top of page

Wixが向いていないケースとは?無理に使うと失敗する理由

更新日:7 日前


Wixは、うまくハマると「自分で更新できる」「スピーディに形にできる」など、頼もしい味方になります。ただ一方で、人によってはWixが“合わない”こともあります。 それは、あなたのスキルが足りないからでも、センスがないからでもありません。目的や状況との“相性”の問題で起こることがほとんどです。


たとえば、作りたいものが「ホームページ」ではなく、会員機能や複雑な処理を含む「Webシステム」に近い場合。あるいは、デザインの細部まで完全に作り込みたくて、少しのズレも許せない場合。こうした条件が重なると、Wixを使うこと自体がストレスになり、頑張っているのに前に進まない状態になりやすいです。


この記事では、Wixが向いていないケースを、できるだけ具体的に整理します。読んだあとに「自分はWixで進めて大丈夫そうか」「ここは別のやり方がよさそうか」を、落ち着いて判断できるようになることがゴールです。




まず最初に、「向いていない」は悪口ではありません

「Wixが向いていない」と聞くと、少しショックを受けるかもしれません。でも、ここで言いたいのは「Wixがダメ」という話ではありません。


Wixは、条件が合えばとても心強いツールです。ただ、ツールにはそれぞれ得意な状況苦手な状況があります。そして「合わない」と感じるときの多くは、あなたの能力やセンスではなく、目的・体制・こだわりの強さなど“条件との相性”が原因です。


たとえば、徒歩で行ける距離ならスニーカーが楽でも、山道を登るなら登山靴の方が安心です。どちらが優れているというより、目的に合う道具を選ぶだけ。Wixも同じです。


この章では、「向いていない=悪口」ではなく、合う条件/合わない条件があるという前提を、まず整えていきます。


合わないまま進めると、どこで苦しくなりやすいか

合っていない状態でWixを使い続けると、途中からじわじわ苦しくなりやすいです。よくあるのは、次のような感覚です。


「作っているのに、前に進んでいる気がしない」

「調整が増えるほど、やる気が削られていく」

「思った通りにならず、気持ちが焦ってくる」


このとき起きているのは、「努力が足りない」ではありません。ツールの特性と、やりたいことの距離が遠いだけです。


距離が遠いほど、ちょっとした修正が大きな手戻りになりやすく、「次々と追加で調べることが出る → 迷う → 作業が止まる」という流れになりがちです。


結果として、時間をかけたのに完成が見えず、「自分には向いていないのかも…」と自信まで削られてしまうことがあります。


ここで大事なのは、あなたを責めることではなく、最初に“条件の相性”を見直して、遠回りを減らすことです。


「できる/できない」より「楽に続く/続かない」で考える

Wixに限らず、ツール選びでつまずきやすいのは、「できるかどうか」だけで判断してしまうことです。


たとえば、ある機能が「理屈ではできる」としても、そのために毎回調べ物が必要だったり、毎回調整に時間がかかったりすると、運用は続きません。


だからこそ、ここでは次の視点をおすすめします。


できる/できないではなく、楽に続く/続かないで考える。


・更新や修正を、ストレス少なく続けられそうか

・あなた(またはチーム)の時間と体力で回せそうか

・「毎回がんばらないと動かない状態」にならないか


この視点で見ると、「向いていない」はネガティブな判定ではなく、自分に合う進め方を選ぶためのヒントになります。


そして何より、合わないものを無理に使わないだけで、ムダな消耗が一気に減ることが多いです。



「自由に作りたい」が強すぎると、Wixはストレスになりやすい

「せっかく作るなら、細部まで理想通りにしたい」この気持ちは、とても自然です。むしろ真剣に向き合っているからこそ、そう思いますよね。


ただ、ここで一度整理しておきたいのが、Wixには“作り方の前提”があるということです。Wixは、ゼロから何でも自由に組み上げるというより、用意された仕組みの中で、見た目や内容を気持ちよく整えていくのが得意なツールです。


そのため、自由度を強く求めすぎると、次のようなズレが起きやすくなります。


・「ここだけはこうしたい」の積み重ねで、調整が終わらなくなる

・正解が見えなくなり、作業が止まりやすくなる

・完成に近づくほど、修正の影響が大きく感じる


この章では、特にストレスになりやすい2つのパターンを具体的に見ていきます。


細部まで完全に自分の思い通りにしたい(仕様が毎回変わる)

