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WixとWordPressはどれくらい使われている?公開統計から市場規模を比較

WixとWordPressはどれくらい使われているかを公開統計から比較

WixとWordPressの「シェア」を調べると、サイト数、利用者数、CMS市場シェアなど、さまざまな数字が出てきます。ただし、分母が違う数字を並べても、実際の利用状況は正しく比べられません。


この記事では、同じ調査元であるW3Techsの公開統計だけを基準に、WixとWordPressがWeb上でどれくらい使われているのかを比較します。見るのは、全Webサイトに占める比率、CMSを特定できたサイト内での市場シェア、そしてサイト順位帯別の利用比率です。


この記事の数字は、2026年8月26日に確認したものです。W3Techsは毎日更新されるため、今後変わる可能性があります。


市場規模ではWordPressがWixの約9.7倍

W3Techsの同じ調査で比べると、WordPressの市場規模はWixを大きく上回ります。全Webサイトに占める比率はWordPressが40.7%、Wixが4.2%。CMS市場シェアはWordPressが58.9%、Wixが6.1%です。


どちらの指標でも、WordPressはWixのおよそ9.7倍です。ただし、Wixも全Webサイトの4.2%で使われています。WordPressとの差は大きいものの、世界では一定の規模で利用されています。


なお、市場シェアが大きいからといって、制作ツールとして優れているとは限りません。この統計から分かるのは利用の広がり方です。表示速度やSEOの成果、運用の手間、制作費、問い合わせ率までは判断できません。


今回比較したデータとシェアの数え方

調査元はWeb技術の利用状況を継続的に集計しているW3Techsです。同社は、意味のあるコンテンツや機能を持つ多数のWebサイトを『relevant web』として調査し、技術を検出しています。内容のない初期ページ、実質的な重複サイト、リダイレクトだけのドメインは除外されます。


また、個々のページではなくWebサイト単位で判定されます。サイト内のいずれかのページで技術が検出されれば、そのサイトで使われているとみなされます。サブドメインも原則として別サイトには数えられません。


ここでいうシェアは、「登録アカウント数」「有料契約者数」「ページ数」「制作会社の案件数」ではありません。外部から確認できるWebサイトのうち、対象のCMSが使われている割合です。


WordPressはオープンソースのCMS、Wixはホスティングや編集、運用機能がまとまったサービスです。仕組みは異なりますが、この記事ではW3TechsがCMSとして検出したWebサイトの比率にそろえて比較します。


今回使うのは世界全体の統計で、日本国内だけのシェアではありません。日本での知名度や制作会社の多さ、業種ごとの利用状況を知るには、別のデータも必要です。


全Web比率とCMS市場シェアを比較

WordPressとWixの全Web利用率およびCMS市場シェアの比較


全Webサイトに占める比率

全Webサイトに占める比率は、WordPressが40.7%、Wixが4.2%です。これは、調査対象となるWebサイト全体を100としたときに、それぞれの技術が検出された割合です。CMSを特定できないサイトも分母に含まれます。


2つの差は36.5パーセントポイントです。「36.5%多い」ではなく、「割合に36.5ポイントの差がある」と考えます。倍率では、40.7 ÷ 4.2で約9.7倍です。


WordPressが全Webの4割を超えるという数字は、ブログ専用ツールという範囲を超えて、企業サイト、メディア、EC、会員サイトなど多様な用途で採用されてきた広さを示します。


Wixの4.2%も、世界中のWebサイトを対象にした数字です。WordPressとの差は大きいものの、Wixも世界で広く使われているCMSの一つです。


CMS市場シェア

CMS市場シェアは、WordPressが58.9%、Wixが6.1%です。こちらは、W3TechsがCMSを特定できたWebサイトだけを分母にした割合です。全Web比率と数字が違うのは、分母が違うからです。


同日のW3Techsでは、調査対象サイトの30.9%について、監視対象のCMSを使っていない、またはCMSを特定できないとされています。言い換えると、既知のCMSが確認された範囲は概算で69.1%です。


