Creative AI Lab Betaとは?広告画像の作成・修正・入稿でできること

広告用の画像を作るとき、企画を考える人、デザインする人、入稿する人が分かれていると、確認やファイルの受け渡しに時間がかかります。少人数で運用している場合は、サイズ違いの画像をそろえるだけでも負担になりやすいものです。
LINEヤフー Creative Labの「Creative AI Lab Beta」は、商品やブランドのURLなどをもとに、広告戦略と画像案を提案し、チャットでの修正、サイズ変換、対応するCMSへの送信までを一つの画面で進められる機能です。2026年9月7日に提供が始まりました。
便利そうに見える一方、AIが作った画像をそのまま配信できるわけではありません。この記事では、2026年10月17日に公式情報を確認し、任せられる作業と、人が確認したい点を分けて整理します。
Creative AI Lab Betaでできること
Creative AI Lab Betaは、LINEヤフー Creative Labに追加されたベータ機能です。商品・ブランドページのURLを入力すると、ブランド名、業種、商品の特徴、主要な画像などを読み取り、キャンペーンの目的に合わせた広告戦略と画像案を提案します。
ゼロから細かな指示文を考える方法だけでなく、保存済みのブランド情報を再利用したり、戦略提案を使わず通常の画像生成から始めたりすることもできます。自社の体制や、すでに用意できている素材に合わせて始め方を選べます。
入力前にそろえておきたい情報
URLを入れる前に、読み取り元のページを一度見直しておくと、後の修正を減らせます。商品名、価格、申込期限、対象地域、在庫や提供条件が現在の内容になっているかを確認します。ページに複数の商品が並んでいる場合は、広告したい商品の個別ページを使う方が、読み取る情報を絞りやすくなります。
あわせて、今回の広告で誰に何を伝えたいのか、クリック後にどのページへ案内するのかを短い文章で用意します。たとえば「初めて来店する30代の人に、平日限定の体験予約を案内する」のように、相手、内容、次の行動が分かる形です。AIの提案を見比べる基準ができ、見た目だけで案を選びにくくなります。
ロゴ、商品写真、ブランドカラー、使ってよい表現、避けたい表現も手元にまとめておくと便利です。制作担当者と広告運用担当者が別の場合は、最終承認者と確認期限も決めておくと、画像ができた後のやり取りを進めやすくなります。
URLを入れてからCMSへ送るまでの流れ
使い始めるときは、Creative Lab上部のメニューまたは「作成」からCreative AI Labを開きます。商品・ブランドページのURLを入力するか、保存済みのブランド情報を選び、キャンペーンの目的と伝えたい内容を入力します。
AIが提案した広告戦略と画像案を見て、方向性が合うものを選びます。色や背景、人物・商品の見せ方、広告文などを変えたい場合は、チャットに自然な文章で入力して修正できます。元の戦略を保ったまま別案を増やすことも、違う戦略で作り直すこともできます。
画像が決まったら、LINE広告、LINE公式アカウント、Yahoo!広告向けのサイズへ変換します。生成画像はマイファイルに保存でき、送信先アカウントの設定が済んでいれば、対応するCMSへ直接送信できます。ファイルをいったんダウンロードし、別の管理画面へアップロードする作業を減らせるのが特徴です。
使いやすい場面と、別の進め方が合う場面
新商品やキャンペーンの画像案を短期間で複数そろえたいとき、担当者が少なく制作と入稿を兼務しているときは、候補づくりやサイズ展開をまとめられる点が役立ちます。既存のブランドページに商品情報や画像が整理されているほど、入力内容を準備しやすくなります。
一方、細かなレイアウト指定が多い広告、撮影した商品の色や形を厳密に再現する必要がある広告、法務・薬機法などの確認工程が多い商材では、従来の制作体制をすぐ置き換えるより、ラフ案や比較案を作る用途から試す方が進めやすいでしょう。
配信前に人が確認したい6つのポイント
AIの提案は、完成品というより確認しやすい候補として扱うと安心です。まず、URLから取り込まれた商品名、価格、期間、サービス内容が最新かを見ます。古いページを読み込ませると、画像が整っていても広告の内容は正しくなりません。
次に、画像内の文字、ロゴ、人物、商品写真を確認します。誤字や不自然な形だけでなく、素材を広告に利用できるか、第三者の商標や著作物に似すぎていないかも見ておきたい点です。自社のブランドカラー、禁止表現、表記ルールがある場合は、社内の基準と照らし合わせます。
さらに、広告文とリンク先の内容が一致しているか、スマートフォンで文字が読めるか、送信先の広告アカウントとキャンペーンが正しいかを確認します。A/Bテスト用の案を作った場合は、画像以外の条件を大きく変えすぎない方が、どの違いが結果に影響したのかを振り返りやすくなります。
ベータ版の制約と保存期限
Creative AI Labはベータ機能です。生成結果や応答時間は、入力情報、画像の状態、システム状況によって変わります。画像生成には利用上限があり、上限に達した場合は翌日のリセット後まで作成できないことがあります。締切当日に初めて使うより、余裕を持って候補を作る方が安全です。
チャット履歴と保存していない画像は、チャット開始から14日で期限切れになります。継続して使う画像はマイファイルへ保存しておく必要があります。また、CMSへの直接送信は、送信先アカウントの設定が完了している場合に利用できます。
今回確認した公式案内では、ベータ機能単独の料金や、すべての広告アカウントで同じ表示になるかまでは明記されていません。自社のCreative Labにメニューが表示されるか、送信したいサービスが選べるかを管理画面で確認すると、利用可否を判断しやすくなります。
公開後は画像案と結果を分けて記録する
複数案を配信するときは、どの画像をいつ、どのキャンペーンで使ったかを残しておくと振り返りやすくなります。保存名に商品名、案番号、サイズ、作成日を入れるだけでも、後から同じ画像を探す手間を減らせます。
結果を見る際は、AIで作ったこと自体を成果の理由と決めつけず、表示回数、クリック、申込などを広告費や配信対象と一緒に確認します。期間や配信面が違えば単純比較は難しいため、次回に残す案、直す案、使わない案を一つずつ決める程度から始めると、無理なく運用へ取り入れられます。
まずは1商品のラフ案から試す
Creative AI Lab Betaは、広告戦略を考えるところから画像の修正、サイズ変換、CMS送信までをまとめて進められる機能です。特に、複数のツールを行き来していた担当者にとって、候補づくりと受け渡しの負担を減らせる可能性があります。
ただし、広告審査の通過や成果を保証する機能ではありません。まずは掲載期間に余裕のある1商品で、URLから読み込まれた情報、生成画像、サイズ変換後の見え方まで確認すると、自社の運用に取り入れやすい工程が見えてきます。
免責事項:本記事は2026年10月17日時点の公開情報をもとにした一般的な解説です。機能、利用条件、料金、画面、広告審査基準などは変更される場合があります。実際の利用時は公式情報と管理画面をご確認ください。