「余白はあと2px詰めたい」

「この動きはもっとこう…」

「ここだけ別のルールで表示したい」


こうしたこだわり自体は悪いものではありません。でも、こだわりが強くなるほど起きやすいのが、仕様(やりたいこと)が作りながら変わっていくことです。


最初は「トップと会社概要があればOK」だったのに、作っている途中で


「やっぱりこの構成は違う」

「見せ方を変えたい」

「文章も流れも全部作り直したい」


と、だんだん理想像が更新されていく。


これは、丁寧に考えている証拠でもあります。ただ、Wixのように“枠組みを活かして整える”タイプのツールでは、仕様が変わるたびに、関連する部分の調整が増えやすいです。


結果として、作業はしているのに完成に近づいている感覚が持てないというストレスにつながりやすくなります。


もしあなたが、作る前から細部までイメージが固まっているタイプなら問題になりにくいです。一方で、「作りながら理想を詰めていくタイプ」の場合は、こだわりが強いほど負担が増えることがある、という前提だけは知っておくと安心です。


制作途中で大きく方向転換が多く、作り直しが頻発する

もうひとつ、Wixがストレスになりやすいのが、制作途中での方向転換が多いケースです。

たとえば、こんな変更が何度も起きると、作り直しが増えやすくなります。


・ページ構成を大きく変える(階層や導線を組み替える)

・メインの見せ方を変える(サービス紹介の順番や配置を変える)

・デザインのテイストを変える(雰囲気をガラッと変える)


こういった変更は、単に「一箇所を直せば終わり」になりにくいです。見た目だけでなく、文章の流れ、ボタンの位置、スマホ表示の調整など、影響が広がりやすいからです。


方向転換が悪いわけではありません。ただ、方向転換が多いほど、次の状態になりやすいです。


「直すたびに、他も気になる」

「どこまで戻ればいいか分からない」

「完成の線引きができなくなる」


この状態が続くと、Wixがどうこう以前に、制作そのものがしんどくなってしまいます。


もし心当たりがあるなら、まずは“自由に作れること”より、“気持ちよく完成まで運べること”を優先して考えるのがおすすめです。


自由度が高いことは魅力ですが、自由度が高いほど、判断も増えます。そして判断が増えるほど、疲れやすくなります。


だからこそ、Wixでストレスを減らすには、「ここだけは譲れない」と「それ以外は任せる」を分けるという考え方が、とても大切になります。


Webサイトより「Webシステム」を作りたい場合は要注意

Wixは、ホームページやブログ、サービス紹介サイトなど、いわゆる「Webサイト」を作るのが得意です。一方で、作りたいものが「Webサイト」というよりWebシステム寄りになってくると、途中で無理が出やすくなります。


ここで大事なのは、Wixが悪いという話ではありません。そもそも「サイト制作」と「システム開発」は、求められるものが違います。


Webサイトは、情報を伝えたり、問い合わせにつなげたりするのが主役です。Webシステムは、データを扱ったり、権限で動きを変えたり、業務を回したりするのが主役です。


もしあなたが作りたいのが後者に近いなら、Wixを使う前に、まずは「それはサイトなのか、システムなのか」を整理しておくと安心です。


複雑な会員機能や権限管理、個別のデータ処理が必要

「会員登録があって、ログイン後に表示内容が変わる」ここまでは、比較的イメージしやすいかもしれません。


ただ、要注意なのは、次のように条件が細かくなっていくケースです。


・会員の種類によって、見えるページや操作を変えたい

・担当者ごとに、閲覧できる情報を分けたい

・申請→承認→差し戻し→再申請のような段階を持たせたい

・データを集計して、個別に表示したい(ユーザーごとに違う画面)


こうなってくると、ただ「ページを作る」ではなく、データとルールを設計して動かす話になります。この領域は、どうしても「思い通りに動かすための調整」が増えやすく、Wixで進めるほど苦しくなることがあります。


特に、途中でルール変更が起きると、影響範囲が広がりやすいです。結果として、作業の中心が「ページ作り」ではなく、仕様調整と整合性チェックになってしまいがちです。


外部システム連携が前提で、細かな制御や拡張が必要

次に多いのが、最初から外部サービスとの連携が前提になっているケースです。


たとえば、次のような状態です。


・顧客管理(CRM)や販売管理とつなげたい

・予約、決済、在庫、会員管理などを別サービスで運用している

・データを自動で同期したい(入力の二重管理を避けたい)