この69.1%を分母に換算すると、WordPressは40.7 ÷ 69.1 ≒ 58.9%、Wixは4.2 ÷ 69.1 ≒ 6.1%になります。全Web比率とCMS市場シェアは矛盾した数字ではなく、同じ実態を別の分母で表したものです。


CMS市場シェアの差は52.8パーセントポイントで、倍率は58.9 ÷ 6.1 ≒ 9.7倍です。どちらの分母でも倍率がほぼ同じなのは、同じ調査時点の値を同じ母集団から換算しているためです。


シェアの数字は同じ条件で比べる

シェアを比べるときは、調査元、調査日、対象地域、分母、集計単位をそろえる必要があります。たとえば、Wixの登録ユーザー数とWordPressの公開サイト比率は、どちらも規模を表す数字ですが、そのまま比較はできません。


次に、割合の差と倍率を分けます。40.7%と4.2%の差は36.5パーセントポイント、倍率は約9.7倍です。『36.5%の差』とだけ書くと、相対差なのかポイント差なのかが曖昧になります。


相対差で表すと約869%ですが、かえって分かりにくくなります。この記事では、36.5ポイント差と約9.7倍の2つで示します。


W3Techsの公開値は小数第1位までです。表示されない端数があるため、丸めた数字から計算した約9.7倍も概算です。実際のサイト件数が正確に9.7倍という意味ではありません。


調査日もそろえる必要があります。W3Techsは毎日更新されるため、WordPressは今月、Wixは半年前の数字では正しく比べられません。この記事では、すべて2026年8月26日の表示値を使っています。


約9.7倍でも、性能が9.7倍という意味ではない

市場規模が約9.7倍でも、WordPressの機能や速度、開発の難しさ、費用対効果がWixの9.7倍になるわけではありません。約9.7倍というのは、検出されたWebサイトの割合の差です。


Wixのシェアが約10分の1だからといって、Wixを選ぶリスクが10倍になるわけでもありません。市場規模は、制作会社や事例の多さを見る材料にはなりますが、サイト制作の成否を決める数字ではありません。


上位サイトでは利用比率がどう変わるか

市場全体のシェアだけでは、どの程度のトラフィック規模のサイトで使われているかは分かりません。そこでW3Techsの順位帯別データを確認します。順位関連のレポートには、GoogleのChrome User Experience Report(CrUX)と、カスタマイズされたTrancoリストのデータが使われています。

Webサイトのランキング別に見たWordPressとWixの利用率比較

CMSを特定できたサイトにおけるWordPressの利用比率は、全体58.9%、上位100万サイト49.3%、上位10万サイト51.4%、上位1万サイト52.0%、上位1,000サイト47.3%です。


Wixは、全体6.1%、上位100万サイト0.5%、上位10万サイト0.3%、上位1万サイト0.4%、上位1,000サイト0.0%と表示されています。


順位帯別の数字も分母はCMSサイト

順位帯別の数字も、CMSを特定できたサイトが分母です。上位100万サイトすべてを分母にした数字ではありません。


また、上位100万、上位10万、上位1万、上位1,000は、それぞれの上位グループにおける比率です。『上位100万から上位10万を除いた層』のような、重ならない区間別データではありません。


この表だけでは、WordPressやWixの実際のサイト数を正確に計算できません。計算には、各順位帯でCMSを特定できたサイト数と、丸める前の比率が必要です。この記事では件数に換算せず、比率だけを比べます。


WordPressは幅広い順位帯で使われている

WordPressは全体の58.9%に対し、上位サイト群でも47.3〜52.0%です。全体値よりは低いものの、上位100万から上位1,000まで、すべての順位帯で高い比率を維持しています。


この数字を見る限り、WordPressは小規模なサイトだけでなく、アクセスの多いサイトでも広く使われています。利用されているサイトの規模が幅広いことが分かります。


Wixは上位サイトでの利用比率が低い

WixはCMS市場全体で6.1%ですが、上位100万サイトでは0.5%です。全体値に比べて上位サイト群での比率が低く、WordPressとは分布の形が異なります。


Wixは、アクセス上位のサイトよりも、それ以外のサイトで使われる割合が高いと考えられます。ただし、この数字だけでは、利用企業の規模や運営者の属性までは分かりません。


