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自作Wixと制作会社依頼は3年間でいくら違う?運用費まで含めて比較

自作Wixと制作会社依頼は3年間でいくら違う?運用費まで含めて比較

 

Wixは自分で作れば制作費を抑えられます。一方、制作会社へ依頼すると初期費用はかかりますが、設計やデザインに費やす社内時間を減らせます。

比較するときに見落としやすいのが、担当者の作業時間です。自作の支出額が小さくても、公開までに何十時間もかかり、公開後の修正が毎月続けば、その時間には人件費や本業を止めるコストが生じます。

そこで今回は、会社案内と問い合わせを中心とした5ページ前後のWixサイトを想定し、初期制作、Wix・ドメイン・メール、3年間の更新作業を合計しました。2026年9月1日時点の公開料金と公的統計を使い、金額はすべて税別で試算しています。

今回の試算条件

対象は、トップ、サービス、会社概要、お問い合わせ、プライバシーポリシーなどで構成する小規模な事業用サイトです。ネットショップ、予約、会員機能、撮影、ロゴ制作、広告運用は含めません。

3年間の総費用は「外部への支払額+社内作業時間×時間単価」で計算します。Wixの固定費は、前回の「Wixは年間いくらかかる?」で試算した会社案内サイトの金額を引き継ぎました。

前回のWix年間費用の試算はこちら。初年度はドメイン無料、2年目以降は更新料がかかり、独自メール1アカウントを使う前提です。

項目

今回の設定

注意点

サイト規模

5ページ前後

機能追加や原稿量で変動

比較期間

公開から3年間

作り直し費用は含めない

社内時間単価

2,500円/時

公的統計から置いた参考値

更新頻度

月1〜2時間

お知らせ・文言・画像の修正

Wix固定費

3年で約7.9万〜8.2万円

サイト、ドメイン、メール1人分

社内時間は1時間2,500円で計算

厚生労働省の毎月勤労統計調査では、2026年5月速報の一般労働者について、所定内給与は月351,163円、所定内労働時間は月140.2時間でした。単純に割ると、1時間あたり約2,505円です。今回は端数を丸めて2,500円としました。

これは全国・全産業をまとめた給与ベースの参考値です。社会保険などの会社負担、管理コスト、利益は含みません。経営者や専門職が自分で作る場合、本業で生み出せる金額を基準にすると、時間単価はもっと高くなることがあります。

反対に、空き時間を使い、学習そのものに価値を感じる場合は、時間を全額コストとして扱わない考え方もあります。重要なのは、自作を一律0円にせず、自社の時間単価を入れ直して比較することです。

制作会社の費用は公開価格の一例を使用

制作会社の金額には公的な統一価格がありません。今回は国内のWix制作会社が公開している例として、5ページ前後・テンプレート調整のシンプルプラン15万円から、オリジナルデザインやSEO設計を含むビジネスプラン30万円からを使いました。

これは1社の公開料金であり、日本全体の平均ではありません。原稿作成、撮影、予約やEC、独自機能、公開後の保守を加えると見積額は上がります。逆に、原稿と写真を発注側がそろえ、テンプレートを活用すれば抑えられることがあります。

3年間の総費用を比較

自作は、初期制作45時間、公開後の更新を月2時間としました。制作会社へ依頼するケースは、準備と確認に10〜15時間、公開後は自社で月1時間更新する設定です。

方法

初期費・社内時間

3年間の運用

3年総額

自作

45時間=11.25万円

72時間=18万円

約37.1万〜37.4万円

制作会社・簡易型

15万円+社内10時間

36時間=9万円

約34.4万〜34.7万円

制作会社・設計重視

30万円+社内15時間

36時間=9万円

約50.5万〜50.8万円

表の総額には、3年間のWix・ドメイン・メール費約7.9万〜8.2万円を含めています。自作の現金支出だけを見れば最も安いものの、117時間をコスト換算すると、簡易型の制作会社へ依頼するケースと大きな差がなくなりました。

一方、設計重視の30万円プランは総額が高くなります。ただし、ページ構成、問い合わせ導線、原稿設計まで任せられるなら、単なる作業代ではありません。問い合わせ率や営業説明のしやすさまで含めて投資効果を見る必要があります。

保守を外注すると総額はどう変わる?