・エラー時の処理や例外対応まで細かく決めたい


外部連携そのものが悪いわけではありません。ただ、連携が増えるほど、やりたいことは「ページ」ではなく、処理の流れ(裏側の動き)になっていきます。


ここでズレが起きるのは、次のポイントです。


・「この条件のときだけ動かしたい」が増える

・仕様を少し変えただけで、連携全体に影響が出る

・運用後にトラブルが起きたとき、切り分けが難しくなる


つまり、Wixでサイトを作るというより、システムを運用する責任が重くなっていくイメージです。この前提があるなら、最初から「運用まで含めて回るか」を考えておくのがとても大切です。


独自の業務フローをそのまま画面にしたい(管理画面も含む)

最後に、もっとも“システム寄り”になりやすいのが、業務フローをそのままWebで回したいケースです。


よくある例としては、


・問い合わせ後の対応ステータスを管理したい

・見積→提案→契約→請求→入金の流れを一元化したい

・社内の担当割り当て、進捗管理、通知まで含めたい

・管理者用の画面が必要(一覧、検索、編集、権限設定など)


こうした要件は、サイトというより、社内ツール・業務システムに近いです。ここで無理が出やすい理由はシンプルで、必要なのは「見た目」よりも、


・データの持ち方

・ルール(状態の遷移)

・例外処理

・管理画面の設計

・運用時の保守


といった、仕組みそのものだからです。


このタイプの要件をWixで頑張ると、途中から「サイトを作っている」感覚が消え、仕様決めと調整に追われる状態になりやすいです。


もしあなたが考えているものが「ページ」ではなく、「入力→処理→管理→運用」まで含む流れになっているなら、要注意です。その場合は、まず “これはサイトではなくシステムかもしれない” と一度立ち止まって整理するだけでも、失敗をぐっと減らせます。


「デザインに絶対のこだわり」があると、作業コストが跳ね上がることがある

「見た目は妥協したくない」この気持ちはとても大事です。第一印象で信頼感が決まる業種もありますし、デザインが強みになるビジネスもあります。


ただ、Wixで制作する場合、デザインへのこだわりが強いほど、作業時間と調整の回数が一気に増えることがあります。これは、あなたの腕の問題ではありません。こだわりが強いほど「判断する回数」が増え、少しのズレが許せなくなるからです。


ここで伝えたいのは、「こだわるな」ではなく、再現度を追いすぎると、完成までの道のりが急に長くなるという落とし穴がある、ということです。


参考サイトを“そのまま再現”したい(余白・動き・崩れも許せない)

最もコストが跳ね上がりやすいのが、「このサイトみたいに作りたい」という再現型の制作です。参考サイトがあるのは良いことですが、次の状態になると要注意です。


・余白の幅や文字サイズを、完全に同じにしたい

・スクロール時の動きやアニメーションも同じにしたい

・少しでもズレると気になって直したくなる

・端末によって見え方が変わるのも許せない


この“完全再現”は、見た目だけの問題ではありません。ページの組み方そのものに影響するので、途中で直すと別の場所も一緒にズレることが起こりやすいです。


そして、再現度が高くなるほど、発生しやすいのが次の悩みです。


「あと一歩なんだけど、何か違う」

「直したら別のところが崩れた」

「ずっと微調整をしている」


この状態は、やっていることが悪いのではなく、求めている精度が高すぎることが原因です。


もし「そのまま再現したい」が強い場合は、Wixの向き不向き以前に、制作の進め方として“完全再現を目標にしないといけない状況か”を一度考えてみるのがおすすめです。


ブランドガイドが厳密で、例外なく統一したい

次に大変になりやすいのが、ブランドガイドがしっかり決まっていて、例外が許されないケースです。


たとえば、


・フォントの種類、太さ、行間、余白が細かく決まっている

・色の使い方に厳密なルールがある

・ボタンの形や影、角丸の大きさまで統一したい

・ページが増えても、見た目のルールを崩せない


こうした運用は、企業サイトや複数人で更新するサイトでは、とても意味があります。ただ、その分だけ、制作側に求められるのは「作る」より「守る」です。


つまり、作業がこうなりやすいです。


・新しい要素を足すたびに、全体のルールと照らし合わせる

・1ページ直すと、他ページも合わせたくなる

・どこまでが例外で、どこからがNGか判断に迷う


結果として、制作が進まない理由が「技術」ではなく、統一のための確認作業になっていきます。

このタイプのサイトは、Wixが合わないというより、厳密さを保つための体制やルール作りがないと難しいという性質があります。


スマホ表示の細部まで完璧に揃えたい(調整が終わらない)

