YouTubeショートをシリーズ化する方法|再生リストとの違いと設定手順

「商品を紹介するショート動画を何本か投稿したものの、続きが見つけにくい」。そんなときに検討できるのが、YouTubeのショート動画シリーズです。関連する動画をシーズンやエピソードに分け、続けて見てもらうための入り口を作れます。
YouTubeは2026年9月に世界向けの順次提供を発表し、10月27日にも活用例を紹介しました。この記事では、11月5日時点の公式情報をもとに、通常の再生リストとの違い、設定方法、小規模な事業者が試すときの考え方を説明します。
ショート動画シリーズで何が変わる?
ショート動画シリーズは、短い動画を「第1話、第2話」のようにつながりのある内容として整理する機能です。シリーズの動画をフィードで見つけた人は、「シリーズを視聴」から専用のフィードへ移動し、前後のエピソードを見られます。
個別の動画が入口になり、興味を持った人が関連する内容へ進みやすくなるのがポイントです。シリーズ内のショート動画には、個別のカスタムサムネイルを設定することもできます。
シリーズの設定は、関連する動画を見つけやすくするための機能です。例えば「初めての商品選び」のように、見終えたときに分かることをシリーズ名で伝えると、動画を選ぶ手がかりになります。再生回数や問い合わせへの効果は、公開後の反応を見ながら確かめられます。
通常の再生リストとの違い
通常の再生リストも、関連動画をまとめて案内するために使えます。まずはテーマごとに動画を整理したいなら、それだけでも役立ちます。シリーズは、各動画のつながりや順番を伝えたいときの選択肢です。
比較する点 | 通常の再生リスト | ショート動画シリーズ |
まとめ方 | テーマに沿って動画を集める | シーズン・エピソードとして整理する |
入れる動画 | 通常動画やショート動画 | ショート動画のみ |
視聴の入口 | 再生リストから探して見る | 「シリーズを視聴」から専用フィードへ進める |
使い方の例 | 商品紹介、過去のセミナーを分類する | 商品の選び方を数回に分けて説明する |
表の使い方はゼマーケによる提案です。店内の雰囲気や季節の商品を単発で紹介している場合、無理に物語へつなげなくても構いません。見る順番に意味があるかどうかで選ぶと整理しやすくなります。
なお、以前からある「シリーズリスト」の公式設定とは案内画面が異なります。今回のショート動画シリーズは、YouTube Studioの「番組の機能を追加」または「新しい番組」から設定します。
利用前に確認したい条件
公式ヘルプでは、ショート動画シリーズにする再生リストはショート動画だけで構成し、動画は縦向きまたは正方形、長さは180秒以下と案内されています。通常の横長動画が混ざっていないか確認します。
日本語の公式発表は世界向けの順次提供としています。ただし、2026年11月5日時点で、日本のすべてのチャンネルに同じ項目が表示されることまでは確認できていません。
「番組の機能を追加」などが見当たらないときは、提供状況や最新の公式ヘルプを確認してください。設定がないまま既存動画を削除したり、同じ動画を何度も投稿し直したりする必要はありません。先に通常の再生リストで整理しておく方法もあります。
既存のショート動画からシリーズを作る手順
まずはパソコンのYouTube Studioで、同じテーマのショート動画を集めた再生リストを用意します。すでにリストがあれば、その内容を見直してから進めます。
YouTube Studioの「コンテンツ」から「再生リスト」を開きます。
対象リストのオプションを開き、「番組の機能を追加」を選びます。
番組の詳細と、視聴してほしい順番を確認します。
「番組」の「エピソード」で、シーズン番号とエピソード番号を確認・編集します。
新しく作る場合は、YouTube Studio右上の「作成」から「新しい番組」を選ぶ方法もあります。作成後は「番組」の「コンテンツを追加」から、自分のチャンネルの動画などを追加できます。
再生リストから番組へ変換した直後は「順不同」が選ばれます。これは、好きな回から見られる内容向けです。第1話から順に見てほしい場合は「時系列」を選ぶ考え方になります。
説明の順番と公開順が違う場合もあるため、設定後にエピソード番号を見直します。たとえば、後から撮影した「準備編」を最初に見せたいときは、古い投稿が第1話になっていないか確認します。番号の変更がほかの回にも反映される点に気を付けてください。