公開後の更新を制作会社へ依頼する場合は、月額費用をそのまま36か月分加えます。たとえば月1万円なら36万円、月2万円なら72万円、月3万円なら108万円です。

月額の運用費

3年間の追加額

向いている状況

1万円

36万円

軽微な修正が中心

2万円

72万円

定期更新や相談を含む

3万円

108万円

記事・改善提案まで依頼

この月額は相場ではなく、総額を読み替えるための仮定です。契約時は、修正回数、対応時間、画像作成、記事投稿、アクセス解析、SEO改善が含まれるかを確認してください。更新がほとんどない会社が定額保守を続けると割高になりやすく、毎月改善する会社には定額の方が管理しやすい場合があります。

自作と外注の分かれ目は約70時間

今回の簡易型プランは、制作会社への15万円と社内準備10時間で合計17.5万円です。時間単価2,500円で割り戻すと、自作に使える時間は70時間です。公開後の更新量が同じなら、初期制作が70時間を超える見込みで、制作会社へ依頼する方が費用面でも有利になりやすくなります。

ただし、自作によって更新方法を習得できれば、公開後の作業時間が短くなる効果もあります。逆に、担当者が異動して操作方法が引き継がれなければ、学習時間は再び発生します。3年間の比較では、制作時の時間だけでなく、手順書や権限管理まで含めて考える必要があります。

比較表はどのように読めばよい?

自作が向くケース

公開を急がず、担当者がWixを学ぶ時間を確保でき、公開後も自社で更新したい場合です。テンプレートで目的を満たせて、原稿と写真がすでにある会社ほど自作しやすくなります。

制作会社が向くケース

公開期限が決まっている、社内にデザインや導線設計の経験がない、本業の時間単価が高い場合です。特に経営者がすべて作業するなら、制作費よりも失う営業時間の方が大きくなる可能性があります。

初期だけ依頼する方法もある

Wixは公開後に発注者側でも編集できます。最初の構成とデザインだけを制作会社へ依頼し、日々のお知らせや軽い修正は自社で行う分担なら、品質と運用費のバランスを取りやすくなります。

見積もりでは金額以外に6点を確認

  • 納品されるページ数と、原稿作成の範囲

  • スマートフォン表示と基本SEO設定の有無

  • 問い合わせフォームや予約機能の設定範囲

  • Wixアカウントとドメインの所有者

  • 公開後に自社で編集できるか、操作説明があるか

  • 修正回数、保守費、解約後の引き継ぎ条件

特にアカウントの所有者は重要です。制作会社のアカウント内で作り続ける契約と、自社アカウントへ移管される契約では、将来の運用自由度が違います。料金だけで決めず、誰が何を所有し、誰がどこまで更新するかを契約前にそろえておきます。

費用差より、3年間の運用分担で決める

今回の条件では、自作が必ず最安になるとは限りませんでした。社内時間を入れると、自作と15万円の制作会社プランは近い水準です。ただし、作業時間や求める品質が変われば結果も変わります。

まず「誰が原稿を用意するか」「公開後に月何回更新するか」「担当者の1時間はいくらか」を決め、自社の数字で表を置き換えてください。初期費用だけでなく、3年間無理なく更新できる方法を選ぶ方が、ホームページを止めずに活用しやすくなります。

※本記事は2026年9月1日時点の公開情報をもとにした試算です。料金、プラン内容、ドメイン・メール費、制作・保守の見積額は変更される場合があります。掲載額は特定の成果を保証するものではありません。契約前にWixおよび各事業者の最新条件をご確認ください。

主な出典

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