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中小企業ホームページは何ページある?業種別100サイトを調査

4 時間前
読了時間: 7分
中小企業サイト100件のページ数を10業種で比較した調査


ホームページを作るとき、「何ページ用意すれば足りるのか」で迷う会社は少なくありません。制作会社から20ページ、30ページの提案を受けても、その数が自社に必要なのか判断しにくいものです。一方で、費用を抑えるために1ページへ情報を詰め込みすぎると、料金や事例、会社の信頼性を確認したい見込み客が迷ってしまいます。

そこで今回は、税理士・歯科医院・美容室・工務店・法律事務所・内科クリニック・学習塾・介護事業・ヨガスタジオ・写真館の10業種から各10サイト、合計100サイトを確認しました。調査日は2026年9月16日です。

数えたのは、トップページからたどれる主要な内部リンク先です。ニュース記事やブログ記事、タグ一覧、規約ページ、外部予約サイトなどは原則として除外しました。すべてのURLを数える「総ページ数」ではなく、見込み客がサービス選びに使う主要ページの広がりを見る調査です。100サイトのうち5サイトはページ構成を安定して取得できなかったため、集計は有効95サイトで行っています。


100サイトを見ると、ページ数は業種でかなり違った

有効95サイトの中央値は39ページ、平均は47.1ページでした。平均が中央値より高いのは、店舗・教室・スタッフ・コースを個別ページに分けたサイトが一部にあり、最大202ページまで広がったためです。

業種

有効件数

中央値

平均

最少

最大

税理士・会計

9

33

33.2

3

67

歯科医院

10

43

45.5

20

111

美容室

10

39

58.8

17

202

工務店

10

43

48.2

9

134

法律事務所

9

41

44.4

12

95

内科クリニック

10

15

20.7

4

78

学習塾

10

79.5

82.3

1

184

介護事業

9

31

48.0

4

89

ヨガスタジオ

9

39

37.0

10

72

写真館

9

49

50.3

19

98


ただし、この39ページをそのまま目標にする必要はありません。多店舗型や全国展開のサイトでは、店舗ごと、講師ごと、サービスごとにページが増えます。小規模な会社が最初から同じ構成をまねると、内容の薄いページが増え、更新も止まりやすくなります。


学習塾や美容室でページが増えやすい理由

中央値が最も大きかったのは学習塾の79.5ページです。校舎、学年、コース、合格実績、講師紹介、資料請求など、検討時に比べたい項目が多く、拠点別ページも増えやすい業種でした。

美容室は中央値39ページですが、最大202ページと差が大きくなりました。店舗一覧、スタッフ紹介、スタイル事例、メニューを個別に持つサイトがある一方、1店舗の基本情報を十数ページにまとめたサイトもあります。歯科医院や工務店も、診療内容・症例、施工事例・商品ラインを分けるほどページ数が増えます。

対して内科クリニックの中央値は15ページでした。診療案内、医師紹介、初診案内、アクセスなど、来院前に必要な情報が比較的整理しやすいためです。ページが少ないから情報不足とは限りません。利用者の目的が明確なら、少ないページでも十分に役割を果たします。


「多いほど良い」とは限らない

ページ数の分布を見ると、31〜60ページが36サイトで最も多く、11〜30ページが27サイト、61ページ以上が23サイト、10ページ以下が9サイトでした。

主要ページ数

サイト数

有効95サイトに占める割合

1〜10ページ

9

9.5%

11〜30ページ

27

28.4%

31〜60ページ

36

37.9%

61ページ以上

23

24.2%


ここで見るべきなのはページ数そのものではなく、見込み客の疑問ごとに情報の置き場所が決まっているかです。「料金を知りたい」「実績を見たい」「自分の悩みに対応できるか確認したい」と思ったとき、該当ページへ迷わず移動できる構成なら、10ページ前後でも伝わります。

逆に、サービス説明が細かく分かれていても、似た文章が並ぶだけでは比較しにくくなります。更新されない店舗ページや古い事例ページも、会社への不安につながります。ページを増やす判断は、検索キーワードの数ではなく、見込み客に説明すべき内容が本当に別なのかで決めるべきです。


