Wixが『簡単』と言われる本当の理由と誤解されやすい点
- ゼマーケ

- 4月20日
- 読了時間: 21分

Wixを調べていると、「簡単にホームページが作れる」という言葉をよく見かけます。でも実際に触ってみると、「思ったより迷う」「時間がかかる」「これで合ってるのかな」と感じる人も少なくありません。
このギャップの正体は、Wixがダメだからではなく、「簡単」という言葉の受け取り方が広すぎることにあります。簡単なのは、誰でも一瞬で完成できるという意味ではなく、始めやすくて、進めやすい仕組みがそろっているという意味に近いです。
この記事では、Wixが「簡単」と言われる本当の理由を、テンプレートや操作性、設定面の特徴に分けて整理します。あわせて、無料・テンプレ・カスタマイズで起きやすい誤解や、つまずきがちなポイントが「編集」より「整理」にあることも、やさしく言葉にしていきます。
読み終わるころには、自分にとっての“簡単”が何なのかがはっきりして、無理なく進める着地点が見えるはずです。
そもそも「簡単」とは何が簡単なのか
Wixのことを調べていると、「簡単にホームページが作れる」とよく書かれています。ただ、この「簡単」という言葉が少しあいまいなせいで、期待が膨らみすぎてしまうことがあります。
ここでいったん整理します。Wixが言われる「簡単」は、だいたい次の3つです。
・「作れる」までが早い
・「迷いにくい」仕組みがある
・「運用まで一体」になっている
逆に言えば、ここを理解しておくと、「思ってたのと違った…」が減ります。
「作れる」までが早い(最初の立ち上がりが速い)
Wixの強みは、最初の一歩が軽いことです。「サイトを作る準備」で止まりにくい、という意味での簡単さがあります。
一般的なサイト制作だと、最初にこんなことが必要になりがちです。
・サーバーを決める
・ドメインを取る
・SSLなどの設定を確認する
・テーマやツールを選ぶ
・初期設定を整える
もちろん、これらを自分でできる人もいます。ただ初心者の方ほど、ここで「何から手をつければいいの…」となりやすいです。
Wixはこの手前の準備が少なく、まずは画面上で作り始められます。この「まず形が見える」状態に早く入れるのが、Wixの言う簡単さの大きな理由です。
大事なのは、「簡単=一瞬で完成する」ではないことです。ただ、ゼロから「作っている実感」に入るまでが速い。ここがポイントです。
「迷いにくい」仕組みがある(選択肢が整理されている)
もうひとつの簡単さは、選択肢がある程度整理されていることです。初心者がつまずきやすいのは、操作そのものよりも、だいたい次のような場面です。
・何をどの順番で決めればいいかわからない
・見本が多すぎて、逆に決められない
・正解がわからず、手が止まる
Wixはテンプレートやパーツが用意されていて、「この形ならそれっぽく見える」が作りやすいです。
ページ追加やセクション追加も、流れに沿って進めやすいように作られています。
つまりWixの「簡単」は、選ぶ・決める負担を減らしてくれる、という意味でもあります。
ただし、誤解しやすい点もあります。「迷いにくい」といっても、何を伝えるサイトかが決まっていないと、やっぱり迷います。
Wixは、決めやすい土台を用意してくれる。でも、何を載せるかを決めるのは自分。ここは切り分けて考えるとラクです。
「運用まで一体」になっている(別サービスを探さなくていい)
サイトは「作って終わり」ではなく、公開後の運用が続きます。Wixが簡単と言われる理由には、運用面のわかりやすさも含まれています。
運用でよく必要になるものは、たとえばこんなものです。
・独自ドメイン・セキュリティ(SSLなど)
・フォーム(問い合わせ)
・予約、ネットショップ、ブログなどの機能
・アクセス解析の導入(必要に応じて)
他の方法だと、これらを別のサービスで探して組み合わせる場面が出てきます。そのたびに「何が必要?どれが合う?設定どうする?」が発生します。
Wixは、こういった機能が同じ場所にまとまっているため、切り替えのストレスが少ないです。この「一つの場所で管理できる」という意味で、運用がラク=簡単、になりやすいです。
ポイントは、必要なものを探し回らなくていいこと。サイトづくりに慣れていないほど、この差は大きく感じます。
まとめると、Wixの「簡単」はこの3点です。
・始めるまでが速い(立ち上がりが速い)
