Wixは年間いくらかかる?ドメイン・メール・有料機能まで含めて試算

Wixは無料でもサイトを作れますが、会社や店舗のホームページとして運用する場合は、独自ドメインや広告非表示、予約・ネットショップなどの機能が必要になります。
ここで分かりにくいのが、料金ページに表示される「月額」と、実際に1年間で支払う金額の違いです。さらに、独自ドメインは初年度無料でも2年目から更新料がかかり、独自ドメインのメールアドレスもサイトプランとは別契約です。
そこで今回は、2026年8月31日にWixの日本向け公式料金画面を確認し、年額契約時のサイト料金に、ドメインとビジネス用メールを加えて年間費用を試算しました。キャンペーン価格ではなく、通常価格を基準にしています。金額はすべて税別です。
Wixの年額プランは年間15,600円から
Wixの日本向け料金画面では、年額契約を選んだ場合の月額換算が次のように表示されていました。
プラン | 月額換算 | 年間料金 | 主な用途 |
|---|---|---|---|
パーソナル | 1,300円 | 15,600円 | 告知サイト、フリーランス、会社案内 |
スモールビジネス | 2,300円 | 27,600円 | 小規模店舗、予約、ネット販売 |
ビジネス | 2,700円 | 32,400円 | 本格的な予約・EC運用 |
ビジネスプライム | 13,500円 | 162,000円 | 大規模サイト、企業・大規模チーム |
表示は月額でも、年額契約では選択した利用期間分が一括で請求されます。たとえばビジネスは月額換算2,700円ですが、1年分では32,400円です。料金画面には、請求先住所に応じた税金が別途加算されるとも記載されています。
無料プランは0円ですが、Wixのロゴが表示され、独自ドメインを接続できません。事業用サイトとして名刺や広告にURLを載せるなら、実質的にはパーソナル以上が検討対象になります。
ドメインとメールを含めた年間費用
サイトプランだけでなく、一般的な事業用サイトに必要な費用を足すと、年間予算は次のようになります。
今回は独自メール1アカウントに、Google Workspace Starterの通常価格である月額800円、年額9,600円を加えました。Wix経由で購入する場合の表示価格やキャンペーンは異なることがあるため、最終金額は購入画面での確認が必要です。
想定するサイト | 選ぶプラン | 初年度の試算 | 2年目以降の目安 |
|---|---|---|---|
会社案内・問い合わせ中心 | パーソナル | 25,200円 | 26,700〜28,200円 |
店舗・サロンの予約サイト | スモールビジネス | 37,200円 | 38,700〜40,200円 |
ネットショップ・本格運用 | ビジネス | 42,000円 | 43,500〜45,000円 |
初年度は、対象となる年額プランで1年間の無料ドメインクーポンを利用する前提です。2年目以降は、Wix公式が示す一般的なドメイン価格の目安である年額1,500〜3,000円を加えています。
つまり、会社案内サイトなら「Wixは月1,300円」と考えるより、メールまで含めて初年度約2.5万円、2年目以降は約2.7万〜2.8万円と見ておく方が現実的です。
サーバー・SSL・予約機能はどこまで含まれる?
Wixはレンタルサーバーを別に契約する必要がありません。SSLも標準で含まれているため、WordPressのようにサーバー、CMS、セキュリティ対策を別々に積み上げる計算ではありません。
パーソナル以上では独自ドメインの接続とWixロゴの非表示が可能です。一方、オンライン決済、ネットショップ、サービス予約はスモールビジネス以上が対象です。
美容室やサロン、スクールなどで予約受付まで行う場合、パーソナルに予約機能だけを追加する考え方ではなく、最初からスモールビジネス以上で比較する方が分かりやすいでしょう。
ビジネスはスモールビジネスより年間4,800円高く、データ容量や管理者数、マーケティング機能などが増えます。機能差を使わない小規模店舗なら、料金だけで上位プランを選ぶ必要はありません。
別料金になりやすい4つの項目
1.独自ドメインの更新料
一部の年額・複数年プランでは、初回購入時に1年間の無料ドメインクーポンが付与されます。クーポンはプラン購入後2か月以内に使う必要があり、更新時や既存プランのアップグレード時には付与されません。
また、ドメインの拡張子によって更新料は変わります。.comや.jpなど、利用したいドメインがクーポン対象か、2年目はいくらになるかを購入前に確認しておく必要があります。
2.独自ドメインのメール
「info@会社名.jp」のようなメールアドレスは、Wixのサイトプランに自動で付くものではありません。Google Workspaceなどを別途契約します。
メール料金はユーザー数に応じて増えます。代表アドレス1つなら年額9,600円が目安ですが、3人がそれぞれアカウントを持つ場合は年額28,800円です。複数人で運用する会社では、サイト料金よりメール料金の方が大きくなる場合があります。
3.有料アプリ
Wix App Marketには無料アプリだけでなく、月額課金や年額課金のアプリがあります。予約、口コミ表示、チャット、フォーム、翻訳などは、Wix標準機能で足りることもあれば、外部アプリが必要になることもあります。
前回の「Wix App Marketには何が多い?」で整理したように、同じ用途でも無料プランと有料プランが混在します。制作前に必要機能を一覧にしてから、標準機能で対応できないものだけを追加するのが安全です。
4.決済手数料と販売プラン手数料
ネットショップや予約でカード決済を受ける場合、決済代行会社の手数料は別にかかります。売上に連動する費用なので、固定の年間維持費とは分けて考えます。
また、会員制や定期購入などの販売プランには、Wix側のプランに応じた取引手数料が設定されています。2026年8月31日の比較画面では、スモールビジネス4%、ビジネス2%、ビジネスプライム0%でした。定期課金の売上が大きい場合は、月額料金が安いプランほど総額も安いとは限りません。
どのプランを選べばよい?
問い合わせ獲得が中心の会社案内サイトなら、まずパーソナルで十分かを確認します。独自ドメイン、広告非表示、基本的なフォームが目的なら、上位プランのEC機能を使わない可能性が高いためです。
予約を受ける店舗やスクール、商品を販売する小規模事業者は、スモールビジネスが比較の出発点です。スタッフ数、データ容量、フォーム数、マーケティング機能が足りなければビジネスへ上げます。
一方、ビジネスプライムは年間162,000円と価格差が大きいため、「上位だから安心」という理由だけでは選びにくいプランです。大規模な商品数、複数通貨、管理者数、優先サポートなど、必要な機能が明確な場合に検討する位置づけです。
料金比較では初年度と通常年を分ける
Wixの費用を見積もるときは、サイトプラン、ドメイン、メール、アプリ、決済手数料の5つに分けると漏れを防げます。
特に注意したいのは、初年度無料のドメインや期間限定キャンペーンです。初年度だけ安い金額ではなく、2年目以降の通常年を基準に予算を組むと、更新時の想定外を減らせます。
会社案内なら年3万円前後、予約サイトなら年4万円前後、ネットショップなら年4万〜5万円程度を固定費の目安にし、必要に応じて有料アプリと決済手数料を加える考え方が実務的です。
※本記事は2026年8月31日時点の公開情報とWix日本向け料金画面をもとに作成した試算です。料金、機能、キャンペーン、税金、決済手数料は変更される場合があります。契約前にWixおよび各サービスの最新の購入画面をご確認ください。