この結果だけを見て、「Wixは小規模事業者専用」「大規模サイトでは使えない」と決めつけることはできません。順位から分かるのはアクセスの多さであり、必要な機能やページ数、同時アクセス数、売上、会社の規模とは別の話です。


「0.0%」でも1件もないとは限らない

Wixの上位1,000サイトは0.0%と表示されています。ただし、公開画面の数字は小数第1位に丸められています。そのため、0.0%と表示されていても、該当するサイトが1件もないとは限りません。


分かるのは、上位1,000サイトにおけるWixの比率が、表示上0.0%になるほど小さいということです。「0.0%」と「実際に0件」は分けて考える必要があります。


数字から見えるWordPressとWixの違い


WordPressは制作事例や情報を探しやすい

WordPressは全Webの40.7%、CMS市場の58.9%を占めています。使われているサイトが多いため、制作経験者やテーマ、プラグイン、運用方法、移行事例、トラブル情報も見つけやすい傾向があります。


ただし、選択肢が多いからといって、すべてのテーマやプラグインの品質が高いわけではありません。組み合わせの管理、互換性の確認、セキュリティ更新などは自分たちで判断する必要があります。利用者が多いことと、運用が簡単なことは別です。


Wixも世界で広く使われている

WixはWordPressより小さいものの、全Webの4.2%、CMS市場の6.1%を占めています。WordPressほどではありませんが、世界で広く使われているCMSです。


Wixは、サイト制作、ホスティング、保守、ビジネス機能を一つのサービス内で管理できます。複数のサービスを分けて管理したくない企業にとっては、有力な選択肢です。


使われているサイト層に違いがある

WordPressは市場全体でも上位サイト群でも高い比率を持ちます。Wixは市場全体に一定の規模がある一方、上位サイト群では比率が低くなります。違いは単純な人気順位だけでなく、採用されるサイト層の分布にも表れています。


ツールを選ぶときは、この違いだけで決めないようにします。必要な機能、更新する人、外部サービスとの連携、権限設定、今後の拡張、予算まで確認してから判断する必要があります。


なぜ市場シェアを見るのか

市場シェアを見ると、制作事例や解説、対応できる人材、周辺サービス、トラブル情報の多さをある程度判断できます。公開後に相談できる制作会社を探しやすいかどうかにも関わります。


ただし、大きな市場は構成のばらつきも生みます。WordPressという名称が同じでも、テーマ、プラグイン、ホスティング、更新体制によって実際の運用品質は大きく異なります。多数派であることは、個別構成が安全であることの証明ではありません。


Wixのような一体型のサービスでは、追加できる機能や移行方法がサービスの仕様に左右されます。その一方で、利用者が自分で管理するシステムを減らせます。利用者の多さだけでなく、自社でどこまで管理する必要があるかも確認しましょう。


市場シェアだけでは言えないこと

利用率が高いからといって、品質も高いとは限りません。今回のデータだけでは、次の点までは分かりません。


・どちらのサイトが速いか。表示速度はテーマ、アプリ、画像、実装、配信条件などに左右されます。

・どちらがSEOに強いか。CMS名だけでなく、情報設計、検索意図への適合、内部リンク、構造化データ、クロール制御、コンテンツ品質が影響します。

・どちらの成約率が高いか。導線、訴求、フォーム、商品、価格、ブランド、集客チャネルなど、CMS以外の要因が大きいためです。

・どちらが安いか。初期制作、月額費用、保守、障害対応、改修、担当者の工数まで含めると、総コストは運用条件で変わります。

・どちらが簡単か。編集者、制作者、開発者では『簡単』の意味が違います。作成時の自由度と公開後の運用負荷も分けて考える必要があります。


市場シェアから分かるのは、どれくらい使われているかです。実際の速度や成果を比べるなら、同じ要件とページ、同じ測定条件でテストする必要があります。


利用者数・契約数とは分けて考える

WixやWordPressでは、「世界で何億人が使っている」「何億サイトが存在する」といった数字も見かけます。ただし、W3Techsのシェアとは数え方が違うため、そのまま同じ表で比べることはできません。