・迷いを減らす仕組みがある(形にしやすい)
・運用まで同じ場所でできる(探し回らなくていい)
Wixが簡単と言われる本当の理由
Wixが「簡単」と言われるのは、単に操作がやさしいからだけではありません。多くの人がつまずきやすいポイントを、最初から避けやすい作りになっているからです。
ここでは、Wixの「簡単さ」を支えている3つの理由を、具体的に分けて説明します。
テンプレートとパーツで“形”がすぐ作れる
Wixの一番わかりやすい強みは、最初から見た目の土台が用意されていることです。
「白紙の画面に、いきなり全部を配置していく」のは、慣れていないとかなり大変です。どこに何を置けばいいか迷いますし、整えるだけで時間が溶けていきます。
その点Wixは、テンプレートを選んだ時点で、ページ全体の雰囲気や構成がある程度できています。さらに、見出し・画像・ボタン・問い合わせフォームなど、よく使う要素がパーツとして用意されているので、組み合わせていくだけで「それっぽい形」になります。
ここでのポイントは、ゼロから考える量が減ることです。自分で全部作り込む前に、まず形にできる。これが「簡単」と感じやすい大きな理由です。
ドラッグ&ドロップ中心で、専門知識がなくても触れる
もうひとつの理由は、編集のしかたが直感的なことです。Wixは基本的に、画面を見ながら「動かしたいものをつかんで移動する」ような操作が中心です。
専門的な知識が必要になりやすい場面の代表は、たとえばこんなものです。
・文字サイズや余白をどう整えるか
・画像の位置や大きさをどう調整するか
・ボタンやメニューをどう配置するか
こうした調整を、難しい画面やコードを使わずに触れるので、初心者でも「いじって試す」がやりやすいです。
そして、ここが大事なのですが、Wixの操作は失敗しにくい進め方ができるのも特徴です。少し動かしてみて「違うな」と思ったら戻す、直す、また試す。この繰り返しができるだけで、心理的なハードルがかなり下がります。
ドメイン・サーバー・SSLなどが一括で進められる
サイト作りで意外と疲れるのが、「作る前の準備」と「公開の手続き」です。ここに慣れていないと、途中で止まりやすくなります。
よく出てくる言葉だけでも、負担が大きい人は多いです。
・ドメイン(サイトのURL)
・サーバー(サイトを置く場所)
・SSL(通信を安全にする仕組み)
Wixは、こういった部分を同じ場所でまとめて進めやすいのが特徴です。別のサービスを探して契約して、設定して、つなげて…という手間が少なくなります。
ここでの「簡単さ」は、操作の話というよりも、分からないものを何度も調べなくていいことです。サイト作りに集中しやすい環境が整っているから、結果として「簡単だった」と感じやすくなります。
Wixの「簡単」は、次の3つがセットになって生まれています。
・テンプレートとパーツで、形を作る負担が減る
・ドラッグ&ドロップ中心で、試しながら進められる
・ドメインやSSLなどの準備も、まとめて進めやすい
「簡単=誰でも同じようにうまくいく」ではない
Wixはたしかに、サイト作りのハードルを下げてくれるツールです。ただ、「簡単」と聞いたときに期待しすぎると、途中でガッカリしやすくなります。
ここで一度、誤解されやすいポイントをはっきりさせておきます。結論から言うと、簡単=誰でも同じようにうまくいくではありません。
その理由を、3つに分けて説明します。
簡単なのは“操作”であって、“成果”ではない
Wixが簡単と言われるのは、主に操作の部分です。テンプレートがあって、パーツがあって、直感的に編集できる。これは本当です。
でも、サイトの成果(問い合わせが来る、予約が入る、信頼される、など)は、操作だけでは決まりません。成果が出るかどうかは、たとえば次のような要素に左右されます。
・誰に向けたサイトなのか
・何を一番伝えたいのか
・見た人に、次に何をしてほしいのか
・情報が分かりやすく、安心できる内容になっているか
つまり、Wixは「作る作業」はラクにしてくれますが、成果を保証してくれる道具ではないということです。ここを最初に理解しておくと、「簡単なのにうまくいかない…」という不安が減ります。
何を載せるかが決まっていないと、逆に迷いやすい
Wixは自由度が高いので、できることが多いです。それはメリットでもありますが、何を載せるかが決まっていないと、逆に迷いやすくなります。
よくある状態としては、こんな感じです。