店舗や小規模事業者なら、まず3本から考える
以下は、実際の成果事例ではなく企画例です。初めから長いシリーズを用意するより、よく聞かれる質問を3本に分けると、撮影や更新の負担を見積もりやすくなります。
たとえばコーヒー豆を販売する店なら、「自分に合う豆の選び方」をテーマに、第1話は酸味と苦味、第2話は器具に合わせた挽き方、第3話は自宅での保存方法にします。特定の商品を繰り返し勧めるより、購入前後の迷いを解消する内容です。
修理サービスなら、第1話で相談が多い症状、第2話で見積もり時に確認すること、第3話で依頼から返却までの流れを紹介できます。専門用語を並べるより、初めて依頼する人が不安に感じる部分を説明するとテーマが決まります。
各回の冒頭では、その動画だけを見ても内容が分かる一言を添えます。「前回の続きです」だけで始めず、「今日はコーヒー豆の保存場所を説明します」のようにすると、途中の回から入った人も見やすくなります。
最後も、毎回長い営業案内を入れる必要はありません。「次は挽き方を紹介します」と次回の内容を短く伝えるなど、視聴者が続けて見る理由を示す形が考えられます。
撮影前には、各回の「視聴者の疑問」「答える内容」「見せるもの」を1行ずつメモすると、同じ説明の繰り返しを減らせます。豆の保存方法なら、袋の閉じ方や保管場所を実際に見せると、言葉だけで説明するより内容を伝えやすくなります。
担当者が一人の場合は、一度の撮影で必要な場面をまとめて撮り、編集だけを分ける方法も考えられます。シリーズ化したからといって、毎日投稿する必要があるわけではありません。商品情報の確認や撮影に使える時間から、続けられる本数を決めます。
期間限定の価格や開催日を含む回は、公開後に古くならないか確認する担当も決めておくと安心です。長く使う商品の選び方と、今週だけのお知らせを一つに混ぜず、別の動画として扱うと、後から見た人にも誤解が生じにくくなります。
公開後は、順番と見やすさを自分でも確認する
設定が終わったら、管理画面だけでなく視聴する側の画面で確かめます。スマートフォンとパソコンでは見え方が異なるため、実際のスマートフォンでも、シリーズへの移動とエピソードの順番を確かめておくと安心です。
シリーズ名から、誰に向けた何の説明か伝わるか。
第1話から見たときに、説明が自然な順番になっているか。
途中の回から見ても、話の内容を理解できるか。
サムネイルの文字が小さすぎず、各回を見分けられるか。
シリーズへの入口と、前後のエピソードへの移動を確認できるか。
運用後は、各回の視聴状況と寄せられた質問を見比べ、次に説明する内容を決めます。例えば商品選びの動画にサイズの質問が集まったら、サイズの測り方を次の1本で扱う方法があります。第1話と第2話は別々に発見されることもあるため、再生回数の差をそのまま次の回への移動率として扱わず、各動画への反応を見直しの材料にします。
まずは既存動画から一つのテーマを選び、通常の再生リストで十分か、シリーズとして順番を示すと役立つかを考えてみてください。ゼマーケでは、動画の本数を増やす前に、見てほしい相手の疑問と各回の役割を整理する進め方をおすすめしています。
動画を自社サイトでも紹介したい場合は、WixへのSNS投稿の埋め込み方法も参考になります。
主な出典
YouTube の最新機能で、大画面からクリエイターとつながる(運営元:YouTube公式ブログ、確認日:2026年11月5日)
動画から番組を作成する(運営元:Google/YouTubeヘルプ、確認日:2026年11月5日)
再生リストを作成して管理する(運営元:Google/YouTubeヘルプ、確認日:2026年11月5日)
シリーズリスト(運営元:Google/YouTubeヘルプ、確認日:2026年11月5日)
The evolution of web series on YouTube: Microdramas(運営元:YouTube公式ブログ、確認日:2026年11月5日)
※本記事は、公開情報をもとにWebサイト制作や集客に関する一般的な情報をまとめたものです。掲載内容の正確性には十分配慮していますが、各サービスの料金・機能・仕様・利用条件などは変更される場合があります。実際に導入・契約・設定を行う際は、各サービスの公式サイトで最新情報をご確認ください。また、本記事の内容は個別の成果を保証するものではありません。




