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Wixの利用率は増えている?CMS市場シェアを毎月定点観測

8月22日
読了時間: 11分

更新日:8月27日


「Wixを使ってホームページを作る企業や店舗は、実際に増えているのでしょうか。」

Wixについて調べると、「世界中で利用されている」「多くのユーザーが使っている」といった説明はよく見つかります。しかし、サービスの登録ユーザー数と、実際にWeb上でWixが使われている割合は同じではありません。

そこで本記事では、Web技術の利用状況を継続的に調査しているW3Techsの公開データをもとに、WixがWebサイト全体の中でどの程度利用されているのかを定点観測します。単なる人気紹介ではなく、現在の利用率、CMS市場シェア、1年間の推移、数年間の変化まで数字で確認します。

2026年8月時点の結論は、Wixは直近数か月ではほぼ横ばいですが、1年単位、さらに3年程度の期間で見ると利用割合を大きく伸ばしている、というものです。

一方で、利用率が上がっていることと「すべての会社にWixが向いている」ことは別問題です。市場シェアは、WixがWeb制作の選択肢としてどの程度定着しているのかを見るための一つの指標として扱う必要があります。

 

今回の調査条件

今回の調査条件

今回使用するのは、W3Techsが公開しているWeb技術の利用統計です。W3Techsでは、意味のあるコンテンツや機能を持つ多数のWebサイトを「relevant web」として調査しています。初期状態のサーバーページ、実質的な重複サイト、リダイレクトだけのドメインなどは対象から除外されています。

また、原則としてサブドメインを別々のサイトとして数えません。したがって、本記事の数字はインターネット上に存在する全URLを単純に数えた結果ではなく、W3Techs独自の調査対象における利用割合です。

本記事では主に「Webサイト全体に占めるWix利用率」と「使用CMSをW3Techsが判別できたサイトに占めるWixのCMS市場シェア」の2つを確認します。今後も同じデータソース、同じ指標を追うことで変化を見ていきます。

 

今回使用しているW3Techsの統計は世界全体のWebサイトを対象としており、日本国内だけのWix利用率を示すものではありません。日本での利用状況や制作会社数、日本語サポートの充実度などを判断するには、国内向けの資料も別に確認する必要があります。

 

2026年8月時点でWixはWebサイト全体の4.2%で利用されている

2026年8月時点でWixはWebサイト全体の4.2%で利用されている

2026年8月:Webサイト全体の4.2%、CMS市場では6.1%。

2026年8月時点のW3Techsの調査では、Wixは調査対象となるWebサイト全体の4.2%で使用されています。CMSを判別できるサイトだけに対象を絞ると、WixのCMS市場シェアは6.1%です。

「4.2%」だけを見ると、それほど多くないように感じるかもしれません。しかしWeb上にはWix以外のCMSだけでなく、独自開発されたサイトやCMSを判別できないサイトも大量に存在します。

そのため、Wixの普及状況を見るときは、Webサイト全体に対する利用率と、CMS市場の中でのシェアを分けて見る必要があります。

 

「利用率4.2%」と「CMS市場シェア6.1%」は何が違う?

「利用率4.2%」と「CMS市場シェア6.1%」は何が違う?

Webサイト全体に占める4.2%という数字は、W3Techsが調査しているWebサイト全体のうちWixが使われている割合です。分母には、他のCMS、独自システム、使用CMSを特定できないサイトも含まれます。

一方の6.1%は、使用しているCMSをW3Techsが判別できたWebサイトだけを母数にしています。こちらは、CMSという仕組みを採用しているサイトの中でWixがどの程度選ばれているのかを見る数字です。

例えば今後、Web全体に占める利用率は変わらないのにCMS市場シェアは上昇する、ということもあり得ます。本記事では一方の数字だけを見て「Wixが増えた」「減った」と判断しません。

 

Wixの利用率は1年間で3.9%から4.2%へ増加

Wixの利用率は1年間で3.9%から4.2%へ増加

1年間で、Web全体3.9%→4.2%、CMS市場5.5%→6.1%。

過去1年間を見ると、WixのWeb全体に占める利用率は2025年8月の3.9%から、2026年8月には4.2%となりました。単純な差は0.3ポイントですが、3.9%を基準にすると約7.7%の増加です。

CMS市場シェアは同じ期間に5.5%から6.1%へ上昇しました。こちらは0.6ポイント増で、相対的には約10.9%の上昇です。

過去1年間の動きは「突然大きく普及した」というより、Wixが少しずつWeb上での存在割合を高めてきたと表現する方が実態に近いでしょう。

 

2025年秋から2026年春にかけて伸び、その後は横ばいになっている

2025年秋から2026年春にかけて伸び、その後は横ばいになっている

長期では増加。直近数か月は横ばい。

月別の数字を見ると、2025年8月の3.9%から9月4.0%、10月4.1%へ上昇し、2026年1月には4.2%、4月には4.3%まで上昇しました。

CMS市場シェアも5.5%から5.6%、5.7%、5.8%、5.9%、6.0%、6.1%と段階的に伸びています。

一方、2026年5月以降はCMS市場シェアが6.1%前後で推移しています。2026年8月現在は、急速に市場シェアを伸ばしている局面というより、一度伸びたシェアが6%台で定着している局面と見る方が自然です。

 

2026年8月の4.3%から4.2%への低下はどう見る?