・とりあえずテンプレートを選んだ
・見た目は整ってきた
・でも、何を書けばいいか分からない
・ページを増やすべきかも決められない
この状態になると、「操作はできるのに進まない」というモヤモヤが出てきます。Wixが難しいのではなく、サイトに載せる中身の整理が追いついていないだけ、というケースが多いです。
なので、もし手が止まったら、自分を責めなくて大丈夫です。迷いの原因は、技術ではなく「中身の決め方」にあることが多いからです。
正解が一つではないので、判断は必要になる
Wixはテンプレートがあっても、最終的には自分で決める場面が出てきます。なぜなら、サイト作りには「これが絶対の正解」という答えがほとんどないからです。
たとえば、こんな判断が必要になります。
・トップページで最初に何を見せるか
・メニューを何個にするか・問い合わせボタンをどこに置くか
・文章は短くするか、丁寧に書くか
・写真は雰囲気重視か、実績重視か
ここで重要なのは、判断が必要=難しい、ではないことです。判断は、才能というよりも、目的に合わせて選ぶ作業です。
そして、Wixはその判断をしながらでも作りやすいように、部品や型を用意してくれています。だからこそ、うまく進めるコツは「正解を当てる」ではなく、自分の目的に合う形を選ぶことになります。
まとめると、この章で伝えたいのは次のことです。
・簡単なのは操作であって、成果を自動で出してくれるわけではない
・載せる内容が決まっていないと、自由度が高い分だけ迷いやすい
・正解が一つではないので、目的に合わせた判断は必要になる
つまずきやすいポイントは、実は「編集」より「整理」
Wixは操作が分かりやすいので、「編集でつまずく」というより、別のところで手が止まりやすいです。それが、サイトの中身を整えるための「整理」です。
編集は、触れば進みます。でも整理は、考えることが増えるぶん、疲れやすい。だからこそ、ここでつまずく人が多いです。
この章では、よくある3つのつまずきポイントを、あらかじめ言葉にしておきます。
ページ構成を決めるのが一番時間を使いやすい
サイト作りで意外と時間がかかるのは、デザインよりも「ページをどう分けるか」です。つまり、どんなページを作って、どんな順番で見せるか、という部分です。
たとえば、こんな迷いが出ます。
・トップページに何を書けばいい?
・サービス紹介は1ページでいい?それとも分ける?
・実績やお客様の声は必要?
・問い合わせページは別に作る?
・ブログは最初からいる?
こういう判断って、正解が一つではないので、悩み始めると止まります。そして、気づくと「ページを増やしては消す」「メニューを入れ替えては戻す」を繰り返してしまいがちです。
ここで知っておいてほしいのは、時間がかかるのはあなたの能力不足ではなく、単純に「決める量」が多いからです。だから、迷うのは自然です。
そして、ここが大事です。ページ構成は、一回で完璧に決めなくて大丈夫です。最初は「必要最低限の形」を決めるだけでも、ちゃんと前に進めます。
文章・写真・実績など、素材集めが地味に大変
次につまずきやすいのは、素材集めです。サイトの見た目はテンプレートで整っても、中に入れる材料がないと進みません。
集めるものは、たとえばこんなものです。
・文章(サービス説明、プロフィール、よくある質問など)
・写真(外観、内観、作業風景、商品、人物など)
・実績(事例、数字、導入の流れ、お客様の声など)
・ロゴや地図、営業時間などの基本情報
これは地味ですが、時間がかかります。しかも、作業していても「サイトが完成に近づいている感じ」が出にくいので、気持ちが折れやすいです。
ここでのコツは、最初から100点の素材を集めようとしないことです。まずは、今ある素材で出せる形にする。足りない部分は、公開後に追加していく。こう考えるほうが続きやすいです。
「とりあえず作る」が長引くと、全体が散らかりやすい
「とりあえず触ってみよう」は、最初の一歩としてはすごく良いです。ただ、それが長引くと、サイト全体が散らかりやすくなります。
よくある状態はこんな感じです。
・似た内容のセクションがあちこちに増える
・文章のトーンがページごとにバラバラになる
・ボタンの言い回しが統一されない
・写真の雰囲気がそろわず、まとまりがなく見える
・後から直そうと思っていた場所が、分からなくなる