最後に、意外と時間を吸われやすいのがスマホ表示です。スマホは、画面幅が小さい分だけ、少しの差が目立ちます。


こだわりが強いと、こんな気持ちになりやすいです。


「ここ、1行に収めたい」

「この見出しの改行位置が気になる」

「画像の位置がほんの少しズレて見える」

「端末によって違うのが許せない」


ここで大事なのは、スマホ表示は、見る環境がバラバラだということです。画面サイズも違えば、文字の見え方も微妙に変わります。


そのため、完璧を目指すほど、終わりが見えなくなりやすいです。調整しても調整しても、「もっと良くできる」が続いてしまうからです。


もしスマホ表示に強いこだわりがあるなら、次の考え方が助けになります。


・まずは「崩れていない」「読みやすい」を合格ラインにする

・その上で、どうしても気になるポイントだけを磨く

・完璧より、運用しながら整える前提にする


デザインへのこだわりは、価値になります。ただ、こだわりが強いほど、制作は「作る作業」ではなく、判断と調整の積み重ねになっていきます。


だからこそ、Wixで進めるなら、最初にどこを“絶対に守る”かどこは“合格ラインでOK”にするかを決めておくだけで、作業コストは大きく変わります。


運用体制が「止まりやすい」なら、Wixは活かしにくい

Wixは、作って終わりではなく、更新しながら育てていくと力を発揮しやすいツールです。だからこそ、「運用(更新)が止まりやすい体制」だと、Wixの良さを活かしにくくなります。


ここでいう運用体制とは、難しい仕組みの話ではありません。すごくシンプルに言うと、次の3つが決まっているかどうかです。


・誰が更新するのか

・いつ更新するのか

・どうやって更新するのか


これが曖昧なままだと、最初は頑張れても、だんだん更新が止まってしまいます。そして更新が止まると、サイトは少しずつ「古い印象」になり、情報もズレていきます。結果として、せっかく作ったのに、期待した成果につながりにくい状態になりやすいです。


更新担当が決まっていない、または忙しすぎて動けない

一番多いのが、このパターンです。


「誰でも更新できるはず」

「時間ができた人がやろう」

「最初は自分がやるけど、そのうち誰かに…」


こうして担当が曖昧なままだと、更新作業は後回しになりやすいです。なぜなら、更新は“緊急ではないけど大事”な仕事になりやすいからです。


さらに、担当が決まっていても、その人が忙しすぎる場合も要注意です。日々の業務に追われていると、更新はどうしても最後になります。


ここで起きやすいのが、次の流れです。


「少しだけ直したい」

→ でも時間がない

→ まとめてやろうと思う

→ 結局、何も直せないまま時間だけが過ぎる


こうなると、Wixの「自分で更新できる」という強みが、ほぼ使われなくなってしまいます。Wixが向いていないというより、更新する人と時間が確保できないと、どのツールでも苦しいという現実に近いです。


社内チェックが重く、公開までに時間がかかりすぎる

次に、意外と見落とされがちなのが「公開までの流れ」です。


更新作業はできても、公開するまでに


・上司の確認

・別部署の確認

・法務や表現チェック

・関係者への根回し


などが必要だと、1つの修正に時間がかかります。すると、更新がこうなりやすいです。


「修正したいことはあるけど、手続きが大変だからやめておこう」

「一度にまとめて出そうとして、結局止まる」

「公開までが長いので、内容が古くなる」


Wixは更新のスピードが出しやすい反面、チェックが重いとその良さが打ち消されます。つまり、問題はWixではなく、意思決定の流れがサイト運用に合っていないことです。


もし社内チェックが必須なら、最低でも「どこまでなら担当者判断で更新していいか」という線引きがないと、運用はかなり止まりやすくなります。


更新頻度が高いのに、作業ルールが作れない

もうひとつ、きつくなりやすいのが「更新が多いのに、運用が属人化する」ケースです。


たとえば、


・キャンペーン情報を頻繁に変える

・実績や事例を追加する

・採用情報をこまめに更新する

・ブログやお知らせを定期的に出す


こうした運用は、成果につながりやすい一方で、ルールがないと一気に崩れます。


・書き方が毎回バラバラ

・画像のサイズが揃わない

・タイトルの付け方が統一されない

・更新のたびに迷うことが増える


この状態が続くと、更新作業が「作業」ではなく「毎回考える仕事」になります。そして“考える仕事”は、忙しいときほど後回しになります。


だからこそ、更新頻度が高いほど、必要なのは難しいテクニックではなく、迷わないためのルールです。


・更新する項目の型(何を書くかのテンプレ)

