LINEヤフー広告スクリプトV202612とは?旧ランタイム終了日と移行前の確認点

LINEヤフー広告スクリプトの新しいランタイム「V202612」は、2026年12月9日に提供が始まる予定です。旧ランタイム「V202510」は、2027年1月12日に提供終了が予定されています。
利用中のスクリプトは原則として自動更新されますが、すべての処理を任せたままでよいとは限りません。自動更新ができない場合があり、旧版の利用停止後は、その版を使うスクリプトの自動実行も停止するためです。
この記事では、2026年10月29日に確認したLINEヤフーの公式発表と開発者向けガイドをもとに、予定日、通知の届き先、移行前後の確認方法を整理します。広告運用を外部へ委託している場合も、担当者へ確認する項目として使えます。
ランタイムは、スクリプトを動かすための基盤
ランタイムは、LINEヤフー広告スクリプトを実行するための基盤です。たとえば広告データを取り出してレポートを作る処理でも、スクリプトのコードに加えて、実行に使うランタイムの仕様が関係します。
現在の版は、スクリプト編集画面の「ランタイム」で確認できます。自社でコードを書いていなくても、外部から導入したレポート作成や自動操作のスクリプトを使っている場合は、今回の変更の確認対象になります。
一方、広告管理画面を手動で操作しているだけなら、今回の告知を見てすぐコードを修正する必要があるとは限りません。まず運用担当者に「LINEヤフー広告スクリプトを使っているか」を確認すると、対応範囲を絞れます。
新しい版の提供日と、旧版の終了日を分けて確認する
予定されている変更 | 予定日 | 確認すること |
V202612の提供開始 | 2026年12月9日 | 自動更新の結果と処理内容 |
V202510の提供終了 | 2027年1月12日 | 旧版が残っていないか |
どちらの日程も変更される場合があります。12月のリリース日と1月の終了日を同じ期限として扱わず、リリース後に確認し、問題があれば旧版終了前に直せる予定を組むと進めやすくなります。
なお、終了対象として明示されているのはV202510です。「V202612以外の全バージョンが同時に終了する」と広げて解釈することは避け、利用中の版と公式の案内を照合してください。
自動更新に失敗した場合、メールは誰に届く?
今回の公式発表では、システムがスクリプトを更新できなかった場合、そのスクリプトを最後に承認したビジネスIDへメールを送ると案内されています。現在の日々の運用担当者と、最後に承認した人が同じとは限りません。
以前の担当者や制作会社が導入したスクリプトでは、誰が承認したかを確認しておくと、通知を見落とすリスクを減らせます。メールが届いていないことだけで、すべての更新が完了したと判断するより、管理画面の版や実行結果も合わせて確認する方法が確実です。
以下は運用管理上の提案です。社内と外部担当者で、通知を確認する人、エラーを調べる人、修正後の結果を確認する人を決めておくと、問題が起きたときの連絡が短く済みます。コードの内容が分からなくても、担当の分担から準備できます。
検索広告とディスプレイ広告では変更内容が異なる
検索広告は、提供終了済み広告タイプのENUMを削除予定
検索広告では、すでに提供を終えた広告タイプを示すENUMが削除される予定です。ENUMは、プログラムが広告タイプなどを区別するために使う、決められた値のことです。
今回の発表が参照する旧広告データの削除は、2025年8月に完了しています。V202612の登場に合わせて、現在配信している広告を一律に削除するという告知ではありません。
古いコードでは、実際にはもう扱わない広告タイプでも、条件分岐や一覧取得の処理に値が残っている場合があります。該当するかどうかはコードを読まないと分からないため、利用中の処理を担当者に確認してもらうとよいでしょう。具体的な修正方法は、リリース時の仕様とコードに応じて判断します。
ディスプレイ広告の詳細はリリース時の案内を待つ
ディスプレイ広告では、一部機能のインターフェースなどを変更する予定とされています。2026年10月29日の確認時点では、詳細はランタイムのリリース時に案内するという説明です。
そのため、今の段階で「このコードへ書き換えれば対応完了」とは決められません。現時点では利用中の処理を整理し、12月のリリース後に変更点と照合できるように準備するのが現実的です。
リリース前に残しておきたい5つの情報
移行の確認用に、スクリプトごとに次の情報をまとめる方法があります。これは公式に義務付けられた書式ではなく、担当者間の引き継ぎと確認を進めるための提案です。
スクリプト名と対象の広告アカウント
実行している処理と、現在のランタイム
毎日・毎時などの実行頻度
通知を確認する人と、修正を依頼する相手
正常に動いたときの出力先や結果
たとえば日次レポートを作成するスクリプトなら、保存先だけでなく、対象日、対象アカウント、列の見出し、集計する指標を記録します。実行が成功しても、必要な期間や項目のデータが出ていなければ、運用上は確認が必要だからです。
広告や入札などの設定を変更するスクリプトは、レポートを読むだけの処理とは分けて管理すると、検証方法を決めやすくなります。テスト実行によって何が変わるかを、実行前に担当者と共有してください。
新しいランタイムへ切り替わった後の確認手順
公式ガイドでは、旧版のスクリプトに一覧の警告マークや編集画面の案内が表示されることを説明しています。最新の版が自動適用されていない場合は、ランタイムの選択欄から最新版を選び、実行してエラーがないか確認する流れです。
ただし、実行ボタンを押すと本番の広告設定などが変わる処理も考えられます。どの操作が行われるコードかを確認し、必要に応じて担当者が検証用の処理を用意します。公式ガイドも、停止できない高頻度のスクリプトでは、新規スクリプトを作って検証する方法を勧めています。
確認時は、エラーの有無に加え、レポートが必要な場所へ届くか、対象期間が合っているか、予定した処理だけが実行されたかを見ます。その後、次の自動実行でも同じ確認をすると、手動実行だけで終わらない検証になります。
エラーが出た場合は、発生日時、スクリプト名、選択したランタイム、エラー内容を記録して担当者へ渡します。全体を作り直すと決める前に、公式のバージョン変更点と照合し、影響を受けた部分を確認できます。
結果の記録は、単に「対応済み」とするより、「新しい版への切り替えを確認」「手動実行の出力を確認」「次回の自動実行を確認」と分けると、残っている作業が分かります。たとえば日次レポートなら、朝の定時にファイルが更新され、対象日と対象アカウントが正しいことを確認して完了とする方法があります。
広告運用を外部へ委託している場合は、依頼文にスクリプト名、利用中の版、確認してほしい出力先、希望する確認日を添えます。「新しい版に対応できますか」だけでなく、「更新後の日次レポートまで確認をお願いします」と伝えると、コード修正と業務上の動作確認を一緒に依頼できます。
まずは利用中のスクリプトと担当者を整理し、12月9日の提供開始後に更新結果を確認する予定を置いておくと進めやすくなります。年末年始を挟むため、旧版終了直前に初めて状況を調べるより、修正や確認に使える時間を確保できます。
管理画面側の変更は、LINEヤフー広告の管理画面・CSVの変更点で確認できます。
主な出典
LINEヤフー広告 スクリプト 新しいランタイム(V202612)のリリース、および旧バージョン終了のお知らせ(LINEヤフー株式会社、確認日:2026年10月29日)
ランタイムについて(LINEヤフー広告 Developer Center、確認日:2026年10月29日)
【検索広告】廃止された広告タイプの広告と、一部キーワードの削除について(LINEヤフー株式会社、確認日:2026年10月29日)
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