こうなると、作業が進むほど、修正が増えて疲れます。そして、「結局どこを直せばいいの?」となって止まりやすいです。
だからこそ、「とりあえず作る」の期間は短くして、早めに整理の時間を入れるのがおすすめです。具体的には、途中で一度だけでもいいので、こういう見直しを挟むと散らかりにくくなります。
・今あるページと内容を一覧で書き出す
・同じ話が重なっていないか確認する
・言いたいことを3つくらいに絞る
・ボタンや見出しの言い方をそろえる
完璧に整える必要はありません。でも、散らかり始めたときに「戻れる場所」を作っておくと、気持ちがラクになります。
この章で伝えたかったのは、つまずきの多くは編集ではなく整理にある、ということです。
・ページ構成を決めるのが一番時間を使いやすい
・素材集めは地味に時間がかかり、進んでいる実感が出にくい
・「とりあえず作る」が長引くと、全体が散らかって止まりやすくなる
誤解されやすい点(期待しすぎてしんどくなるところ)
Wixは「簡単」と言われやすい一方で、期待がふくらみすぎると、途中でしんどくなりやすいポイントもあります。ここでは、よくある誤解を3つに分けて、先にほどいておきます。
誤解がなくなるだけで、作業のストレスはかなり減ります。
「無料で全部できる」と思うと苦しくなる
Wixは無料でも試せます。これは事実です。ただ、「無料で公開まで全部いける」と思い込むと、途中で苦しくなりやすいです。
理由はシンプルで、サイトとしてきちんと運用しようと思うほど、必要になるものが増えるからです。たとえば、次のようなものは「きちんとやりたい人」ほど気になってきます。
・独自ドメインで運用したい
・広告表示は出したくない
・用途に合わせて機能を使いたい(フォーム、予約、ネットショップなど)
ここで大事なのは、無料がダメという話ではありません。無料は「試す」「触ってみる」「形にしてみる」にはとても向いています。
ただ、無料のままですべてを期待すると、現実とのギャップが出てつらくなります。最初から、無料は試運転、本番は必要に応じて考えるくらいに置いておくと気持ちがラクです。
「テンプレに入れるだけで完成」とは限らない
テンプレートは、たしかに強い味方です。でも、テンプレートは「完成品」ではなく「土台」なので、入れるだけで完成するとは限りません。
なぜかというと、テンプレートはあくまで一般的な形だからです。あなたの仕事・お店・サービスに合わせるには、次のような調整が必要になります。
・文章を自分の言葉に置き換える
・写真を差し替える(雰囲気が一気に変わる)
・見出しの順番や内容を整える
・問い合わせまでの流れを分かりやすくする
この作業を飛ばすと、見た目は整っていても「何のサイトか分かりにくい」状態になりやすいです。逆に言えば、テンプレートを使っているのに進まないときは、編集が下手なのではなく、中身を自分用に整える段階に入っただけです。
テンプレートは近道ですが、最後の仕上げは必要になる。この前提を持っておくと、途中で焦りにくくなります。
「カスタマイズは無限」とは考えないほうが安心
Wixは自由度が高いので、「なんでもできそう」と感じやすいです。でも、ここも誤解が起きやすいところです。
カスタマイズできる範囲が広いほど、実は次の悩みが出ます。
・どこまでやればいいか分からない
・細部が気になって終わらない
・修正が増えて、前に進んでいる実感が消える
「もっと良くできる」がずっと続くと、サイト作りはしんどくなります。だからこそ、最初から「無限に作り込める」と思わないほうが安心です。
おすすめの考え方は、こうです。
・まずは必要な形で公開する
・反応を見て、直すポイントを絞る
・時間をかける場所と、割り切る場所を分ける
カスタマイズは手段であって、目的ではありません。「何のために作るのか」がブレないほうが、結果的にラクに進みます。
この章で伝えたかったのは、Wixが簡単でも、期待を置きすぎると苦しくなるポイントがある、ということです。
・無料で全部できると思い込むと、ギャップがつらくなる
・テンプレは土台なので、自分用に整える作業は必要になる
・カスタマイズは無限と考えず、着地を決めたほうが安心
Wixの“簡単さ”が活きる人・活きにくい人
Wixは「簡単」と言われますが、実はここにも相性があります。どんなツールでも同じで、向いている人はスイスイ進み、向いていない人は小さなストレスが積み重なりやすいです。