最初に用意したい7つのページ

新しくホームページを作る会社なら、まずは次の7ページを軸にすると整理しやすくなります。

ページ

見込み客が知りたいこと

掲載したい内容

トップ

自分に関係がある会社か

対象顧客、強み、主要サービス、導線

サービス

何を頼めるか

内容、対象範囲、進め方

料金

予算に合うか

目安、含まれるもの、追加費用

事例・実績

任せても大丈夫か

課題、対応内容、結果、写真

会社・代表紹介

信頼できるか

所在地、代表、考え方、沿革

よくある質問

不安を解消できるか

納期、契約、支払い、対応地域

問い合わせ

次に何をすればよいか

フォーム、電話、受付時間、流れ


実績がまだ少なければ、事例ページを無理に量産する必要はありません。最初は1ページに3件をまとめ、内容が増えた時点で個別ページへ分ければ十分です。採用を強化する会社は採用ページ、来店型ビジネスはアクセスや店舗案内を加えます。


1ページにまとめる情報、分けた方がよい情報

ページを分ける基準は「読者の目的」と「更新担当」です。対象顧客、料金、申し込み方法が同じサービスは、1ページ内で比較できる方がわかりやすい場合があります。反対に、悩みや料金体系、担当者が異なるサービスは、別ページにした方が説明しやすくなります。

状況

おすすめ

理由

説明が短く、対象顧客も同じ

1ページにまとめる

行き来せず比較できる

料金・手順・事例が大きく違う

ページを分ける

必要な情報を深く説明できる

店舗ごとに住所・担当・メニューが違う

店舗別ページを作る

来店判断に必要な情報が異なる

内容が重複し、数行しか書けない

無理に分けない

薄いページの量産を避けられる

定期的に実績が増える

一覧+個別ページ

比較と詳細確認を両立できる


ページを分けた後は、トップページやサービス一覧から必ず内部リンクを設けます。Googleも、重要なページへメニューや本文リンクから到達できる状態を適切な内部リンクとして説明しています。サイトマップがあっても、利用者がたどれない構成の代わりにはなりません。


公開後に増やすなら、この順番が現実的

最初から40ページを完成させるより、7〜12ページで公開し、問い合わせで実際に聞かれた質問を基に増やす方が失敗しにくくなります。

1. 問い合わせ前によく聞かれる質問をFAQへ追加する

2. 成約につながった案件を事例として公開する

3. 問い合わせが多いサービスを個別ページに分ける

4. 店舗・担当者・対応地域の違いがあれば専用ページを作る

5. 検索流入だけでなく、閲覧後の問い合わせ率も確認する

この順番なら、ページを増やすたびに役割が明確になります。以前調査した「業種別のトップページの長さ」と合わせて見ると、情報量を1ページへ集めるべきか、複数ページへ分けるべきかも判断しやすくなります。


まとめ:必要なのは「ページ数」より、迷わない構成

今回の95サイト集計では、主要ページ数の中央値は39ページでした。ただし、業種や店舗数による差が大きく、学習塾は79.5ページ、内科クリニックは15ページでした。この数字は目標値ではなく、情報を分ける必要性が業種で異なることを示しています。

小規模な会社は、まず7〜12ページ程度で「サービス・料金・実績・会社情報・問い合わせ」を迷わず確認できる状態を作るのが現実的です。その後、見込み客の質問や事例の蓄積に合わせて増やしていけば、更新できないページを抱えずに済みます。制作会社へ相談するときも、「何ページ作るか」だけでなく、「誰のどの疑問に答えるページか」まで確認してみてください。

※本記事は2026年9月16日時点で公開されていた100サイトを対象に、トップページから確認できる主要な内部リンク先を独自に集計したものです。有効集計は95サイトです。検索順位や企業規模を統制した統計調査ではなく、日本の中小企業全体を代表するものではありません。ページ数はサイト構成・取得時点・計測方法で変わります。掲載数値は制作成果や検索順位を保証するものではありません。


主な出典

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