2026年7月まではWebサイト全体に占めるWix利用率が4.3%でしたが、8月下旬には4.2%となっています。数字だけを見ると「Wixを使うサイトが減り始めたのでは」と考えたくなるかもしれません。

ただしW3Techsが示しているのは、Wixサイトの絶対数ではなく調査対象全体に対する割合です。調査対象となるWebサイト群の構成が変われば、Wixサイト数そのものがほとんど変わっていなくても比率は動きます。

またCMS市場シェアは6.1%を維持しています。したがって現時点では「Wixの利用が急減した」と判断するより、「Web全体では4.2〜4.3%、CMS市場では6.1%前後で推移している」と見るのが妥当でしょう。

 

3年程度で見るとWixの利用割合は大きく伸びている

2023年7月2.5% → 2026年8月4.2%。3年あまりで約68%増。

短期では横ばいに見えるWixですが、期間を3年程度まで広げると印象が大きく変わります。W3Techsの四半期データでは、2023年7月時点のWix利用率は2.5%でした。2026年8月には4.2%となっています。

つまり2.5%から4.2%へ1.7ポイント上昇しており、相対的な増加率では約68%です。CMS市場シェアも同じ期間に3.7%から6.1%へ上昇し、相対的には約65%増えています。

1か月単位では0.1ポイント程度しか動かない数字でも、3年程度の期間で比較するとWeb上でWixが占める割合は明確に大きくなっています。

 

Wixだけが伸びているわけではない

Wixだけが伸びているわけではない

Wixのシェアが伸びていることだけを取り出すと、Web制作市場そのものがWixへ移行しているようにも見えます。しかし市場にはShopify、Squarespace、Webflowなど複数のWeb制作・CMSプラットフォームがあります。

2026年時点では、Webサイトを比較的簡単に構築・管理できる複数のサービスが一定の市場を形成しています。Web制作市場は「WordPressかフルスクラッチか」という二択ではなく、目的に応じて多くの選択肢から選ぶ市場になっています。

Wixの利用率上昇も、こうしたWeb制作の選択肢が多様化している大きな流れの一部として見る必要があります。

 

WixはCMS市場で無視できない規模になっている

CMS市場シェア6.1%は、無視できる規模ではありません。

2026年8月現在、CMS市場におけるWixのシェアは6.1%です。WordPressとの差は依然として非常に大きく、「WixがWordPressに追いついている」という状況ではありません。

ただし、CMS市場の6%程度を占めるサービスを「ごく一部の利用者だけが使う小さなサービス」と扱うのも実態とは異なります。

特に2023年7月の3.7%から2026年8月の6.1%まで市場シェアを伸ばしていることを考えると、ここ数年間で存在感を高めてきたCMSの一つと評価できます。

 

一方でアクセス上位サイトではWixの割合が低くなる

Web全体では4.2%。一方、上位100万サイトでは約0.5%。

W3Techsのデータでは、CMSを判別できるWebサイト全体ではWixのシェアは6.1%ですが、トラフィックランキング上位100万サイトに限定するとWixの割合は約0.5%まで低下します。

ただし、「上位サイトでWixが少ない=Wixではアクセスを増やせない」と判断することはできません。大規模メディア、大手EC、大規模Webサービスなどは独自システムや別のCMSを利用するケースも多く、サイト規模や用途の違いが数字に影響します。

ここから言えるのは、WixはWeb全体ではかなり普及している一方、アクセス規模の大きいWebサイト群では相対的に利用割合が低い、という事実までです。

 

Wixは「一部の人だけが使うホームページ作成サービス」ではなくなっている

Wixについて「簡易的なホームページを作るサービス」「個人や小さなお店向けのツール」という印象を持っている人もいるでしょう。

しかし市場全体を見ると、Webサイト全体で4%を超え、CMSが判明しているサイトでは6%を超えるところまで普及しています。さらに2023年から2026年にかけて、その割合は明確に上昇しました。

数年前であれば「Wixで会社のホームページを作って大丈夫なのか」自体が大きな検討事項だったかもしれません。現在は「Wixを使うこと自体が珍しいか」より、「自社が作りたいホームページとWixの特徴が合っているか」を考える段階に移ってきています。

 

ただし、市場シェアが高いからWixを選べばいいわけではない

市場シェアは「サービスの優秀さを採点した数字」ではありません。

市場シェアは、どのCMSが優れているのかを採点した数字ではありません。あくまで現在どの程度利用されているかを示しているだけです。

数ページの会社案内サイトと、数万商品を扱うECサイトでは必要な仕組みが違います。店舗予約が中心の美容室と、数百ページの技術情報を公開する製造業でも求める機能は異なります。