ここでは、Wixの“簡単さ”が活きやすいタイプと、活きにくいタイプを整理します。自分がどちら寄りか分かるだけで、無駄に落ち込まなくなります。
活きるのは「まず形にして公開したい」タイプ
Wixが一番力を発揮するのは、まず形にして公開し、動かしながら整えていきたい人です。
たとえば、こんな考え方の人は相性がいいです。
・完璧じゃなくてもいいから、まず公開して反応を見たい
・作りながら必要なページを足していきたい
・文章や写真は、後から差し替えればいいと思える
・外注せず、自分で触って更新していきたい
Wixは、テンプレートやパーツがあるので、最初の立ち上がりが速いです。「ひとまず公開できる形」に持っていきやすいので、動きながら改善するタイプには向いています。
大事なのは、公開をゴールではなくスタートにできる人ほど、Wixの良さが出やすいということです。
活きにくいのは「細部まで完全に揃えたい」タイプ
逆に、Wixが合わないことがあるのは、細部を最初から完璧に揃えたい人です。
もちろん、丁寧に作る姿勢は強みです。ただ、最初から完全を目指すと、こういう苦しさが出やすくなります。
・余白や文字サイズのわずかな違いが気になって止まる
・見た目の統一感が崩れると、全部やり直したくなる
・「まだ完成じゃない」と思って公開できない
・少し直すだけのつもりが、毎回大きな修正になる
Wixは自由度があるぶん、調整できる箇所も多いです。だからこそ、完璧主義の人ほど「どこまでも直せてしまう」状況になりやすいです。
もしこのタイプなら、最初からこう決めておくとラクになります。
・見た目は7割でOKにする
・直すのは公開後にする(公開前は最低限)
・気になる点はメモに残して、後でまとめて直す
「丁寧に作りたい」が悪いのではなく、進め方を少し工夫するだけで、しんどさが減ります。
チーム運用・更新頻度によっても向き不向きが変わる
相性は、個人の性格だけでなく、運用体制でも変わります。特に影響が大きいのが、誰が更新するかとどれくらい頻繁に更新するかです。
たとえば、こんな違いがあります。
・自分ひとりで更新する:判断が速く、修正もすぐできる
・複数人で更新する:ルールがないと、表現や見た目がバラつきやすい
・更新頻度が低い:たまに触るので、迷いやすいが負担は少ない
・更新頻度が高い:慣れると速いが、運用ルールがないと崩れやすい
チームで運用する場合は、ツールの問題というより、運用の決めごとが大事になります。たとえば、次のようなルールがあるだけで、ぐっと楽になります。
・見出しの書き方(語尾、長さ)
・ボタン文言の統一(例:お問い合わせ、無料相談、など)
・写真の雰囲気の方向性(明るめ、実務寄り、など)
・追加していいページと、勝手に増やさないページの区別
Wixは触りやすい分、誰でも更新できてしまいます。だからこそ、チーム運用では自由に触れる=バラつきやすいにもなり得ます。ここを先に押さえておくと、後から揉めにくくなります。
この章で伝えたかったのは、Wixの「簡単さ」は相性によって活き方が変わる、ということです。
・まず形にして公開したい人ほど、Wixは活きやすい
・細部まで完璧に揃えたい人は、進め方を工夫しないと苦しくなりやすい
・チーム運用や更新頻度によっても、向き不向きは変わる
「簡単」を味方にするための、現実的な進め方
Wixは、触り始めれば形になりやすいツールです。でも、その“簡単さ”を本当に味方にできるかどうかは、進め方で決まります。
ここでは、途中で迷子になりにくい、現実的な進め方を3つに絞って紹介します。どれも特別な才能はいりません。順番を間違えないだけでラクになります。
最初は“完成”ではなく“公開”を目標にする
サイト作りが止まりやすい一番の原因は、最初から完成を目指してしまうことです。完成を目指すと、どこまでも直せてしまうので、終わりが見えなくなります。
だから最初の目標は、完成ではなく公開がおすすめです。ここで言う公開は、「100点」ではなく「最低限、見せても大丈夫な状態」です。
最低限の公開とは、たとえばこういう状態です。
・何のサイトか分かる
・誰向けかが伝わる
・問い合わせなど、次の行動が取れる
この3つがそろっていれば、見た目が完璧でなくても公開できます。そして公開すると、次の良いことが起きます。
・直すべき点が“現実の目線”で見えてくる
・いつまでも悩むより、改善に集中できる
・サイトが「作りかけの不安」から「育てる対象」に変わる
