築けていない方々から、サポートの申込がすぐ入ることは無いでしょう。

もしあったとしても、それは、とても急いでいる方や、与信に問題があり融資が難しい方など、余裕の無い方からの申込が多いはずです。

そうでは無いお客様から問合せが欲しければ、まずは、最もハードルの低い入口商品にどれだけ多くの方に申込んで頂けるかに徹しましょう。

接点ができてから初めて有料サービスの提案に移りましょう。

4-3.運営者の情報で親近感アップ

運営者の情報は、十分に出しましょう。

それが、見込み客との信頼関係構築に役立ち、問合せの後押しをしてくれます。

なぜ、創業融資のサポートに取り組みたいと思ったのか?や、なぜ、創業者のサポートをしようと思ったのか?など、税理士や創業融資担当者の思いが伝わる内容は特に効果的です。

また、顔写真やプロフィール、事務所の理念などもあれば、出しましょう。

4-4.実績・お客様の声で安心感アップ

もし、これまで融資の支援実績があれば、その実績を出しましょう。

無ければ、顧問サービスのお客様の声等でも構いません。

社長から信頼がある事務所だとがわかる情報を掲載することで、問合せの後押しをしてくれます。

4-5.スマートフォン対応のホームページで問合せ率アップ

弊社のクライアントの状況を見ても、スマートフォンユーザーが、訪問者数全体の7割を超える状態です。

スマートフォンのユーザーに絞った方が良い理由として、スマートフォンユーザーの方が、すぐに電話をかけやすく、問合せにつながりやすいということが挙げられます。

スマートフォンでの見方を最優先に、ホームページを作りましょう。

その際、パソコン用サイトが、スマートフォンに合わせて自動調整されるレスポンシブ対応を必ず選びましょう。

理由は、パソコン用サイトとスマートフォンサイトを別々に作成するより、1つのサイトが画面に合わせて調整されるレスポンシブ対応の方が、検索エンジン側に評価されやすいからです。

4-6.電話番号、申込フォームの掲載位置がとても重要

あなたが、ユーザーにして欲しいアクションは、問合せです。

その為に、電話番号や申込フォームを、ユーザーに見つけやすい位置に配置し、使いやすい設計を心がけましょう。

そして、これらが、より多くユーザーの目に触れる設計にしましょう。

よく、メールフォームをあまり活用せず、電話番号だけで問合せを獲得しようとする税理士様がいらっしゃいます。

創業者は、夜や休日など、事務所が休みの時に情報収集し、あなたのサイトに巡り合うことも少なくありません。

そのような場合でも申込めるよう、メールフォームを随所に設定しましょう。

メールフォームから問合せが来たことが無いという先生は、メールフォームに必須としている入力項目を見直しましょう。

多ければ多いほど、ユーザーの問合せハードルは上がってしまいます。

極端な話、名前、メールアドレス、電話番号だけで十分です。

上記を抑えて頂ければ、競合状況にもよりますが、問合せが出るホームページの土台が出来上がります。

番外編ですが、さらに、下記を注意すると、より問合せが出ます。

4-7.読み手が申込みたくなる文章設計

弊社では、日本有数のマーケッターである神田正則さんや、ダイレクト出版のノウハウを採用し文章を作成しています。

ここでは、特に弊社が良く使う、オーソドックスなページ作成フォーマットを掲載しておきます。 皆様もご自身でページを作成される時に、ご参考ください。

①ヘッドライン ユーザーに読もうと興味を持ってもらう為にひきつけるための文章です。

②問題提起を行う ユーザーが今抱えている問題や、ユーザーの欲求を明確化する

③ユーザーに親近感を得て頂けるよう、ユーザーに共感する あなたが、ユーザーが抱えている痛みを理解している、または、同じ悩みを抱えていることを伝える

④悩みが解決できることを示す その問題が解決できる、また、欲求を実現できる方法があることを伝える

⑤解決のための具体的な提案を、あなたから行う 具体的にユーザーはまず何に申込めば良いのかを提案する

⑥あなたからの提案に申込むには特定の条件があることを示す ⑤に申込みたい人が満たさなければいけない条件を提示する

⑦あなたからの提案に、ユーザーがすぐ申込むべき理由を伝える ユーザーが、今すぐに申込まなければいけない理由を伝え、行動に移してもらう

以上、ホームページ制作のポイントでした。 デザインも重視したいテーマですが、一番は、その構成や要素になります。 デザインに時間をかけるより、上記の要素を揃えることに時間をかけることをおすすめします。


5.作ったホームページへたくさんのアクセスを獲得しよう

まず、この数字を覚えてください。

1%以下

これは、毎月のサイトへの訪問者数から、問合せが起こる一般的な確率です。 ※弊社のクライアントは変動はありますが2%~5%を推移しています。

つまり、月100人以上のユーザーをサイトに呼ばなければ、1件の問い合わせも出ないのです。

弊社に相談に来られる税理士様のほとんどが、アクセス数不足が最も大きな要因として、ホームページから問合せがこない状況になっています。

では、どうすればホームページへのアクセス数を獲得することができるのでしょうか?