アカウント数には、非公開サイト、テストサイト、休止中のサイト、1人が複数作成したケースが含まれる可能性があります。WordPress側も、ソフトウェアのダウンロード数、ホスティング契約数、WordPress.comの利用者数では意味が異なります。


この記事では、「公開されているWebサイトで、どちらの技術がどの程度使われているか」を比べています。そのため、登録者数ではなく、同じ方法で調べたサイトの比率を使っています。


ツール選定にどうつなげるか

市場規模は、制作事例や対応できる人材の多さを判断する材料になります。WordPressは利用者が多く、幅広い実績や追加機能があります。特定の制作会社だけに依存せず、将来の依頼先を複数確保したい場合にも確認しておきたい点です。


一方で、シェアが小さいという理由だけでWixを候補から外す必要もありません。ホスティング、更新、セキュリティ、各種機能を一つの環境で管理したい場合は、Wixの仕組みが使いやすいこともあります。


まず、必要なページと機能、更新する人、公開後の保守範囲、外部サービスとの連携、権限、予算、将来の変更予定を整理します。そのうえで、制作会社や事例の多さを比べる材料として市場シェアを確認します。


シェアだけで決めると、必要以上に複雑な構成を選んだり、更新しやすい仕組みを見落としたりします。多く使われているツールが、自社にも合うとは限りません。


この数字を見るうえで気をつけたいこと


日本だけの数字ではない

この数字は世界全体の集計です。日本で制作会社を見つけやすいか、保守を頼みやすいかを知りたい場合は、国内の制作実績やサポート体制も確認する必要があります。


技術を検出できない場合もある

外部から分かりにくい作り方や、複数の技術を組み合わせたサイト、ヘッドレス構成、特殊な配信方法では、実際の仕組みを正しく検出できない場合があります。この統計は、個別のサイトを詳しく調べた結果ではありません。


サブドメインや転送先は単純に加算されない

W3Techsはサブドメインを原則として別サイトに数えず、リダイレクトするだけのドメインも除外します。『ドメイン数』や『作成されたサイト総数』とは集計単位が違います。


上位サイトだから品質が高いとは限らない

上位サイトの比率から分かるのは、アクセス順位ごとの利用状況です。SEOの強さ、Core Web Vitals、安定性、拡張性、セキュリティ、売上を比べた数字ではありません。


数値は日々変わる

W3Techsのレポートは毎日更新されます。0.1ポイントほどの動きだけで傾向を決めず、変化を追うときは同じ数字を定期的に記録します。


数値は四半期ごとに見直します

ゼマーケでは、この記事の数字を四半期ごとに確認します。全Web比率、CMS市場シェア、上位100万・10万・1万・1,000サイトの比率は、同じ日に確認した数字へ更新します。


W3Techsの集計方法や順位データの出典が変わった場合は、数字だけでなく説明も修正します。過去の数字と比べるときは、数え方が変わっていないかも確認します。


まとめ

2026年8月26日時点のW3Techsでは、WordPressは全Webの40.7%、CMS市場の58.9%。Wixは全Webの4.2%、CMS市場の6.1%です。同じ分母で比べると、WordPressの規模はWixの約9.7倍です。


上位サイト群でもWordPressは高い比率を維持する一方、Wixは市場全体の比率に比べて上位サイト群で低い値を示します。ただし、この差だけで性能、SEO、拡張性、成果の優劣を決めることはできません。


市場シェアから分かるのは、どれくらい使われ、どの順位帯で多いかです。実際に選ぶときは、自社で誰が更新するのか、必要な機能は何か、保守をどこまで任せるのか、予算はいくらかを合わせて考えましょう。


データの出典

W3Techs『Comparison of the usage statistics of WordPress vs. Wix for websites』

https://w3techs.com/technologies/comparison/cm-WordPress,cm-wix


W3Techs『Usage statistics and market shares of content management systems』

https://w3techs.com/technologies/overview/content_management


W3Techs『Technologies Overview(Methodology)』

https://w3techs.com/technologies


確認日:2026年8月26日

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