Studio.DropとStudio.Assistantの違いは?既存サイト移行と新規制作で選び分け

StudioのAIサービスが続けて発表され、「DropとAssistantは何が違うのだろう」「自社の場合はどちらから見ればよいのだろう」と迷っている方もいるかもしれません。名前は似ていますが、2つは同じ機能の新旧版ではありません。使う場面が違います。
大きく分けると、Studio.Dropは運用中のサイトを引き継いで編集・運用することを目指すサービス、Studio.Assistantは要件整理からサイトマップ、ワイヤーフレーム、ドラフトデザインまで、制作の初期工程を支えるサービスです。この記事では2026年10月5日に確認できた公式情報をもとに、違いと選び方を整理します。
Studio.DropとStudio.Assistantの違いを比較
違いをつかむには、「今あるサイトを引き継ぎたいのか」「これから新しいサイト案を作りたいのか」で考えると分かりやすいです。今のサイトを生かしたいならStudio.Drop、新しいサイトの構成やデザイン案から考えたいならStudio.Assistantが候補になります。
表の「こんなときに検討」は、公式の機能説明をもとにゼマーケ編集部が整理したものです。導入効果や移行精度を保証するものではありません。Studio.Dropは招待制クローズドβのため、正式提供済みのサービスと同じ条件では比べられません。
Studio.Dropは今あるサイトを移行・運用したいときの選択肢
Studio.Dropは、今あるWebサイトを取り込み、AIへの指示や画面上の編集で更新しやすくすることを目指したサービスです。公式発表では、既存サイトのURLを読み込む方法、サイトファイルをアップロードする方法、文章で作りたい内容を指示する方法の3つが案内されています。
URLインポートでは、既存サイトのURLを入力すると、ページ構造や色、余白、文章の雰囲気などを読み取ると説明されています。手元にサイトのコードがある場合はファイルをアップロードでき、ゼロから作る場合は文章で指示して始めることもできます。編集は、日本語で修正を指示するAI Editと、画面を見ながら調整するDesign Modeに対応し、外部のAIエージェントとつなぐMCP接続も案内されています。
ただし、現時点の提供は招待制クローズドβです。料金、正式提供時期、移行できるCMSやフォームの範囲、URLや301リダイレクトの扱い、移行精度などは、公開情報だけでは確認できない部分があります。「URLを入れれば現在のサイトを完全に移せる」と受け取らず、正式な仕様と実機確認を待って判断するのが安心です。
詳しい機能と移行前の注意点は、Studio.Dropの解説記事でも整理しています。
Studio.Assistantは新しいサイト案を作る初期段階を支えるサービス
Studio.Assistantは2026年9月7日に正式版となった、Webサイト制作の要件整理や構成づくりを支援するAIアシスタントです。フォームにサイトの目的、カテゴリ、ページ数などを入力すると、要件整理、サイトマップ、ワイヤーフレーム、複数ページのドラフトデザインを作成できます。
生成されるのは完成品ではなく、あとから人が調整できるドラフトです。ページやセクションの追加、スタイルや文言の変更、写真の選び直し、パソコンやスマートフォンでの表示確認などを画面上で進められます。Proプランでは、ヒアリングシート、サイトマップシート、文言調整シートの入出力にも対応しています。
利用形態はStudioの有料アドオンです。2026年10月5日時点の公式ページでは、年払いでStarterが月額19,800円、Proが月額74,800円、月払いではStarterが月額24,800円、Proが月額99,800円と案内されています。いずれも14日間の無料トライアルがあります。料金や条件は変更される可能性があるため、申込み前に公式ページで最新表示をご確認ください。
自社ならどちらが合いそうか
今のサイトを残しながら運用を変えたい
現在のデザインやコンテンツをできるだけ生かし、更新の負担を軽くしたい場合は、Studio.Dropが候補になります。ただし、今すぐ移行計画を確定する段階ではありません。待機登録をしながら、現行サイトのURL一覧、CMS、フォーム、会員機能、EC、計測タグ、ドメイン設定を整理しておくと、仕様が公開されたときに比較しやすくなります。
新規サイトやリニューアルの初稿を作りたい
ヒアリング内容はあるものの、構成案や初稿づくりに時間がかかっている場合は、Studio.Assistantが候補になります。とくに、営業提案のたたき台を作りたい制作会社や、複数ページの構成をチームで確認したい場面に合いやすい設計です。
ただし、AIが作ったドラフトをそのまま公開するわけではありません。ブランドに合う言葉か、事実に誤りがないか、写真を使う権利に問題がないか、問い合わせ導線やSEO、アクセシビリティに問題がないかは、公開前に人が確認する必要があります。Studio.Assistantは完成品を自動で作るツールというより、構成や初稿づくりの時間を短くするために使うと分かりやすいです。
移行とリニューアルを同時に考えている
この場合は、どちらか一方だけに決める必要はありません。今のサイトをどう引き継ぐかはStudio.Drop、新しいサイトの構成やデザイン案を作る部分はStudio.Assistant、というように分けて考えると分かりやすいです。ただし、2つのサービス間でデータを直接受け渡せるか、契約をどのように組み合わせるかは、公開情報だけでは確認できません。実際の運用方法はStudioへの確認が必要です。
契約や移行の前に確認しておきたいこと
比較表だけで決めにくいときは、次の情報を社内でそろえると相談が具体的になります。すべてを一度に準備する必要はありません。まずは現在困っている点から書き出すだけでも十分です。
今のサイトで残したいページ、デザイン、記事、検索流入
CMS、フォーム、予約、会員、ECなど外部連携を含む機能
URL、301リダイレクト、canonical、サイトマップの移行条件
社内で更新する人の人数、経験、確認や承認の流れ
初稿作成と公開後運用のどちらに時間がかかっているか
月額費用だけでなく、移行作業や確認に使える予算と期間
Studio.Dropを検討する場合は、クローズドβで試せる範囲と公開可能な仕様を確認し、重要なサイトはテスト環境で表示・フォーム送信・計測・検索流入を確かめてから切り替えると安心です。Studio.Assistantを試す場合は、小さな案件や架空の要件でドラフトを作り、チームの修正時間がどこで減るかを見ると、自社との相性を判断しやすくなります。
迷ったら「今あるサイトを生かしたいか」「新しい案を作りたいか」で考える
今あるサイトを引き継いで運用しやすくしたいならStudio.Drop、新規サイトやリニューアルの構成・初稿づくりを早めたいならStudio.Assistantが候補になります。Studio.Dropは招待制クローズドβ、Studio.Assistantは正式版の有料アドオンという提供状況の違いも確認しておきたい点です。
どちらも、AIにすべてを任せて完成させるサービスというより、移行や制作の準備を効率化するためのツールと考えると分かりやすいです。今のサイトで残したいものと、制作・運用のどこに時間がかかっているかを整理し、公開されている仕様やトライアルの範囲と照らして選ぶのが現実的です。
免責事項
本記事は2026年10月5日時点の公開情報をもとに作成しています。Studio.Dropは招待制クローズドβであり、正式提供、料金、移行対象、精度を保証するものではありません。Studio.Assistantの料金・機能・提供条件も変更される場合があります。契約やサイト移行の前には、公式情報と個別の利用条件をご確認ください。