・画像や文章の最低限の決まり

・公開までの手順(誰がOKを出すか)


これが作れない環境だと、Wixは便利なはずなのに、「触るたびに疲れるツール」になってしまうことがあります。


Wixを活かすコツは、作り込みよりも、運用が回る状態を先に作ることです。もし運用が止まりやすい体制なら、まずは更新を“続けられる形”にできるかここをチェックするだけで、失敗の確率は大きく下がります。



「あとから引っ越す前提」で始めると、つまずきやすい

「まずはWixで早く立ち上げて、うまくいったら別のツールに引っ越そう」この考え方は、パッと見は合理的です。最初から大きく投資するのは怖いですし、動きながら考えたい気持ちもよく分かります。

ただ、最初から“引っ越す前提”で始めると、制作も運用も、どこかで苦しくなりやすいです。理由はシンプルで、サイトを作る作業が「今の成果のため」ではなく、未来の移行に備える作業に寄ってしまうからです。




将来の移行を前提に、最初から“作り方”に制約が増える

引っ越しを前提にすると、「将来持ち出せる形で作らないといけない」という意識が強くなります。すると、最初から次のような“縛り”が増えやすいです。


・この機能は移行しづらそうだから使わないでおこう

・この作り方は引っ越しのとき面倒そうだから避けよう

・いま便利でも、将来困るならやめておこう


一見すると慎重で良さそうですが、ここに落とし穴があります。縛りが増えるほど、「Wixを使う意味」も薄くなりやすいということです。


本来はWixの良さであるはずの「早く形にできる」「迷いにくい」「更新がしやすい」が、移行を意識することで使いづらくなることがあります。


そしてもうひとつの問題は、制約が増えると判断が増えることです。判断が増えると制作が止まりやすくなり、結果として“立ち上げを早くするためにWixを選んだのに、早くならない”という状態になりがちです。


移行前提で始める場合は、最初に「今は何を優先するのか」を決めないと、常に“将来の不安”に引っ張られてしまいます。


コンテンツが増えてから方針転換すると、整理コストが跳ねる

引っ越しが大変になるのは、サイトが大きくなってからです。特に、次が積み上がってくると、整理の負担が一気に増えます。


・ページ数が増える

・ブログ記事が増える

・画像や資料が増える

・カテゴリや導線が複雑になる

・複数人で更新してルールがバラつく


この状態で「やっぱり引っ越そう」となると、引っ越し作業そのものより前に、“整理する作業”が必要になります。


たとえば、こんな整理です。


・どのページが必要で、どれが不要かを決める

・文章の重複や表現のズレを整える

・URLやカテゴリの考え方を揃える

・画像のサイズや命名を整える

・移行後の形に合わせて、構造を組み替える


これらは、技術の問題というより、判断と手間の問題です。そして、この判断と手間は、コンテンツが増えるほど重くなります。


つまり、「引っ越しを前提にしている」はずなのに、実際には引っ越し前に大量の片付けが必要になってしまうということが起こりがちです。


もし引っ越しの可能性があるなら、最初から完璧な準備をするよりも、「増やすものを増やしすぎない」「増やし方をシンプルにしておく」という方が、現実的に効きます。


移行を見据えること自体は悪くありません。ただ、“移行が目的”になってしまうと、今の制作が苦しくなります。


大切なのは、今の目的に対してWixで続ける方が楽なのか引っ越しを前提にしてもメリットがあるのかを冷静に見極めることです。


「SEOを細部まで管理したい」人は、期待値調整が必要

SEOに力を入れたい人ほど、「できるだけ自分で細かく管理したい」と思うことがあります。それ自体はとても自然ですし、きちんと向き合っている証拠でもあります。


ただ、Wixを使う場合は、ここで一度だけ期待値を整えておくと安心です。なぜなら、SEOは「記事を書く」だけではなく、裏側の細かな調整や検証も含めて成り立つ世界で、こだわりが強いほど、思い通りに触れない部分がストレスになりやすいからです。