Wixを選ぶかどうかは、サイトの目的、必要な機能、更新する人、ページ数、SEOの重要度、予約やECの有無、将来的な拡張性などを別途考えて判断する必要があります。

 

市場シェアとホームページの成果は別

市場シェアとホームページの成果は別

CMSは成果を自動的に生むものではなく、ホームページを作り運用するための土台です。

Wixの利用率が上がっているからといって、Wixでホームページを作れば自動的に問い合わせが増えるわけではありません。逆に、利用率の低いCMSを使っているから成果が出にくいとも限りません。

ホームページの成果を左右するのは、誰を対象としたサイトなのか、何を伝えるのか、どのページを用意するのか、検索からどのように訪問者を集めるのか、訪問した人をどこへ誘導するのかといった設計です。

例えば同じWixで作ったサイトでも、会社概要とサービス紹介だけを掲載しているサイトと、顧客が検索する悩みごとにページを用意し、事例や料金、よくある質問まで掲載しているサイトでは役割がまったく違います。CMSはホームページを作り、運用するための土台です。

 

中小企業にとって重要なのは「普及しているか」より「自社で運用できるか」

中小企業がホームページの仕組みを選ぶ場合、CMS市場シェアだけでは判断できない重要なポイントがあります。それが、公開したあと誰が運用するのかです。

ホームページは一度制作したら終わりではありません。料金が変われば修正し、新しいサービスが始まれば追加します。採用情報、施工事例、症例、メニュー、スタッフ、ニュースなど、業種によって更新する情報も出てきます。

少し文章を直すだけでも制作会社への依頼が必要なサイトと、自社側で変更しやすいサイトでは、数年間運用したときの負担が大きく変わります。Wixを検討する際には「作れるか」だけではなく「公開後に自社で使い続けられるか」まで考えることが重要です。

 

業種によってWixとの相性は変わる

ホームページに求められる役割は業種によってかなり異なります。美容室ならスタイル写真、スタッフ紹介、料金、予約までの導線。クリニックなら診療内容、医師紹介、診療時間、アクセス、予約方法が重要です。

工務店であれば施工事例や対応エリア、製造業では製品情報、加工技術、設備、対応可能な素材など、BtoBの商談につながる専門情報が必要です。飲食店ならメニュー、写真、営業時間、Googleマップ、予約との連携が中心になります。

つまり「Wixは良いCMSか」だけを考えるより、「この業種のホームページに必要なものをWixで実現しやすいか」を考える方が実務的です。今後このメディアでは、業種ごとに必要なホームページ構成とWixとの相性も個別に検証していきます。

 

今後この定点観測で確認する数字

今後この定点観測で確認する数字

本記事は、一度公開して終了する記事ではありません。今後も定期的に数字を更新し、Wixの利用状況がどのように変化しているのかを追います。

継続して確認するのは、Webサイト全体に占めるWix利用率、CMS市場に占めるWixシェア、前月比、前年同月比、アクセス上位サイトにおけるWix利用割合、主要CMSとの位置関係です。

一時的に0.1ポイント上がった、下がったというだけで結論を出すのではなく、数か月から数年の流れを確認します。そのうえで「Wixは本当に普及し続けているのか」を継続的に検証します。

 

2026年8月時点の結論|Wixは長期では増加、直近では横ばい

結論:Wixは長期では明確に増加。直近はCMS市場シェア6.1%前後で横ばい。

2026年8月時点で、Webサイト全体に占めるWix利用率は4.2%、CMSが判明しているサイトに占める市場シェアは6.1%です。2025年8月の3.9%・5.5%からは、どちらも上昇しています。

さらに2023年7月まで遡ると、Web全体では2.5%から4.2%、CMS市場では3.7%から6.1%まで増加しています。

したがって「Wixの利用率は増えているのか?」という問いに対する2026年8月時点の答えは、「数年単位では明確に増えている。ただし直近数か月は6.1%前後で横ばい」ということになります。

これはWixを選ぶべきだという意味ではありません。ホームページ制作を検討するときは、「みんなが使っているか」だけでなく、「自社の業種・目的・運用方法に合っているか」まで考えて選ぶことが重要です。

 

主な出典

調査日:2026年8月26日。主な参照先はW3TechsのWeb Technologies Statistics and Trends、Wix usage statistics、Content Management Systems Historical Trendsです。


※本記事は、公開情報をもとにWebサイト制作や集客に関する一般的な情報をまとめたものです。掲載内容の正確性には十分配慮していますが、各サービスの料金・機能・仕様・利用条件などは変更される場合があります。実際に導入・契約・設定を行う際は、各サービスの公式サイトで最新情報をご確認ください。また、本記事の内容は個別の成果を保証するものではありません。

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