ここでは、初めて実施する方にも、簡単ですぐできる方法をいくつかご紹介します。

5-1.費用はかかるが、即効果が出るリスティング広告

検索エンジンで検索した際に、検索結果の一覧が表示されます。

その一覧の中に、広告枠というものが存在します。

多くの場合、検索キーワードを打ち込む上部の検索窓の下と、位置欄の下の方にその枠があります。

「広告」と表記があるので、一度ご自身でも検索エンジンで調べてみてください。

ユーザーがどのようなキーワードで調べた時に、どのような文章で広告を出すかを指示することができます。

そして、ユーザーが広告をクリックすると、ユーザーはあなたのホームページに飛ぶという広告です。

ユーザーが1回、あなたのホームページに飛ぶ(広告をクリックする)度に、費用が発生します。

この1回当たりの費用は、どれだけ多くの方がそのキーワードに対して広告を出稿する希望を出しているかなど、競合の状況によって上下します。

登録すればほぼ当日に、遅くても翌日には広告を開始することができます。

日本では、グーグルと、ヤフーの2つの検索エンジンが主に、使われています。

特に最近ではグーグルがシェアの70%以上を得ているという情報もあります。

まずは、グーグルの検索結果画面に出すリスティング広告「グーグルアドワーズ」を始めて頂くことをおすすめします。

広告を出すための細かい説明は、グーグルアドワーズのホームページなどで確認することが可能です。

広告を始めるための無料のサポートが手厚いのも特徴です。

広告を出す際に、最も重要なのは、「どんな検索があった際に」「どのような文章で広告を出すか」になります。

それぞれ、ご説明いたします。

①「どんな検索があった際に」広告を出す指示をするのがよいか? 弊社がクライアントをサポートする際に、創業融資の問合せを獲得するために、主に配信している検索キーワードを簡単にお伝えします。

・創業融資 ・日本政策金融公庫 ・開業(独立、起業、会社設立等) 融資

これらに、さらに細かいキーワードを掛け合わせて広告を出稿しています。

「日本政策金融公庫」は意外だと思った方も多いのではないでしょうか?

実は、今、最もコストパフォーマンスが良いのは「日本政策金融公庫」だったりします。

創業の方が多く、かつ、かなり具体的に融資を検討しているユーザー様が多いのです。

さらに、このキーワードに広告を出稿しているプレイヤーが少なく、費用が安く出せるということも理由の1つとなっています。

②「どのような文章で広告を出すか」 入口商品を魅力的な文章で紹介する広告文を作りましょう。

さらに、①で決めたキーワードを検索エンジンで検索した際に、競合はどのような広告文で出しているかを見ながら、競合よりもクリックしてもらいやすい広告文に修正していきましょう。

5-2.時間がかかるが、費用がかからず、集客安定に欠かせないSEO対策

検索エンジンの広告枠以外の一覧の中で、上位に掲載するための対策です。

1.で紹介したキーワードに加え、「エリア」を加えたキーワードで、まず上位を目指すことがおすすめです。

1.で紹介したキーワードだけでも上位に表示されるようにしたいところですが、「エリア」が組み合わさっている場合と、そうでない場合では、上位に掲載される難易度が大きくことなります。

まずは、上位に掲載されやすいキーワードから確実にSEO対策をしていきましょう。

より複数のキーワードを掛け合わせた組み合わせであるほど、上位に掲載させる難易度は下がります。

一方、検索がなされる回数が減ってしまうことになる場合もありますので、あまりにキーワードを掛け合わせすぎたものを狙っても、アクセス数獲得に結び付かないということもあります。

それでは、検索画面の掲載順位を上げたいキーワードを決めたら、どのようにしてあげればよいのかお話します。

細かいテクニックもありますが、別の機会に記事にまとめさせていただきます。 まず、シンプルな大原則にして、一番のポイントをお伝えいたします。

キーワードをタイトルにうまく含めた記事を継続的に作成し、ホームページにアップしましょう。 そして、ユーザーの役に立つことを心がけて文章作成しましょう。

とてもシンプルです。 そして、これが一番大切です。

ただ、このシンプルに見える、「ユーザーの役に立つ情報を文章にまとめる」という作業が、とても胆力が必要なことなのです。

少しずつ実践して慣れていき、習慣化していきましょう。

文章量は、できれば2,000文字以上で、可能なら5,000文字から10,000文字で作成するとより上位に掲載されやすくなります。

ただし、2,000文字以下でもを上位に掲載されることもあります。

まずは、文字数を負担に考えずに、頻度良く作成してアップしていくことがおすすめです。

まずは、月1回でも構いません。

そして、2週間に1回、そして、1週間に1回、さらに、1週間に2回にしていくなど、どんどん更新頻度を上げていきましょう。

文章を作成するときに、目次をつくると、SEO対策上良いだけではなく、文章の作成がはかどります。

随所で画像を入れたり、大事な個所に下線を引いたりするなど、記事を見てくれる方が見やすい工夫をすると、検索エンジンからの評価も高く、早く上位に表示されます。

しかし、時間が無ければ、いったん作成したものをアップするだけでも構いません。

ぜひ、実践していただければと思います。


6.まとめ

本日は、税理士が創業融資をホームページから集客する方法をお伝えさせて頂きました。

創業融資は、創業者から資金の専門家として信頼されるだけでなく、集客に上手に取り組めている税理士が少なく、これから集客に取り組む先生におすすめのテーマです。

ぜひ、本記事を参考に、集客に取り組んでみてください。

記載の情報に関して、信頼性の向上に最善を尽くしておりますが、その正確性を保証するものではありません。ご了承ください。

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