WixとWebflowのシェアを比較。公開統計で見る市場別の違い
- ゼマーケ

- 25 分前
- 読了時間: 5分

WixとWebflowのシェアを比べるときは、同じ調査元と同じ分母の数字を使う必要があります。サイト数、利用者数、CMS市場シェアを混ぜると、実際の利用状況とは違う印象になってしまうためです。
この記事では、W3Techsの公開統計を使い、WixとWebflowの全Webサイトに占める比率、CMS市場シェア、上位サイトでの利用比率を比較します。
掲載している数値は、2026年8月26日に確認したものです。W3Techsの統計は毎日更新されるため、今後変わる可能性があります。
全体の利用規模はWixがWebflowの約5倍
全Webサイトに占める比率は、Wixが4.2%、Webflowが0.8%です。WixはWebflowの約5.3倍で、割合の差は3.4パーセントポイントあります。
CMSを特定できたサイト内での市場シェアは、Wixが6.1%、Webflowが1.2%です。こちらもWixが約5.1倍となっています。

どちらの分母で比べても、Web全体で使われている規模はWixの方が大きいことが分かります。この数字が示すのは利用の広がりであり、機能、デザイン、SEO、表示速度の優劣ではありません。
今回比較したデータとシェアの数え方
調査元は、Web技術の利用状況を継続的に集計しているW3Techsです。同社は、意味のあるコンテンツや機能を持つ多数のWebサイトを「relevant web」として調べています。内容のない初期ページ、実質的な重複サイト、転送だけを行うドメインは除外されます。
判定は個別のページではなく、Webサイト単位です。サイト内のいずれかのページで技術が検出されると、そのサイトで使われているものとして集計されます。サブドメインも原則として別サイトには数えられません。
この記事で使う「全Webサイトに占める比率」には、CMSを特定できないサイトも含まれます。「CMS市場シェア」は、CMSを特定できたサイトだけを分母にした割合です。分母が違うため、4.2%と6.1%、0.8%と1.2%を同じ数字として扱うことはできません。
W3Techsの調査は世界全体が対象です。日本国内だけの利用率や、国内の制作会社数、契約者数を示す数字ではありません。
上位サイトではWebflowの利用比率がWixを上回る
Webサイトをアクセス規模の順位帯で分けると、全体とは違う傾向が見えます。CMSを特定できた上位サイトでは、すべての順位帯でWebflowの利用比率がWixを上回っています。

上位100万サイトではWebflowがWixの3倍
上位100万サイトでの利用比率は、Wixが0.5%、Webflowが1.5%です。市場全体ではWixが約5倍ですが、この順位帯ではWebflowがWixの3倍になります。
全体の利用規模と、上位サイトでの利用比率は別の指標です。Wixの市場全体でのシェアが大きいことと、Webflowの上位サイトでの比率が高いことは、矛盾しません。
上位10万から1万ではWebflowが5倍以上
上位10万サイトでは、Wixが0.3%、Webflowが1.9%です。倍率は約6.3倍になります。上位1万サイトでは、Wixが0.4%、Webflowが2.2%で、Webflowが5.5倍です。
順位が上がるほど、Webflowの利用比率が一方向に増えているわけではありません。Webflowは上位1万サイトで2.2%となった後、上位1,000サイトでは1.8%です。Wixも上位10万の0.3%から上位1万では0.4%へ動いています。
上位1,000サイトのWix「0.0%」は実数ゼロとは限らない
上位1,000サイトでは、Wixが0.0%、Webflowが1.8%と表示されています。W3Techsの画面は小数第1位までの表示です。Wixが使われているサイトが1件もないと断定するのではなく、表示上0.0%に丸められるほど小さい割合と読みます。
0.0%と1.8%を使って倍率を計算することもできません。分母が小さい順位帯では、1件の増減が割合に与える影響も大きくなるため、細かい倍率より利用傾向を見る方が適切です。
市場全体と上位サイトで数字が逆転する
今回の比較で最も大きな特徴は、市場全体と上位サイトで関係が逆転していることです。全Webサイトに占める比率とCMS市場シェアではWixが約5倍ですが、上位100万、10万、1万、1,000サイトではWebflowの比率が上回っています。
この結果から、Wixは幅広いWebサイトで使われ、Webflowは上位サイトで使われる割合が高いことが分かります。
なぜこの差が生まれているかは、今回の統計だけでは分かりません。制作目的、運用体制、予算、デザイン要件、サイト規模などが関係している可能性はありますが、W3Techsの数字は採用理由まで調べたものではありません。
この比較から分かることと分からないこと
Wixは利用の広がりが大きい
全Webサイトの4.2%、CMS市場の6.1%という数字から、Wixが世界のWebサイトで広く使われていることが分かります。Webflowとの差も、全Web比率では3.4ポイント、CMS市場シェアでは4.9ポイントあります。
Webflowは上位サイトでの比率が高い
上位100万サイトから上位1,000サイトまで、Webflowの利用比率はWixを上回っています。市場全体のシェアは小さくても、アクセス規模の大きいサイト群では利用比率が高いという特徴があります。
SEO・速度・費用・成約率は別に見る
市場シェアや順位帯別の利用率だけでは、検索順位、表示速度、制作費、更新のしやすさ、問い合わせ率は判断できません。上位サイトで使われている割合が高いからといって、そのツールを使えば上位表示できるという意味でもありません。
ツールを選ぶときは、今回のデータに加えて、誰が更新するのか、必要なページ構成、デザインの自由度、運用予算、外部サービスとの連携まで確認する必要があります。
WixとWebflowを選ぶときは用途から決める
今回の数字だけで、WixとWebflowのどちらを選ぶべきかは決められません。市場全体で広く使われていることを重視するのか、上位サイトでの採用傾向を参考にするのかによって、数字の見方が変わります。
実際の選定では、公開後の更新担当者、更新頻度、必要なデザイン、CMSの構造、制作と保守にかけられる費用を先に整理します。その条件を整理した後で市場データを確認すると、数字だけに引っ張られずに判断できます。
数値は四半期ごとに見直します
W3Techsの数値は毎日更新されています。この記事では短期の小さな変化だけで判断せず、四半期ごとに同じ指標を確認します。
次回の更新では、全Web比率、CMS市場シェア、上位100万・10万・1万・1,000サイトの比率を同じ条件で記録します。数字が変わった場合も、パーセントポイントの差と倍率を分けて更新します。
まとめ
全Webサイトに占める比率はWixが4.2%、Webflowが0.8%
CMS市場シェアはWixが6.1%、Webflowが1.2%
市場全体ではWixがWebflowの約5倍
上位100万サイトではWebflowがWixの3倍
上位10万・1万・1,000サイトでもWebflowの利用比率がWixを上回る
Wixは市場全体で利用の広がりが大きく、Webflowは上位サイトでの利用比率が高いという違いが確認できました。どちらが優れているかを決める数字ではないため、サイトの目的や運用体制と合わせて判断する必要があります。
データの出典
W3Techs「Comparison of the usage statistics of Wix vs. Webflow for websites」
W3Techs「Web Technologies Statistics and Trends」



