デマンドジェネレーションの画像広告が変わる|Shorts・Gmailの新しい導線

デマンドジェネレーション広告を運用していると、「画像広告はどの掲載面に合わせて作ればよいのか」「リンク先まで見直したほうがよいのか」と迷うことがあります。Googleは2026年9月24日、YouTube ShortsとGmailの画像広告からランディングページへ、1回のタップで移動できる新しい導線を発表しました。
Shortsでは9:16の全面画像が対象です。Gmailでも、広告を一度展開してからサイトへ進む従来の流れに加え、画像広告からサイトへ直接進める体験が案内されています。この記事では、公式情報で確認できる変更点と、画像素材・ランディングページ・計測で確認しておきたい内容を分けて整理します。
ShortsとGmailで変わるのは「サイトまでの一手間」
今回の発表で共通するのは、画像広告を見た人がランディングページへ進むまでの操作が短くなる点です。Googleは「one-click experiences」と表現しており、ShortsとGmailの画像広告を1回タップすると、広告主のランディングページへ移動できると説明しています。
従来のGmail広告には、受信トレイの広告を開き、展開された広告内のリンクを押してサイトへ移動する2段階の導線があります。Google広告ヘルプでは、1回のクリックでサイトへ直接移動する形式もあると説明されています。今回の発表は、この直接的な体験をデマンドジェネレーションの画像広告で広げる内容です。
操作が減るとサイトへの訪問はしやすくなりますが、成果が自動的に増えると決まったわけではありません。広告を見た人が期待した内容と、遷移先で最初に見える内容が合っているかが、これまで以上に大切になります。
Shortsでは9:16の全面画像を用意する
Shortsの新しいワンタップ導線は、9:16の全面画像広告をアップロードした場合が対象と案内されています。スマートフォンの縦画面を大きく使えるため、横長画像をそのまま流用するより、商品・人物・見出しの位置を縦長用に整えた画像のほうが内容を伝えやすくなります。
Google広告ヘルプでは、デマンドジェネレーションのShorts広告に正方形・縦長の静止画を使えるとしています。今回の発表は、その中でも9:16の全面表示を明記しています。既存の4:5画像だけで対応できると決めつけず、管理画面に9:16素材の追加欄が表示されるかを確認しておくと安心です。
画像を作る際は、重要な文字やロゴを端に寄せすぎないようにします。ボタンや操作アイコンが重なる可能性があるためです。小さな文字を増やすより、「誰に向けた何の案内か」を短く伝え、詳しい説明はランディングページへ渡します。
Gmailでは広告と遷移先のつながりを確認する
Gmailの受信トレイでは、広告が通常のメールに近い形で表示されます。ワンタップでサイトへ進めるようになると、展開された広告を読んでから訪問する人だけでなく、最初の表示を見てすぐ移動する人も想定できます。
たとえば広告に「無料相談」と書かれているなら、遷移先の最初の画面にも、相談できる内容、料金の有無、申込方法が見えると迷いにくくなります。商品広告なら、広告に表示した商品と同じ商品ページへつなぎ、価格や在庫の情報が現在の内容になっているかを確認します。
Googleは、Gmail追加後に同じROIでコンバージョンが平均40%増えたという世界全体の自社データも紹介しています。対象は2026年2月のGoogle内部データで、日本だけの結果ではありません。自社でも同じ改善が得られる数字とは扱わず、参考値として読みます。
画像は3種類ではなく、使われる場面から考える
デマンドジェネレーションでは、横長・正方形・縦長など複数の画像形式を使えます。すべての画像に同じ文字を置くだけでは、掲載面ごとの見え方に合わないことがあります。
横長画像は背景を見せやすく、正方形は商品を中央に置きやすい形式です。9:16はShortsの画面を広く使えますが、上下に情報を詰め込むと読みにくくなります。見出しの長さ、写真の切り取り、CTAの位置を掲載面ごとに調整します。
制作時間が限られる場合は、既存画像を縦長に切り出し、プレビューで文字や商品が隠れないかを確認します。問題が見つかった部分だけを作り直せば、負担を抑えられます。
ランディングページはスマートフォンの最初の画面から確認する
Shortsはモバイル向けの体験が中心です。広告から1回でサイトへ移動できても、ページの表示が遅い、最初に何のページか分からない、申込ボタンが見つからない状態では、訪問後に離脱しやすくなります。
公開前にはスマートフォンで、広告を見た直後の流れを確認します。広告の見出しとページの見出しがつながっているか、価格や条件に食い違いがないか、フォームの入力項目が多すぎないか、電話・予約・購入など目的の操作まで進めるかを見ます。
遷移先を変更する場合は、URLと計測タグを確認します。Google広告のコンバージョン、GA4の主要イベント、完了ページの発火条件をテストします。UTMパラメータは、ShortsとGmailを後から比較できる命名にします。
変更前後は同じ条件で比べる
導線の更新直後は、クリック数だけで判断しないほうが状況をつかみやすくなります。サイトへ直接進む人が増えると、広告内での操作やクリックの数え方が従来と同じに見えない場合があるためです。
確認する指標は、広告のクリック率、サイトのセッション、コンバージョン率、コンバージョン単価をひとまとまりで見ます。予算、入札戦略、配信対象、画像、ランディングページを同時に大きく変えると、何が影響したか分かりにくくなります。まず画像と導線を確認し、必要なら少額または一部の広告グループから試す方法も選べます。
デマンドジェネレーションではShortsだけを個別に購入できるとは限りません。公式ヘルプでは、YouTube、Discover、Gmailなど複数の掲載面で配信され、キャンペーンの設定によって掲載先を選べると説明されています。管理画面で利用できる設定はアカウントや提供状況により異なるため、プレビューとレポートの両方で実際の掲載面を確認してください。
少人数で確認するなら、この順番が進めやすい
すぐに全素材を作り直す必要はありません。最初に管理画面で新しい表示が使えるかを確認し、次に既存画像を9:16で試作します。その後、広告とランディングページの内容がつながっているか、スマートフォンで申込まで進めるか、計測が発火するかを見ます。
公開後は変更日を記録し、数日から数週間のデータを従来の広告と比べます。配信量が少ない場合は、判断に必要な母数がたまるまで待つ選択もあります。
今回の変更は、画像広告からサイトまでの距離を短くするものです。新しい機能を使うこと自体を目的にせず、広告を見た人が迷わず次の情報へ進めるかを基準に、素材とページを整えると運用に取り入れやすくなります。
免責事項
本記事は2026年10月14日時点のGoogle公式情報をもとに作成しています。機能の提供状況、対象アカウント、表示形式、計測仕様は変更される場合があります。実際の設定はGoogle広告の管理画面と最新の公式ヘルプをご確認ください。広告成果は業種、予算、素材、入札、ターゲティング、サイトの内容などによって異なります。
主な出典
Google Ads & Commerce Blog「Turn discovery into action with September’s Demand Gen Drop.」(2026年9月24日)