ここで言うのは、「WixはSEOが弱い」という決めつけではありません。そうではなく、SEOに対して「どこまで自分で触って、どこまでを仕組みに任せたいか」この考え方の相性がある、という話です。



細かな技術調整を自分の裁量で積み上げたい

SEOが得意な人ほど、こういう発想になりやすいです。


「細かい改善を積み上げて、じわじわ強くしていく」

「サイトの裏側も含めて、自分の手で最適化したい」


このタイプの人がストレスを感じやすいのは、次のような場面です。


・細かな設定や調整を“自分のやり方”で揃えたい

・改善の優先順位を、感覚ではなくロジックで詰めたい

・サイト全体の設計を、細部まで自分でコントロールしたい


こうしたスタイルは、間違いなく強みです。ただ一方で、ツール側に“枠”があると、その枠の外まで触れないことがあります。


すると、何が起きやすいかというと、


「やれることはあるのに、やりたいことが全部はできない」

「結果が出ないと、ツールのせいなのか自分のせいなのか分からなくなる」

「もっと触れたら伸びるはず…というモヤモヤが残る」


このモヤモヤが続くと、SEOそのものが嫌になってしまうことがあります。だからこそ、細部までやり込みたい人は、最初に“自分がやりたいSEO運用”と“ツールの前提”が合うかを見ておくのが大切です。


検証と改善を高速で回したく、設定の自由度を重視している

SEOは、仮説を立てて、試して、数字を見て、また直す。この繰り返しが基本です。

とくに、検証と改善を高速で回したい人は、次のような状態を目指しがちです。


・改善案を思いついたら、すぐ反映したい

・設定を変えた影響を素早く見て、次の手を打ちたい

・自分の判断で、迷いなく手を入れたい


このスタイルは、スピードが出るので強いです。ただ、自由度を重視しすぎると、Wixでは次のようなズレが出ることがあります。


・思った通りの調整ができず、代替案を探す時間が増える

・「このやり方で合っているのか?」という確認が必要になる

・改善よりも、調べ物や回避策の検討が中心になる


つまり、やりたいのは「改善を回すこと」なのに、現実はツールに合わせる作業が増えてしまうことがあります。


ここでのポイントは、SEOの成果は「細部を触れること」だけで決まらない、ということです。ただし、あなたが高速に検証を回したいタイプ自由に触れる環境が好きなタイプなら、そこが満たされないこと自体がストレスになりやすい、ということでもあります。


もし心当たりがあるなら、WixでのSEOは「細部まで支配する」より「大事なところに集中して、続けやすい形で積み上げる」この考え方の方が、結果的に前に進みやすいです。


この章で伝えたいのは、SEOのこだわりが強い人ほど、“コントロールしたい範囲”と“ツールの前提”の相性を見ておくと、後悔が減るということです。


当てはまるかを確認する、かんたんセルフチェック

ここまで読んで、「自分は当てはまるのかな?」と感じた方もいると思います。この章では、難しい診断ではなく、かんたんな質問で整理できるようにします。


全部に当てはまったら必ずダメ、という話ではありません。ただ、当てはまる数が多いほど、Wixを使うときにつまずきやすいポイントが増える可能性があります。


読み終えた時点で、「自分は避けた方がよさそうか」「注意しながら進めればよさそうか」を判断できるように、順番に確認してみてください。


目的が「サイト」か「システム」か、言葉で説明できる?

まず最初に、ここが曖昧だとブレやすいです。自分の言葉で、次のどちらに近いかを説明できますか?


・情報を見せて、問い合わせや申込みにつなげたい(サイト寄り)

・会員管理、権限、データ処理、業務の流れを回したい(システム寄り)


もし説明が難しい場合は、ツール選び以前に、作り方がブレやすくなります。その結果、作っている途中で「やっぱり違う」となり、手戻りが増えやすいです。


目安としては、目的が「ページ」ではなく「処理」になっているなら、注意が必要です。特に「ログイン後に何ができるか」「誰がどこまで触れるか」を考え始めたら、システム寄りになっているサインです。


デザインのこだわりは「必須」と「できたら」の線引きがある?

デザインにこだわること自体は、とても良いことです。ただ、こだわりが強い人ほど大事なのが、線引きです。


次の2つを分けて言えますか?


