WixとSquarespaceの利用状況を公開統計で比較
更新日:8月27日

WixとSquarespaceは、どちらも専門知識がなくてもホームページを作りやすいサービスです。ただし、「どちらが多く使われているか」を比べるときは、同じ調査元と同じ分母の数字を使う必要があります。
この記事では、W3Techsの公開統計をもとに、全Webサイトに占める比率、CMSを特定できたサイト内での市場シェア、アクセス順位帯別の利用比率を比較します。
数値は2026年8月27日に確認しました。W3Techsの統計は毎日更新されるため、今後変わる可能性があります。

市場全体ではWixがSquarespaceの約1.7倍
全Webサイトに占める比率は、Wixが4.2%、Squarespaceが2.4%です。Wixの方が1.8パーセントポイント高く、倍率では約1.75倍になります。
CMSを特定できたサイト内での市場シェアは、Wixが6.1%、Squarespaceが3.5%です。差は2.6パーセントポイントで、こちらもWixが約1.74倍です。
2つの指標で倍率がほぼ同じなのは、同じ調査対象を別の分母で表しているためです。全Webサイトに占める比率には、CMSを特定できないサイトも含まれます。CMS市場シェアは、CMSを特定できたサイトだけが分母です。
今回比較した統計の数え方
調査元は、Web技術の利用状況を継続的に調べているW3Techsです。同社は、意味のあるコンテンツや機能を持つWebサイトを調査し、外部から検出できた技術を集計しています。
ここでいう利用率は、登録アカウント数や有料契約者数ではありません。公開されているWebサイトでWixまたはSquarespaceが使われている割合です。
また、世界全体を対象にした数字であり、日本国内だけの利用率ではありません。国内の制作会社数やサポート体制まで判断するには、別の情報も必要です。
上位サイトでは両者の差が小さくなる
CMSを特定できたサイトをアクセス順位帯ごとに見ると、市場全体とは違う傾向が確認できます。
上位100万サイト:Wix 0.5%、Squarespace 0.3%
上位10万サイト:Wix 0.3%、Squarespace 0.2%
上位1万サイト:Wix 0.4%、Squarespace 0.3%
上位1,000サイト:Wix 0.0%、Squarespace 0.5%
上位100万、10万、1万サイトではWixの比率が高いものの、市場全体のような約1.7倍の開きはありません。上位1,000サイトでは、Squarespaceの0.5%がWixの表示値を上回っています。
Wixの上位1,000サイトは0.0%と表示されています。ただし、公開値は小数第1位までです。実際に1件もないと断定せず、表示上0.0%になるほど小さい割合と読みます。
市場シェアから分かること
Wixの方が幅広いサイトで使われている
全Webサイトに占める比率とCMS市場シェアでは、WixがSquarespaceを上回っています。世界全体での利用の広がりは、Wixの方が大きいことが分かります。
上位サイトでは分布が変わる
アクセス順位帯を限定すると、両者の差は市場全体より小さくなります。サービスの利用状況は、全体のシェアだけでなく、どの順位帯で使われているかによっても見え方が変わります。
機能や成果の優劣までは判断できない
市場シェアは、SEO、表示速度、制作費、更新のしやすさ、問い合わせ率を比較した数字ではありません。利用率が高いサービスを使えば成果が出る、という意味でもありません。
WixとSquarespaceを選ぶときに確認したいこと
実際の選定では、必要なページ、誰が更新するか、予約やECの有無、デザインの自由度、外部サービスとの連携、公開後の保守、予算を整理します。
市場シェアは、制作事例や相談先の見つけやすさを考える材料にはなります。ただし、最終的には自社の目的と運用体制に合うかどうかで判断する必要があります。
数字と選定条件を並べて考える
市場シェアは利用の広がりを知る数字ですが、自社に合うサービスを決めるには、それ以外の条件も並べて見る必要があります。まず統計上の差を整理し、その後に運用と機能を確認すると、数字だけで結論を出しにくくなります。
比較項目 | Wix | Squarespace |
全Webサイトに占める比率 | 4.2% | 2.4% |
CMS市場シェア | 6.1% | 3.5% |
上位100万サイト | 0.5% | 0.3% |
上位1,000サイト | 表示上0.0% | 0.5% |
市場全体ではWixの比率が高い一方、アクセス上位のサイト群では差が小さくなります。ただし、上位サイトでの比率は、使いやすさや制作後の成果を採点したものではありません。
自社に合うかを判断する3つの軸
更新する人と更新頻度
社内で担当者が文章や画像を頻繁に直すなら、実際の編集画面を触り、日常的な変更を迷わず行えるか確認します。制作会社に更新を任せる場合は、作業範囲、依頼方法、月々の保守費まで含めて比較します。
必要な機能
予約、ネットショップ、会員ページ、ブログ、問い合わせフォーム、多言語表示など、公開時に必要な機能を先に洗い出します。見た目が好みに合っていても、必要な機能を追加するために外部サービスや別契約が増えると、運用は複雑になります。
公開後の修正範囲
ホームページは公開して終わりではありません。サービス追加、料金変更、事例掲載、採用情報の更新などを想定し、ページの増やしやすさとレイアウト変更のしやすさを確認します。将来の改修を誰が行うかも、選定時に決めておきたいポイントです。
候補を絞るときの確認順序
ホームページで達成したい目的を1つから2つに絞る
公開時に必須となるページと機能を書き出す
社内更新と外部委託の分担を決める
候補となるテンプレートでスマートフォン表示を確認する
初期費用だけでなく、公開後1年間の運用費も比べる
この順番で確認すると、市場シェアを参考にしながらも、自社の運用条件に合わないサービスを選ぶ可能性を減らせます。
比較するときに誤解しやすい点
世界全体のシェアと日本での使いやすさは別
今回の市場シェアは世界全体を対象にした数字です。日本語のサポート情報、国内の制作事例、決済や予約で使うサービスとの連携など、日本で運用するときの条件を直接比較したものではありません。国内利用を前提にする場合は、実際の管理画面と必要な機能を別に確認します。
利用率の高さは制作期間の短さを示さない
多く使われているサービスでも、原稿、写真、ページ構成が決まっていなければ制作は進みません。反対に、事前準備が整っていれば、利用率が低いサービスでも短期間で公開できることがあります。制作期間はツールだけでなく、社内確認と素材準備にも左右されます。
将来の乗り換えも確認する
数年間使う可能性があるため、データの保管方法、記事や顧客情報の扱い、別サービスへ移る場合の作業も確認します。今すぐ乗り換える予定がなくても、事業内容や運用担当者が変わったときに、どこまで再制作が必要になるかを把握しておくと安心です。
まとめ
全Webサイトに占める比率はWix 4.2%、Squarespace 2.4%
CMS市場シェアはWix 6.1%、Squarespace 3.5%
市場全体ではWixがSquarespaceの約1.7倍
上位サイトでは両者の差が小さくなる
市場シェアだけで機能や成果の優劣は決められない
主な出典
※本記事は、公開情報をもとにWebサイト制作や集客に関する一般的な情報をまとめたものです。掲載内容の正確性には十分配慮していますが、各サービスの料金・機能・仕様・利用条件などは変更される場合があります。実際に導入・契約・設定を行う際は、各サービスの公式サイトで最新情報をご確認ください。また、本記事の内容は個別の成果を保証するものではありません。




