Google広告のAI Max移行はいつ?DSA・ACA・部分一致の違いを整理

Google広告の管理画面でAI Maxへの移行案内を見て、「広告がいつ変わるのか」「今の設定をどこまで見直せばよいのか」と戸惑う方もいると思います。対象になる機能はDSA、ACA、キャンペーン単位の部分一致の3つですが、移行時期は同じではありません。日々の運用を続けながら準備するには、まず自社が使っている機能と期限を分けて確認すると整理しやすくなります。
この記事では、Googleの2026年6月11日更新の案内とGoogle Adsヘルプをもとに、移行時期、設定の変化、URLや広告文、計測で確認したい点をまとめます。公式ページ内には更新前の日付が残る箇所もあるため、本記事では冒頭の更新欄を優先しています。
自動移行の時期は機能ごとに異なる
Googleの更新欄では、動的検索広告(DSA)の自動移行開始は2027年2月へ延期されたと案内されています。一方、自動作成アセット(ACA)とキャンペーン単位の部分一致は、2026年9月から順次AI Maxへ移行しています。すべてのアカウントが同じ日に切り替わるという意味ではなく、対象になる場合はGoogle広告の画面に事前通知が表示されます。
現在DSAを使っている場合、2027年2月まで何も変わらないとは限りません。アカウントに案内が出た時点で、対象キャンペーン、広告グループ、遷移先URLを確認しておくと、移行直前の作業を減らせます。ACAやキャンペーン単位の部分一致を使っている場合は、すでに移行対象になっている可能性があるため、設定画面のAI Max欄と変更履歴を先に確認すると状況を把握しやすくなります。
DSA・ACA・キャンペーン単位の部分一致の違い
3つは、もともとの役割と移行後に有効になる機能が異なります。自社の画面で使っている名称と照らし合わせてください。
Googleの案内では、DSAは標準広告グループへ移り、既存の設定やデータも引き継がれます。ACAとキャンペーン単位の部分一致は、それぞれ対応するAI Max機能が初期状態で有効になります。移行後もAI Max自体を無効にしたり、個別機能を調整したりできますが、無効にするとURLの包含・除外設定が使われなくなる点には注意が必要です。
AI Maxは新しいキャンペーン種類ではない
AI Maxは、既存の検索キャンペーンに追加する最適化機能です。別のキャンペーン種類へ作り直すものではありません。検索語のマッチング、広告文の生成を補うテキストのカスタマイズ、関連性の高いページへ誘導する最終ページURLの拡張などを組み合わせて使います。
新しく作成する検索キャンペーンではAI Maxが選択された状態になることがありますが、必要な機能は個別に選べます。既存キャンペーンでも、設定画面から有効・無効を確認できます。画面の名称が変わったときは、キャンペーンが新しく作られたのではなく、これまでの機能がAI Maxの中へ整理されたと考えると分かりやすいです。
DSA移行で広告グループと広告はどう変わる?
DSAの動的広告グループは標準広告グループへ変わり、動的検索広告はレスポンシブ検索広告へ移ります。Googleはテキストのカスタマイズを使って最低限の静的アセットを生成します。移行中はポリシー確認などのため新旧の広告が並行して配信される場合があり、レスポンシブ検索広告が有効になるとDSAは一時停止され、読み取り専用になります。
従来のDSAで「ページタイトルに含む」「ページ内容に含む」といったURLルールを使っている場合、移行後は読み取り専用となり、新規追加や編集ができません。該当するルールがあるかを先に控え、移行後にどのURL包含・除外へ置き換えるかを考えておくと安心です。
URLの自動拡張は、送客したくないページから確認
最終ページURLの拡張を有効にすると、広告で設定したURLとは別の、検索内容に関連すると判断されたページへユーザーが移動する場合があります。商品・サービスページが多いサイトでは便利な一方、採用情報、利用規約、古いキャンペーン、対象外地域のページなどへ誘導したくないこともあります。
ここからは運用上の確認案です。まず、広告から送客したくないページを一覧にし、キャンペーン単位のURL除外へ登録できるか確認します。反対に特定の広告グループで使いたいページは、URL包含の対象として整理できます。URL除外は、テキストのカスタマイズと最終ページURLの拡張が有効な場合に使う設定です。
広告文とブランド表現は人が確認できる形に
テキストのカスタマイズでは、ドメイン、ランディングページ、既存広告、キーワード、アセットなどを材料に広告文が生成されます。料金、対応地域、キャンペーン期間、在庫、法令上の表現が変わったままサイトに残っていると、意図しない内容の材料になる可能性があります。
すべてのページを一度に直す時間がない場合は、広告で使う主要ページから確認します。必ず使いたい表現、避けたい語句、ブランド名や競合ブランドの扱いは、テキストガイドラインやブランド設定で調整できる範囲があります。生成された見出しや説明文は、公開後のアセットレポートでも確認します。
AI Maxへ事業の背景を伝えるクローズドβ機能については、Google広告のAI Briefが日本語対応へでも整理しています。AI Briefはすべてのアカウントで利用できる機能ではないため、今回の自動移行とは分けて確認してください。
計測と入札を先に整えると変化を追いやすい
Google Adsヘルプでは、検索語のマッチング、最終ページURLの拡張、テキストのカスタマイズを効果的に機能させるため、コンバージョンを基準にしたスマート自動入札の利用が案内されています。ただし、計測が不安定なまま設定だけを広げると、変化の理由を判断しにくくなります。
問い合わせ完了、購入、予約など主要なコンバージョンが正しく記録されているか、重複計測がないか、電話やフォームの完了画面が変わっていないかを確認します。変更前の期間、予算、コンバージョン数、CPAやROASも控えておくと、移行後の数値を同じ条件で比べやすくなります。少ない件数で日ごとの上下が大きい場合は、短期間の増減だけで判断しないほうが落ち着いて見直せます。
時間が限られる場合は、4つの順で確認
少人数で広告を運用していると、すべてを同時に確認するのは難しいものです。次の順番なら、配信先と計測の大きなずれから先に見つけられます。
管理画面の通知と、DSA・ACA・キャンペーン単位の部分一致の利用有無
問い合わせや購入など、主要コンバージョンの計測
最終ページURLの拡張で除外したいページ
生成された広告文とブランド表現
通知がまだ出ていない場合も、設定一覧とURLの確認までは進められます。すぐにAI Maxを有効にするか、案内を待つかは、配信量、計測の安定性、確認できる人員によって変わります。まず一つのキャンペーンで変更前後を記録し、確認できる範囲から進める方法もあります。
移行時期を分けて確認すると準備しやすい
DSAの自動移行は2027年2月から、ACAとキャンペーン単位の部分一致は2026年9月からです。AI Maxは新しいキャンペーン種類ではなく、既存の検索キャンペーンに機能をまとめる仕組みです。移行そのものを急いで決める前に、対象機能、URL、広告文、計測の4点を確認すると、自社に必要な対応が見えやすくなります。
Google広告の提供状況や画面はアカウントごとに異なる場合があります。画面に通知が表示されたら対象キャンペーンと開始時期を確認し、社内や運用会社と変更内容を共有してください。
免責事項
本記事は2026年10月13日時点の公開情報をもとにした一般的な解説です。Google広告の仕様、提供時期、表示項目は変更される場合があります。広告運用や法令に関する判断は、最新の公式情報と自社の状況をご確認ください。