Wixの強みは、作りながら直せることです。だからこそ、公開してから整えるほうが、結果的に早く進みます。
先に決めるのはデザインより「目的」と「伝える順番」
つまずく人ほど、最初にデザインを触り始めます。もちろん楽しいのですが、ここから入ると迷いやすいです。
なぜなら、デザインは「何を伝えるか」が決まっていないと決められないからです。色や写真や配置を変えても、伝えたいことがぼんやりしていると、ずっとしっくり来ません。
先に決めたいのは、次の2つです。
・目的(見た人に何をしてほしいか)
・伝える順番(何を先に見せて、どう理解してもらうか)
たとえば、同じサイトでも目的で順番が変わります。
・問い合わせがほしい:安心材料→強み→サービス→流れ→問い合わせ
・予約してほしい:空き状況→料金→内容→場所→予約
・資料請求してほしい:悩み共感→メリット→中身→受け取り方法
この順番が決まると、デザインはそのあとで自然に整います。逆に言うと、順番が決まっていない状態でデザインを頑張ると、疲れやすいです。
Wixをラクに進めるコツは、デザインを決める前に、伝える順番を決めることです。
迷いを減らすための最低限チェック(3つだけ)
最後に、迷いを減らすためのチェックを3つだけ置きます。細かいチェックリストはやり始めるとキリがないので、ここでは本当に最低限に絞ります。
次の3つがOKなら、「ひとまず公開して良い状態」と判断して大丈夫です。
チェック項目 | 自分への質問 | OKの目安 |
何のサイトか | 3秒で説明できる? | タイトルや冒頭で分かる |
誰向けか | 読むべき人が想像できる? | 対象がぼんやりしていない |
次の行動 | 何をしてほしいか置いてある? | 問い合わせ・予約などが分かる |
もし迷ったら、デザインの完成度ではなく、この3つに戻ってください。ここが整っていれば、あとは公開後に改善していけます。
Wixの“簡単さ”を味方にするとは、つまりこういうことです。完成を目指して止まるより、公開して直す前提で進める。これが一番ラクで、現実的です。
まとめ|Wixは簡単。でも「簡単の中身」を知るほどラクになる
Wixはたしかに、サイト作りのハードルを下げてくれるツールです。ただ、「簡単」という言葉だけで想像してしまうと、途中でギャップが出てしんどくなることがあります。
逆に言えば、「簡単の中身」を先に理解しておくほど、気持ちも作業もラクになります。この章では最後に、ポイントを3つにまとめます。
簡単なのは“始めやすさ”と“進めやすさ”
Wixの簡単さは、「一瞬で完成する」ではありません。本当の強みは、次の2つです。
・始めやすい(準備で止まりにくい)
・進めやすい(形にしながら直せる)
つまり、Wixが得意なのは、ゼロから動き出すまでの速さと、途中でやり直しながら前に進めることです。この前提を持っているだけで、「思ったより時間がかかる…」という不安が小さくなります。
簡単とは、ラクを約束する言葉ではなく、前に進みやすい仕組みがある、という意味に近いです。
つまずく原因は、操作より「整理不足」になりやすい
Wixで止まるとき、原因は操作ではないことが多いです。多くの場合、止まるのは「整理」のほうです。
たとえば、こういう状態です。
・ページ構成が決めきれない
・文章や写真などの素材がそろわない
・何をどの順で伝えるかが定まらない
・とりあえず作った結果、全体が散らかって直すのがつらい
これは、あなたがセンスがないからでも、要領が悪いからでもありません。単純に、サイト作りは「決めることが多い」からです。
だからこそ、つまずいたときは操作の問題に見えても、整理の問題かもしれない。そう思えるだけで、落ち込みにくくなります。
「自分にとっての簡単」を定義できると、後悔が減る
最後に、一番大事なのはここです。「簡単」という言葉を、世間のイメージのまま受け取らないことです。
人によって、簡単の意味は違います。
・短時間で公開できるのが簡単
・自分で更新できるのが簡単
・迷わず選べるのが簡単
・ミスしても直せるのが簡単
・毎日触らなくても回るのが簡単
この「自分にとっての簡単」が分かっていると、ツール選びも進め方もブレにくくなります。そして何より、後から「こんなはずじゃなかった」が減ります。
Wixは、合う人にとっては本当に心強い道具です。その良さをちゃんと活かすために、まずは「簡単の中身」を自分の言葉で捉えてみてください。