・これは絶対に守りたい(必須)

・ここは理想だけど、合格ラインでもOK(できたら)


線引きがないと、制作が「完成に近づく」より「永遠に調整する」方向に寄りやすくなります。とくにスマホ表示まで完璧に揃えようとすると、細部の調整が終わりません。


逆に、線引きができている人は、Wixでも気持ちよく進められることが多いです。ポイントは、完璧ではなく、公開できる状態を作れるかです。


運用担当・更新頻度・チェック体制が、現実的に回る?

Wixは、更新しながら活きるツールです。だからこそ、運用が回らないと、良さが出にくくなります。

次の3つが、現実的に決まっていますか?


・更新する人は誰か

・どれくらいの頻度で更新するか

・公開までに誰がOKを出すか


もし「担当は未定」「忙しい人がやる」「チェックが重い」状態だと、更新が止まりやすくなります。結果として、サイトが古いままになり、作った価値が薄れてしまうことがあります。

このチェックで大事なのは理想ではなく、今の体制で本当に回るかです。


半年後にやりたいことが、今の延長線で想像できる?

最後に、意外と効いてくるのが「半年後」の視点です。今だけうまくいっても、半年後に方向転換が多いと、作り直しが増えます。


次のようなことを、ある程度想像できますか?


・ページやコンテンツは増えていきそうか

・追加したい機能や仕組みは出てきそうか

・「引っ越し」を考える可能性は高いか


もし半年後のイメージがまったくなく、「作りながら決める」が基本になりそうなら、Wixに限らず、制作が迷路になりやすいです。


逆に、やりたいことの方向がある程度見えているなら、Wixでも進めやすくなります。ここでのポイントは、未来を完璧に決めることではなく、大きなブレが起きそうかどうかを自分で把握することです。


このセルフチェックで、引っかかった項目が多いほど、Wixは「合わないかも」と感じやすくなります。ただし、それは失敗確定ではなく、つまずきやすい場所が見えたという意味です。見えていれば、避けたり、準備したりができるので、ここで一度整理しておくだけでも価値があります。


もし向いていないかも…と思ったときの、考え方のまとめ

ここまで読んで、「もしかして自分はWixが向いていないのかも…」と感じた方へ。まず伝えたいのは、そこで立ち止まれた時点で、すでに大きな前進だということです。


合わないものを無理に続けると、時間だけでなく気力も削られます。だからこそ、この章では、消耗しないために頭の中を整理する考え方をまとめます。


「Wixがダメ」ではなく「今回の条件に合わない」と言い換える

「向いていないかも」と思ったとき、人はつい極端に考えがちです。


たとえば、


「Wixはダメなんだ」

「自分には無理なんだ」


といった形です。


でも、本当に多いのはそのどちらでもなく、ただの相性です。言い換えるなら、こうです。


Wixがダメではなく、今回の条件に合っていないだけ。


この言い換えには、メリットが2つあります。


1つ目は、自分を責めなくて済むこと。合わない理由が見えているなら、それは能力の問題ではなく、条件の問題です。


2つ目は、次の判断がしやすくなること。「Wixが悪い」だと感情の話になりますが、「条件に合わない」だと整理の話になります。


たとえば、こんなふうに考えられるようになります。


・自分は「サイト」ではなく「仕組み」を作りたいのかもしれない

・こだわりが強すぎて、制作が終わらない構造になっているのかもしれない

・運用体制が整っていないから、どのツールでも止まりそうだ


こうやって言語化できるだけで、次の一手はかなり楽になります。大事なのは、評価ではなく、条件の棚卸しです。


迷ったら、比較や選び方は別テーマで整理する

「向いていないかも」と思った瞬間から、次の迷いが出てきやすいです。


「じゃあ、何を選べばいいの?」

「結局どれが正解なの?」


ここで焦って比較を始めると、情報が増えすぎて、余計に動けなくなることがあります。しかも、比較をしても、前提が整理できていないと、判断はまたブレます。


だから、もし迷ったら順番をおすすめします。


まずは、今の状況を一度こうまとめる。


「今回の条件では、Wixは合わないかもしれない」

「合わない理由は、ここにある」


この整理ができたあとに、初めて「じゃあ別の選択肢ではどうか」を考える方が、ムダが少ないです。



もし「向いていないかも」と思ったら、無理に押し切らなくて大丈夫です。合わない条件を早めに見つけられたことは、むしろ強い判断材料になります。大切なのは、頑張り続けることではなく、合うやり方で前に進むことです。



コメント


この投稿へのコメントは利用できなくなりました。詳細はサイト所有者にお問い合わせください。
bottom of page